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  • 二極化する映像制作業〜動画は映像のセカンドブランド?

    昔からある映像制作会社に働く人たちは、「動画制作」を異なる事業として捉えていますが、言うまでもなく「映像制作業」「動画制作業」は実質的には同じ仕事です。しかし従来の映像制作事業者は、動画制作事業をレベルが異なるものとみる傾向があります。 では「動画制作」は「映像制作」のセカンドブランドなのでしょうか? 映像制作会社から見た動画制作市場 1. 市場の急速な変化 技術の進歩 : デジタルカメラや編集ソフトの進化により、映像制作が容易になりました。これにより、個人でも高品質な動画を制作できるようになり、映像制作市場が拡大しました。プロダクションスタッフは、この技術の進歩に対する適応が必要となります。 低予算プロジェクトの増加 : 昔は高コストだった映像制作が、デジタル化によりコストダウンし、低予算での制作が可能となりました。これにより、低予算のプロジェクトが増加し、 プロダクション の収益モデルに影響を与えています。 2. 競争の激化 新規参入者の増加 : YouTubeやTikTokなどのプラットフォームの普及により、個人や小規模チームがプロダクション業界に参入しやすくなりました。これにより、競争が激化し、従来のプロダクションにとっては厳しい状況となっています。 クライアントの選択肢の増加 : クライアントは多様な選択肢を持つようになり、価格競争が激化しています。従来のプロダクションは、高品質な作品を提供するだけでなく、コスト効率や迅速な対応も求められるようになっています。 3. 変化への適応 デジタル化への対応 : 昔からのプロダクションは、デジタルツールや新しい制作技術に適応する必要があります。これは、新しいスキルの習得や設備投資を意味します。 新しいビジネスモデルの模索 : 昔からのプロダクションは、新しい収益モデルを模索しています。例えば、デジタル コンテンツ の配信、オンラインプラットフォームとの提携、SNSを活用した マーケティング などが考えられます。 4. プロフェッショナリズムと品質 品質へのこだわり : 昔からのプロダクションは、高い品質とプロフェッショナリズムを誇りとしています。これが彼らの強みであり、低予算で制作されるコンテンツとの差別化要因となります。 ブランド価値の維持 : 長年の経験と実績を持つプロダクションは、そのブランド価値を維持しながら新しい市場に対応する必要があります。これには、既存のクライアントとの関係強化や、新しいクライアントの開拓が含まれます。 5. 将来への展望 コラボレーションの機会 : 昔からのプロダクションは、新しい クリエイター やインフルエンサーとコラボレーションすることで、新しい市場に進出する機会を得ることができます。 教育と研修 : 若いクリエイターや新しい技術を取り入れるための教育や研修を通じて、プロダクション全体のスキルアップを図ることができます。 まとめ 日本の昔からある映像プロダクションに働く人たちは、市場の急速な変化や競争の激化に直面しながらも、高品質な作品を提供するという強みを生かして新しいビジネスモデルや技術に適応しようとしています。これまでの経験と実績を基に、変化する市場に対応し、持続可能な成長を目指しています。 映像制作業と動画制作業の業態の違い 従来の映像プロダクションと現代の動画クリエーターでは、ビジネスの進め方にいくつかの重要な違いがあります。これらの違いは、規模、組織構造、技術の使用、マーケティング戦略、収益モデルなどに反映されています。 1. 規模と組織構造 既存の映像プロダクション : 既存のプロダクションは、通常、複数の部門(例:企画、撮影、編集、音響、マーケティングなど)を持ち、各部門に専門家が配置されています。プロジェクトはチームで進行し、組織全体で協力して高品質な作品を作り上げます。 現代の動画クリエーター : 多くの場合、個人または小規模なチームで活動しています。一人が企画、撮影、編集、マーケティングすべてを担当することが一般的で、機動性が高く迅速な意思決定が可能です。 2. 技術の使用 既存の映像プロダクション : 高度な専門機材やソフトウェアを使用しており、映画やテレビ番組、企業向けビデオなどの高品質な制作を行います。大型の撮影スタジオやプロフェッショナルな編集設備が必要です。 現代の動画クリエーター : 比較的手軽な機材(例:デジタルカメラ、スマートフォン、消費者向けの編集ソフト)を使用して制作します。撮影から編集までを自宅や小規模なスタジオで行うことが多いです。 3. マーケティング戦略 既存の映像プロダクション : 広告代理店 やPR会社と提携し、大規模なプロモーションキャンペーンを展開します。テレビや映画館、企業イベントなどでの上映を主なターゲットとしています。 現代の動画クリエーター : SNSやYouTube、TikTokなどのオンラインプラットフォームを活用して、直接ファンとコミュニケーションを取りながらプロモーションを行います。インフルエンサーとしての影響力を駆使し、フォロワーとのエンゲージメントを重視します。 4. 収益モデル 既存の映像プロダクション : 主にクライアントからの依頼に基づいて収益を得ます。映画やテレビ番組の制作、企業向けビデオ制作、CM制作など、契約ベースの仕事が多いです。 現代の動画クリエーター : 広告収入、スポンサーシップ、商品販売、クラウドファンディング、ファン支援など、複数の収益源があります。特に、YouTubeの広告収入やスポンサーシップが大きな収入源となっています。 5. 創造性と自由度 既存の映像プロダクション : クライアントの要求に応じた制作が多く、制約が多い反面、予算やリソースが豊富です。作品の完成度が高く、長期間のプロジェクトが多いです。 現代の動画クリエーター : 自由度が高く、独自のコンテンツを制作することができます。トレンドに敏感であり、迅速にコンテンツを制作・配信できるため、時事ネタや流行を取り入れたコンテンツが多いです。 まとめ 従来の映像プロダクションと現代の動画クリエーターは、それぞれの強みと弱みを持ちながら、異なるアプローチでビジネスを展開しています。プロダクションは高品質な制作と組織的なプロジェクト管理に強みがあり、クリエーターは機動性と創造性を活かした柔軟なコンテンツ制作が得意です。両者のアプローチは異なりますが、共に映像市場の多様化と成長に寄与していると言えます。 大小で二極化する 私の想像としては、中小企業レベルではそれぞれが相互の優位性を取り入れながら、両者はやがて融合していくものと思っていますが、大企業レベルではさらに高度な映像技術で機器とスタッフの技能が高度化されるのと思います。 つまり映像業界と動画業界は融合するものの、現在の映像業界、動画業界それぞれの流れを汲んだ一部の会社が大企業化し、いっぽう中小の映像会社・動画会社は完全に融合し、しばらくは淘汰を繰り返しながらも乱立状態が続くのではないかと思います。 【関連記事】 映像vs. 動画 論議に 終止符を 映像」と「 動画 」は出自を表す!? 動画 作家と映像作家 ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 動画・映像制作の賢い発注の仕方

    発注する前に動画・映像イメージを固めておくべきか? 会社の業務案内や商品PRのための動画・映像を制作会社に外注してみようか。 と考えたあなたの頭の中にはすでに明確なイメージが出来上がっているでしょうか。 あるいは、自分が映像をつくろうと考えたわけではなく、上司や他の部署からの要請で制作を指揮することになったのかも知れませんね。そうした場合、映像のイメージはあなたの頭の中には無く、発案・立案した誰かの脳裏におぼろげに有るだけかもしれません。 実は誰も具体的なイメージを持っていないこともあるでしょう。    イメージを共有することから私たちの仕事は始まります 私たち動画・映像制作会社・ プロダクション は、仕事の前半は未だ見ぬ映像、これから世に送り出そうとする動画のイメージであるところの、 シナリオ や 絵コンテ をお客さまと摺り合わせ、共通認識を形成することに全精力を注ぎます。 時には マーケティング プランの策定からお手伝いすることさえあります。    このプロセスはたいへん重要です 大企業のお客さまの大規模な仕事の場合、この企画の取りまとめという工程は、 営業(AE )、 プロデューサー 、プランナー、絵コンテライター、 シナリオライター 、さらには 広告代理店 など大勢のスタッフが関わり、各々の技能と時間、そしてセンスを提供するので、非常に大きな労務コストが発生します。    目に見えない工程 発注されるお客さまにしてみたら、この目に見えない作業に大きな予算を掛けることに抵抗感があるかも知れません。したがって双方ができるだけ早期に、制作規模感や予算感について共通認識を持ちながら進めることが大切です。双方が時間と予算の無駄を省くことで、ひいては肝心の制作予算と時間を目に見える部分の制作現場に行き渡らせ、より良質な作品を完成させることに繋がるからです。 そこでここでは、この企画の取りまとめ工程における賢いコスト低減を考えてみます。 お客さまの「状態」で分けて考えます。    (1)テーマ、目的は明確だが、映像の具体的イメージは無い (2)テーマ、目的が明確で、映像の具体的なイメージもある (A)制作予算は決まっていないし、予め提示することもできない (B)制作予算は決まっていて、予め提示する    現実的には「テーマ、目的は不明確だが、何か映像がつくりたい」とか「予算は決まっているけれど、教えない」という場合もありますが、ここでは除外します。    (1)×(A) の場合 こういう形でオリエンテーションを受けると、映像制作会社はとても困惑し、制作規模をどこまで広げていいのか決めかね、競合 プレゼン の場合、各社のスケールが異なり、参加プロダクションの企画や見積りの比較ができないばかりでなく、映像制作会社はおうおうにして、大風呂敷な企画でありながら低予算で請け負います、というアプローチをして案件を獲得しようとします。いざ実施となると低予算で実行可能な企画にスケールダウンして、結果「しょぼいね、これ」となる可能性が大です。    (2)×(A) の場合 つまり企画はほぼ決まっているけれど、予算が決まっていない場合。 制作会社を競合させる場合、プレゼンでは具体的な制作プランと見積書での競争となります。 一見、とても良識的なコンペのようではあるけれど、オリエンテーションを受ける「企画原案」から展開可能な具体案があまりに幅が広い場合、たとえば「タレントを起用して商品紹介をする」というような場合、有名タレントを起用するのと無名タレントでは予算は雲泥の差。せっかく提案しても「あ、すみません、そんな予算ありません」ならば、初めから教えて下さい、というもの。タレントの出演承諾や、そのための絵コンテやら、キャスティングというのは結構たいへんな作業なのです。   (1)×(B)の場合 映像プロダクションとしては、実はこれがいちばん嬉しいパターンです。 テーマ、目的と予算は決まっているけれど、具体的な映像プランはこれから。ということは、テーマや目的についてお客さまと練りあげていく時間とコストは省け、具体的なプランを予算の範囲で提案して、ご納得いただけばいいからです。こう書くと「賢い消費者」としては「それじゃあ、制作会社を喜ばせるだけ!」と思うかも知れません。でも、このパターンが、お客さまが映像制作会社を使う上で、最も賢い方法です。 予算提示は予めするのがお買い得! 第1に、企画や制作プラン(技法や手法も含めて)というのは、予算と密接に関連しているので、よくある「値切り」をすると、制作費の予算配分を見直すことになり、もしかしたら肝心の演出家のランクを下げなくてはならないかも知れません。プロデューサーというのは、限られた予算の中で、オリジナリティ有る企画を際立たせるため、様々な工程や職能に予算を傾斜配分します。 時には多能工のスタッフを起用して撮影費用を抑え、浮いた予算は音楽につぎ込む、というような技も使って企画を成功させようとします。こうしたことは、予算が明示されていればこそ可能なことです。 第2に、やはり仕事ですから、適切な範囲で利益をいただけると、もうそれだけで頑張ってしまうお人好しさんなんです私たち。 なぜ頑張るかというと、もう一面の理由もあるのです。 第1の理由と関連しているのですが、予算が予めわかっていて建てた制作プランは、予算が効率的かつ重点的に配分されているので、各セクションのスタッフもきっといい仕事をしてくれる、という期待が持てるからです。もちろん演出プランも自分たちで考えたものですから、俄然モチベーションが違います。 では最後   (2)×(B) の場合 これは事実上、見積り競合ということですね。 ただし、ここでもオリエンテーションで明確な仕様が指定されていないと、各社バラバラの夢を見ながら戦うことになります。かといって、予め仕様が細かく指定されているオリエンテーションシートを見ると、私たちはピンと来ます。 映像制作の細かい仕様を指定できるということは、実はすでに制作、演出プランもできていて、すでにクライアントから依頼されている制作会社がある場合が多いのです。 こうした場合、私たちプロダクションの対応はふたつに分かれます。 我が社がどうするかは、想像にお任せします。    【関連記事】 初めての映像制作 発注 動画制作・映像制作を外 注し た時の心配事にお答えします 映像制作を外 注す る時に考えておきたい「要件定義」 ©copyrigt2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 映像雑学

    「口」は嘘を語り、「目」は虚実を語る ドキュメンタリー 番組の インタビュー の場面を思い出してください。話が徐々に核心に触れてくると、カメラマンは少しずつインタビューされている人の目に ズーム アップしていきます。視聴者は、一点を凝視するかの視線に、話が真実に迫っていると感じます。一方、目が泳いでいると「怪しい」と感じます。     口元をクローズアップしたら では、その時カメラが喋っている人の口元をクローズアップしたらどう感じるでしょう。イメージしてみてください。たぶん、その画は「この人は嘘を喋っているかも知れない」という印象を与えます。感じない人もいると思いますが(笑)。     「目は口ほどにモノを言う 」 と言いますが、口では嘘をつけても、目は嘘をつけない、と人は思っているもの・・・。という人の心理を利用した、これも映像が利用する記号のひとつとではないでしょうか。果たして本当に目は嘘をつけないのか、それは何とも確信が持てませんが。 尺貫法 映像(映画)業界では昔から作品全体や シーン 、 カット の長さのことを 「尺」 と呼んできました。「この作品、もっと尺縮めてよ!」とか、時間が長い作品は「長尺もの」とか言うわけです。 「時間」と言うだけは「時刻」のことと混同しますので、この尺という言い方は、いかにも「時間の巾」の事を言っているように聞こえるのは業界人だけ? いちおう由来もちゃんとあります。 昔から映画のフィルムの長さの単位はフィート(30.48cm)が使われ、上映時間もこの フィルム の長さ(フィート)で表す習慣がありました。で、昔の 日本は尺貫法。1尺は30.3cmなので、フィート≒尺でいいだろう、ということで映画の「時間の長さ」のことを「尺」と呼ぶようになったそうな。(出典:あちこち) 上から下・下から上〜映像の方向性の意味 シモ(下手)←                           →カミ(上手)      ※こちらの写真はTetuwo181様よりお借りました   http://photozou.jp/photo/show/2985248/174497684     下手はシモテ、上手はカミテ と読みます。 映像用語の場合、シモは画面の左側、カミは右側のことを言います。 もともとは舞台用語かな?   テレビを見ていたら、東北 ロケ した CM が流れていて、「いかにも東北の風情だなあ・・・」と感心しました。出演者のTommy Lee Jonesが青函トンネルを掘ったり、東北新幹線の鉄道軌道工事をしている缶コーヒーのコマーシャルです。 で、ふと思ったのです。   新幹線のCMといえば たしかその昔「その先の日本へ」というJR東日本のキャンペーンCM(山形新幹線?)があって、その時も「う〜ん、東北の情緒を感じる映像だ」と思った記憶があります。   映像の共通事項はなにか? 「何が共通しているのだろう?」とよく考えてみると、もちろんふたつとも新幹線がテーマなので、鉄道というモチーフが旅情を誘っているのは当たり前なのですが、もうひとつ気づきました。   列車が走る方向性 それは「列車が下手から上手に走る」ということです。 たぶん、この二つのCMは東京の 広告代理店 、制作会社に発注して制作しています。そうすると、この関係者にとっては、東京を起点として東北方面に走る新幹線は、シモからカミへ走り抜けるのが自然に感じるのではないか、という推測です。 また、私たち中部に住む人間にとっても、というか東北地方、北海道地方以外に住む日本人にとっては、東北新幹線は左から右へ(幾分、右上方向?)走るイメージを持っているに違いありません。   緑色の列車が左から右へ走ると東北行き だから、これらふたつのCMの中を走る緑色の列車が左から右へ走ると、自然に東北方面を連想する・・・という仮説を考えたのですが、どうでしょう?   いっぽう東海はどうでしょう JR東海が制作するCMを思い出してください、主要な営業キャンペーンはほとんど東京本社(JR東海は名古屋と東京の2本社制)が仕切るので、東海道新幹線に関連するCMのほとんどは、カミからシモに向かって新幹線が走ります。なつかしいシンデレラエクスプレスのCMシリーズも、最後のロゴマークの背景の映像は、必ず画面右奥から左下に向かって入線してくる(名古屋駅?)新幹線列車の顔だったように思います。 しかし、名古屋本社管轄の企画の場合(JR発足当時、僕もよく仕事をいただいていました)、多くの映像は新幹線は画面左から右方向へ走る・・・すなわち上京するイメージが多かったと記憶します。 じゃあ西日本は? では、大阪本社のJR西日本の山陽新幹線はどうでしょうか?なんとなくカミからシモに向かって走っているような想像をするのですが、この地方に住んでいる方、教えてください。   九州は・・・ さらに九州新幹線が開業する時に話題になった、沿線で大勢の市民が手を振って応援するCM。あのCMはどうだったでしょうか?僕の記憶では画面左右の動きというより、画面の下辺から上辺に向かっていたような印象が残っています。   画面のフレームの中での被写体の方向性の意味 さて、ことほど左様に映像の フレーム の中で、列車がどっちに向かって走るか・・・なんてどうでもいいような気がするかも知れませんが、その方向性が視聴者の潜在意識に結びついて、無意識な中に連想を引き起こしているのではないかと仮定して、今度そういう映像を見かけたら、無意識下の自分の心理を探ってみてください。   この仮説が正しいとすると、映像の中の被写体の方向性は、視聴者のマジョリティーに向けてのメッセージであって、その方向性の逆に位置する人々にとっては、なんとなく疎外感を感じるものかも知れないことに注意しなくてはなりません。 【関連記事】 テレビドラマの「あるある」演出 B2B映像の あるある大 辞典①YouTube利用篇 B2B映像の あるある大 辞典③シナリオ篇 B2B映像の あるある大 辞典④撮影篇   ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 入札でしか公平性は保てないのか?

    東京2020夏季オリンピックでは、その運営業者の選定に関して、またまた入札談合が表面化して世間を騒がしています。取引がある大手 広告代理店 も渦中にあり、「他山の火事」「対岸の火事」として放っておくことができないテーマです。このブログでもときどき類似テーマで書いています。しかしながら、これほど毎度毎度問題化していながら、ちっとも根本的な対策が講じられないことが、この問題の本質的で根深い事情を示しているように思います。つまり、入札制度が機能不全であろうと、それにより法的な裁きを受ける人が頻出しようと、この制度に深く関わる企業と社員は、入札が「未熟な制度」だからこそ受けられる恩恵が余りあるのでしょう。ずばり書けば、上手くやれば褒賞もの。大企業サラリーマンの出世手段として「談合」は垂涎の宝刀。下手をすれば前科者。でも、生きるか死ぬかであろうと、この宝刀を捨ててしまうような働き掛け(入札制度の改善)など、誰もしないのでしょう。 絵が描けない発注者 なぜこうした案件(人の働きや技能といった無形価値が大半を占める業務)で談合がおこるのでしょうか ①発注する側に「絵がない」ので、受注側が「絵を描く」必要がある ②絵を描く者に対して対価を支払う商習慣が日本にない(あっても対価が安すぎる) ③絵を描いたら、その実施業務を受注しなければ儲からない(随意契約) ④絵が描けない人が発注するので、業務の緊迫度がわからず取り掛かり時期が遅いため、手続きを踏めないこの状況を解決するには、あらかじめ業者を決めて、発注者の大雑把な要望をスピーディに具体的な絵に置き換え、その業者に一任して業務を実行に移すのが、いちばん効率的です。 専門官をおけないならば 建築や情報システムのように、お役所側に専門家がいる分野ならともかく、普段別業務をしている発注担当者が大規模なイベント運営や僕らのような映像制作について、「絵が描けない」のは仕方がありません。しかしインターネットでさまざまな情報が収集できる今なら、1日ネットサーフィンしていれば概ねの状況はわかってきます。ある分野の専門業者をいくつか選んで直接話を聞いてもいいかも知れません。素人ながらも、自分が任された事業(業務)に必要な人や技術、道具設備の規模感をつかみ、その相場を把握しましょう。もちろん「専門業者」に話を聞く際には、きちんとした業務を継続しておこなっていて、ユーザーだけでなく業界内でも一定の評価を得ている業者を見つけるリテラシー能力は必要です。 まずは相場を掴む お役所内の前例はもちろん参考にし、併せて世間の相場観に照らし、その業務(事業)に割り当てられた予算内で可能だと判断したなら、その予算を「指値」にすればいいでしょう。もちろん、もっと安く可能だと判断したなら、その価格を指値にしましょう。相場よりも安い価格で実施するということは、必ず何かが省かれるか、人件費を抑えることにつながります。企業努力とよく言いますが、それは大半の場合、人件費が省かれることを指します。日本の平均給与が世界に引けをとる理由は、もしかしたら入札制度による安値受注も寄与しているかも知れません。中小零細企業が競争入札で受注するには、入札額を抑えるしかありません。その結果、そこで働く社員の給与は低く抑えられます。大企業だからお金がかかる、中小企業だから安くできる・・・おかしいですよね?日本の平均給与をアップさせたいなら、まずは公共事業が率先して中小企業に適正な価格転嫁を促すのが筋ではないでしょうか。 指値でプロポーザル提案を受ける 「人の働きや技能といった無形価値が大半を占める業務」は、実施されるまで目に見えまえんから、企画段階では予算に合わせていくらでも仕様内容を調整できます。したがって予算見積額が安い業者を選べば、ほぼ必ず手薄な業務遂行となり、低賃金で働く人たちが増えるのが道理です。上記で調べた指値を上限として、その範囲で何ができるのか、どういう特徴を持たせられるのかといった提案を受け、その内容とコストを比較して業者選定するのが、結果コストパーフォーマンスが高く、しかも役所の予算も増加しません。価格競争力を持たせようと、低く見積もった見積書を提出した業者を選択すれば、ほぼ必ず実施段階になって仕様に変更を入れざるをなくなり、結局追加予算が必要になります。 要点 ①発注者はその業務に関する情報を集め、可能な限りその業務に精通し、事業の目的と予算を明確にする ②入札業者に事業の目的と予算を伝え提案を受ける ③最も適した提案をした業者を選出し、具体的な計画づくりに入る ④選ばれた業者は、予算の範囲内で可能な限り発注者の要望を叶える企画(仕様)と見積書を提出して業務に入る 極論すると、こうした目に見えない、形のない成果物の取引は、相手を信頼するしかなく、その前提となるのは「性善説」です。 【関連記事】 公職選挙法と映像制作・ SNS 施策の発注に関する考察 動画・映像制作見積書と契約の締結 映像制作・動画制作 見積書の 要点   ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 鉄道ビデオのプロデュースを懐かしむ

    日本国有鉄道(国鉄)が民営化して全国を6区域に分けた会社に分割されたのが1987年。すでに37年経過したわけですね。私が住む中部地区はご存知「JR東海」となりました。民営化直後のこの頃、鉄道事業以外の事業開発が盛んに行われていて、そのひとつとしてJR東海内に「関連事業本部」という部署が設置されていました。 その名の通り関連事業として、駅舎内の飲食店の出店・経営や主要駅の商業スペースの開発などがメインだったと記憶しています。ところがその関連事業本部のある社員の方「Tさん」がユニークな方で、いわゆるセルビデオを企画制作して販売するという事業を立ち上げていました。当時はイケイケどんどんのバブル景気。JR東海の潤沢な資金を使った、今なら目が飛び出るような制作予算でした。販売はフジサンケイグループのポニー・キャニオン。音楽にも予算を注ぎ込んで、私が関わる前から「環境ビデオ」と題して日本の大自然の春夏秋冬を、惜しみない贅沢なロケを敢行して映像化していました。ただし販売数はパッとしなかったと思います。そして次に考え出したのが「鉄道ビデオ」。駅のキヨスクでも販売しようというものでした。 当時私はある プロダクション で プロダクションマネージャー から プロデューサー に昇格した頃で、JR東海のハウスエージェンシー(親会社資本の 広告代理店 )アド東海(現在のJR東海エージェンシー)の営業担当でした。ここの営業さんに連れられてTさんのもとを訪れ、その鉄道ビデオの構想を聞かされました。 高山紀行 ワイドビューひだ キハ85系特急型気動車 第1弾のテーマは、当時就航したばかりの 「ワイドビューひだ・キハ85」 (リンク先は著作者非公認です)を紹介するというもの。 当時はまだキハ85の生産が始まったばかりなので、高山線を1日に2往復くらいしかしていない時期。だから30分の完成尺予定に対して、撮影日数を40日間計画。1日に4カット撮影できれば御の字という、勿体無いロケでした。 音楽はオリジナル曲を作曲して、東京のスタジオに小さな管弦楽団を呼んで録音するという贅沢さ。ただし、当時私は30分全編にわたって続く重苦しい音楽が耐えられず、1曲だけ別のアーチストの曲(既成曲)に差し替えることを監督に要求して「それではこの作品は、もう俺のじゃない!」と監督が椅子を蹴ったという経緯を懐かしく思い出します。この時の 監督 は知る人ぞ知る 葉方丹 氏であります。恐れ多いことをしたものです。 花と列車 沿線の四季 そして第2弾は 「花と列車」 (リンク先は著作者非公認です)と題してJR東海管内(東海道新幹線、東海道本線、中央西線、高山線、紀勢線)沿線に咲く「花」と列車が絡む風景だけで構成するという作品でした。計画はしたものの、絵になる草花がなかなか見つからず、ロケ計画が遅れ、関連事業本部の担当課長(超エリート)が電話をしてきて「(できると言ったのに)嘘つき!」と言って電話をがちゃんと切られたという事件があり、映像業人生初めての挫折感を味わったことを思い出します。その後なんとかクランクアップして、なかなか風情がある良い作品になりました。 この「花と列車」も作品中の音楽はすべて新規作曲、演奏は特別に編成した名古屋の四人のミュージシャンによる楽器演奏でした。実はこの中で後にジャズシンガーとして有名になる ケイコ・リー がピアノを弾いていたことは誰も知らないことでしょう。 さよならキハ80系 特急「南紀」 第3弾が 「さよならキハ80 特急南紀」 (リンク先は著作者非公認です)。鉄道ビデオ界において不朽?名作として讃えられているみたいで、私自身も好きな作品なのでちょっと嬉しいです。このビデオで多数音楽をお借りしたのが 佐藤準 さん。中でも冒頭でキハ80が走り始めるシーンで使われている曲が人気があって、みなさんがジーンと来るようです。佐藤準さんのレコード会社がポニー・キャニオンだったご縁で、これもTさんがアレンジしてくれたものでした。 のってみたいなしんかんせん 「のぞみ君」となかまたち 第4弾は 「乗ってみたいな新幹線」 (リンク先は著作者非公認です)。初めて子供向けの作風で制作しましたので、あまりドラマチックではなく、私自身内容をよく覚えていません。 この頃になると、関連事業本部の中でもセルビデオ事業が投資予算の回収に程遠いことがわかってきて、この作品を最後に大予算での鉄道ビデオ制作は終わりを迎えたのでした。 その後、鉄道セルビデオの世界からは遠ざかりましたが、今でも鉄道が走る映像シーンを見ると、どこかへ行きたくなります。旅情を掻き立てられることもありますが、私の場合、ロケに飛び回っていた若い頃を懐かしむ気持ちが強いようです。ほんとうに中部地方あちこちに思い出があります。JR東海さんありがとうございました。 鉄っちゃんビデオのプロデュースを懐かしむ 【関連記事】 インタビュー作品2タイトルが公開されました マイクロドローン撮影素材によるイベント映像制作 ©copyrigt2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室 映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 映像・動画制作におけるシネマティックの本当の意味

    1895年にリュミエール兄弟がスクリーンに動く写真を投影して公開したのが、映画の起源と言われ、映像とはまさに映画のことでした。映画は motion pictures で、日本では活動写真と呼ばれた歴史を考えると、現代において映像のことを「動画」と呼ぶのは、映画という原点に戻っている、と考えると溜飲が下がるかも知れません。という話は置いておいて。 映像制作ビジネスの起源 テレビカメラによる放送技術や、それを記録する VTR が発明されたのが20世紀半ば。1970年代後半、3/4㌅Uマチックと呼ばれるポータブルVTRが発売されて以来、ビデオ技術による映像制作が、放送だけでなくビジネス用途向けにも行われるようになりました。それまで映画会社やテレビ局にしか作ることができなかった映像が、広く民間のプロダクションでも制作可能になったことが、現代の映像制作ビジネスの起点になりました。 目を覆いたくなる画質 しかし、当時のビデオ映像は680×480ピクセルで秒間29.97 フレーム 、しかも インターレース 。今から考えると、よくあの画質で観ていられたものだなあと思います。 映像制作事業は映画会社やテレビ局だけでなく、数多くの中小零細 プロダクション に広がったものの、放送規格の準拠した機器を揃えると何億円にもなるような時代でしたから、末端の零細プロダクションでは3/4㌅VTRで撮影して、3/4㌅環境での編集でした。もちろんアナログですから ダビング の劣化は避けられず、発注先への納品をVHSで行う頃には目を覆いたくなるような画像でした。 高画質への憧れとテレシネ そうした中でも、実力のあるプロダクションは高価な設備を所持したり、借りて( ポストプロダクション )、放送規格に準拠した番組やCMを納品していましが、当時の「ビデオ画質」であることには変わりがありませんでした。そこで流行したのが、 フィルム で撮影した上で、その素材をビデオに テレシネ (変換)して編集、完成させるという手法です。 こうすると、ビデオカメラによる「ベタっとした画質」ではなくて、映画のように深みや陰影が得られるため、最終的にビデオ信号になったとしても、どこかしら品位のある映像に仕上げられたためです。それが高画質であるように感じたのです。 ただし、フィルム撮影を手配するには高額な費用が必要でした。 当時、 広告代理店 から予算をかけたTV-CMの制作を持ちかけられると「じゃあ、FTでやりますか?」と言ったものです。FTとは Film to Tapeの略語で、16mm、35mmフィルム ムービー カメラで撮った素材を、ビデオテープで後処理するという作業フローで制作することを言いました。それによって得られる映像は、当時のビデオカメラ撮影、ビデオ編集の映像とは異次元の質感に見えました。 私にとってのシネマティックとは、この「テレシネ画質」のことだったのです。 現代のシネマティック 今、映像派の動画クリエーター業界ではこの「シネマティック」であることが常識になっていて、「シネマティックにつくられた映像こそが最高の映像である」だと言います。彼らが考えるシネマティックは以下のような要素だそうです。 高画質: 4Kや8Kなど高解像度の映像 アスペクト比 : 16:9よりも横の比率が大きい横長画面 美しい色彩: グレーディングによって色彩を調整した映像 ドラマチックな演出: スローモーション、 ドローン撮影 、光などで「ドラマチック」演出をした映像 こだわりの音響: 音楽や効果音にこだわり、映像の世界観をより深く表現 ストーリー性: 単なる記録映像ではなくストーリー性のある作品 「シネマティック」の条件がこれらだとすると、裏を返すと「映画とは上記のような要素を備えているものである」となるのですが、この論法だと「シネマ=最高の映像」となります。どこか違和感を感じます。なぜなら、これらの要素を兼ね備えたビデオ作品だってあるからです。また、劇場映画であっても、これらを備えていなくても映画は映画です。 重要なことはシネマティックであることではなく、自分がつくりたい美しい映像をつくり込む方法を知っていて、実際につくることができることではないでしょうか。 シネマティックの再定義 私は「シネマティックとはテレシネ画質のこと」で良いのではないかと思います。ちなみに高品位なテレシネ画質を得るためには(フィルム)撮影時の フレームレート やシャッタスピードの制御が重要ですので、別途勉強してください。そこに書かれている通り撮れば、誰でもシネマティックな映像を撮ることができます。   ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 映像制作案件・アニメーションに騙されるな!

    「実写」あるいは「アニメーション」で と問い合わせ(見積相談)を受けることが、よくあります。IT系や医療系、あるいは士業ビジネスなどのPRは、撮影対象に困る(よく言う「絵にならない」という典型的事例)ことが多いので、撮影できないことは「 アニメーション なら叶うのでは?」という連想をされるのだと思います。 「画にならない」ということ それは、モノが無かったり、カタチが無かったり・・・、「概念」「ソフトウェア」「ソリューション」がビジネスの核になっているため、いざ映像にしようとすると、もやもやとした雰囲気しか想像できず、具体的な画像を描き出すアイデアが浮かばいことを言います。例えば情報システムのPRを想像してください。そのシステムがロボットを動かすものであれば、コンピュータのキーを叩いて、ロボットが動く映像を見せればいい、と思うでしょうけれど、逆を言えば「それしかない」ことが問題になります。 PRするコトの本質を画にするのが難しい 情報システムの役割は、ロボットを動かすという直接的なことよりも、むしろそれによって実現できる生産システム全体の効率化や、物流世界を巻き込んだ進化だったりします。では、それを撮影すればいいのでは?とお思いになるでしょうけれど、実際にそうしたシーンを撮影するには納入先(クライアントのお客さん)に撮影協力をお願いしたり、まったく別業界の企業に協力を仰ぐことになり、費用も時間も膨大になるため、費用対効果が合わず、現実的には、非常に難しいものなのです。 そこでアニメ!? 実写で撮れないからアニメで、と考えると、実写で想定する絵柄をそのままイラストに置き換え、動かせばいいのでは?とお考えになることでしょう。しかし、そうしたリアルなイラストを動かすアニメーションは、実写よりも更に予算が掛かります。その割にリアリティがないので、PR効果はいまいちです。大概は高額な予算に驚かれて、こういう手段は実現することはあまりありません。 アニメーションならなんでもいい? 「お客さんがアニメーションで」と言うとき、多くは上記のようなリアルタッチのアニメーションを想像されています。ところが提示される予算は、実はそのようなアニメを制作する費用とかけ離れています。そうすると、中には「アニメなら(なんでも)いいですね?」と勝手に解釈して、漫画チックでチープな絵をピコピコと動かして「はい、アニメです」という、姑息な仕事をする映像プロダクションがあります。 これもアニメ? 新型コロナ禍で増えたアニメCM 先日テレビで実際に上記の例を視てしまいました。広告出稿予算ではたぶん年間億単位を使っている有名英会話会社ですが、登場するキャラのイラストはレンタルもの、動きはgifアニメ(のよう)、ナレーションで言いたいことは全部言っているのだと思うのですが、視聴者には結局何も残らないばかりか、ブランドイメージはまったく違うため、どこのCMだったかもわからないようなものでした。 たぶん制作には 広告代理店 がかまず、企業直で発注したものと推測できますが、「ちょっとこれはないな」というものでした。 「アニメ」にはいろいろある 映像制作者は、アニメーションという映像手法を、ものすごく広範に捉えています。 文字や記号を画面の左から右に動かしただけのもの イラストで描かれたキャラがパラパラ漫画のように動くもの 図表のグラフが伸びるもの(2D、3D) 画面内に描かれたグラフィックデザインや、アイコンが動く 2Dで描かれたキャラクタが2次元的な動きで芝居をする 3Dで描かれたキャラクタが3次元的な動きで芝居をする 手書きで描かれた画像やキャラクタが、連続するなめらかな動きで芝居をする エトセトラエトセトラ 「そんなのアニメじゃない」 と言われるものもあると思いますが、我々映像制作者に相談されるさまざまなお客様が、これらをそれぞれ「アニメ」と呼ばれるので、我々としてはすべての可能性を想像しながら、お客様のお話を伺う立場ですので、こうなるわけです。 ですから、「アニメで」と言われると「例えば、ネット上にあるどのようなタッチのものをお考えですか?」という訊き方で、お客様が考えておられる「アニメの定義」を、まず探ります。次に「ご予算は?」。 お客さんが考えているアニメと、ご予算を伺うと、まずはそのご希望プランが実現可能かどうかわかります。 【関連記事】 ビジネス動画とCG・ アニメ ーション 映像制作案件・ アニメ ーションに騙されるな! BtoB映像の アニメ ーションにはいろいろある アニメ と アニメ ーション:その多様な意味と映像制作現場での混乱 ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   ブログ   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語索引

  • 技術の素晴らしさを伝える映像制作

    いよいよ自動車は後方、側方の安全確認をバックミラーの代わりに、カメラが捉える映像が役割を果たす時代が到来しました。 道路運送車両の保安基準等の一部改正について   電子ミラーが鏡に代わる 国土交通省はこの6月、道路運送車両の保安基準を改正し、「カメラモニタリングシステム」を国内基準として承認。自動車メーカーは、国際基準に適合する「電子ミラー」などを備えることで、バックミラーがない自動車を設計・製造することが可能になります。 「間接視界基準に係る協定規則」は、左右のミラーごとの規定されていた視界範囲について新保安基準では、いずれかのミラーにより定められた視界範囲が確認できれば良いことになる。とのこと。   クルマはすでに液晶ディスプレーだらけになっている ところで、スピードメータなどのメーターパネルはとっくに液晶 モニター になっているし、カーナビの画面ももちろん液晶モニターなので、実は僕の会社ではこれらのおかげで、自動車関係業界や部品製造業界から関連する技術を プレゼン したり解説するための、デモ映像やPR映像を作らせていただく機会がけっこう多いのです。   作品を見てもらえないのが残念 実際には3年から5年先に発売になるクルマに搭載する、こうした新商品や新技術は、他社に出し抜かれぬ様トップシークレット中のシークレット。弊社が制作した実際の映像を皆さんにご覧いただけないことがとても残念。   さて、なぜそんな話が持ち込まれるのでしょうか。 それは僕が、こういう種類の仕事が好きだから。   日本型技術開発はハード先行 というのはどういうことかというと、自動車の新しい技術や機能などは、各社が最先端の技術者や設備を使って行う社運をかけたプロジェクトです。ところが多くの日本メーカーでは、新開発事業についてどこまでいってもハードウェア主導で事が進むため、僕らには肝心なことに思える「それによって可能になること」というソフトウェア面でのイメージが殆ど無いままに開発が進展しちゃうのです。   で、そろそろ実現性が出てきたので、自動車メーカーにプレゼンしようか、という段階になって「映像でプレゼンすると分かりやすいね」「動画にするとインパクト有るよね」となり、弊社のような会社に相談が来ます。   え!? オリエンテーションでは、画期的で独自性のある技術であることを熱く聞かせていただけるのですが、「で、これを使ったらどんな生活が実現できるとお考えですか?」とお尋ねすると、「それを含めてご提案いただきたい」となるのです。 実現後のイメージ無しに開発しちゃうの!?と思うのですが、現実にそういうお話とても多いんです。   弊社はそこからやります 普通のプロダクションであれば、それはお客さんが考えること、あるいは 広告代理店 が考えることと、匙を投げるような漠然としたお話が僕は大好きです。 情熱と期待を賭けて実現にこぎつけたご担当者の方と一緒に、口下手な技術者の方の夢を「こういうことですよね!」と、目に見える映像にして差し上げることがこの上なく幸せなんです。   UIにまで及ぶデザイン・映像制作 今後、自動車に搭載されるモニター(ディスプレー)は、タッチ操作をすることが主流になるので、映像制作といっても「ユーザーインターフェイス(いわゆるUI)」を含めたデザイン開発から行うことになります。これが面白く無いはずがありません。 何年か後の自動車運転席での各種操作性の潮流に関わることができるかも知れないのですから。   クルマと対話する技術を映像化する 例えばカーナビは、海外ではもうiPhoneやAndroidなんどのスマホをクルマに接続して、スマホの頭脳を借りながら、クルマとドライバーが対話(まさに声でのやりとり)しながらドライブを楽しむことが現実になりつつあります。 日本では、なにか事情があるのでしょうか、ちょっと遅れ気味ですが、必ず「クルマと対話しながら運転する時代」が来ます。   iPhoneだとCarPlay、AndroidだとAndroid Auto これらは、人間とクルマがコミュニケーションするための アプリ です。 あっという間に広まるかも知れません。 これらに関する技術のプレゼンをしたい時は、ご相談下さい。   ※この動画は弊社の制作ではありませんので念のため。    【関連記事】 研究開発を映像にする オーバーシュートは映像 技術用 語!? ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • スペックワークをポジショントークしてみると

    Spec. Work 最近日本でも一般的になってきたこのスペックワークという言葉。 フルスペルではSpeculative Work つまり、対価がいただけるかどうか未確定、不確定な状態で請け負う仕事のこと。その仕事を請けるのは投機的(=大損するかも)という意味ですね。 カナダの 広告代理店 がこのスペックワーク撲滅キャンペーンのために制作した映像が話題になりました。   クラウド型クリエイティブ発注サイトでは花盛り 我々の業界では、複数社による競合(企画) プレゼン で、負けた会社にはお金が支払われない場合がこれにあたります。フリーランスのクリエーターが集まるクラウド型の発注サイトでのコンペは、スペックワークの最たるものと言えるでしょう。 気に入らなければ買いません! 簡単に言えば「作ってもらってみて気に入ったら買います」。つまり気に入らなかったらお金は支払いませんよ、という意味ですね。お客様の立場からみれば「どんな映像になるのかわからないのに発注なんかできません!」「商品(映像)を見てから買うのはアタリマエでしょ?」ということです。一理あります。 でも多くのフリーランスクリエーターならびに クリエイティブ カンパニーは、こうしたスペックワークに大変疲弊している現実があります。俗に言うブラック◯◯の大きな要因になっています。   商材を買うか労務を買うか この齟齬は、そもそも我々が扱っている商品(映像)を、「成果物を購入」する取引と見るのか、その制作「業務を外注」する取引と見るかという違いでもあります。つまり目の前にある商材に対価を支払うか、それを創作した労働(時間)に対価を払うか、という取引意識の乖離から来るものではないでしょうか。住宅やオーダーメイドの衣服がそうであるように、お客様の個性(ご要望)に合わせてオリジナル制作する映像は、世界で唯一のものであり、発注されたお客様が買わなければ、よほどのことがない限り他の会社が買ってくれることはありません。   できれば避けたいスペックワーク 組織で制作を行う我々プロダクションは、ご想像のとおりスペックワークはできるだけ避けていかないと、会社が傾いてしまいます。もちろん連戦連勝ならいいですけど、どう頑張っても勝率3割いけば良いほうでしょう。映像の企画コンペの場合、提案書を完成させるまでの作業は膨大で、そこまでで実際の映像制作の仕事の半分は終わったようなものです。これが対価に代わらないと単純感覚的に全社員の労働力の1/3が失われてしまう感じです。フリーランスの場合も、他の仕事で高収益を上げないと立ち行かないでしょう。   これってポジショントーク こうした立場が替わると意識が替わる論議。最近のよく耳にするようになってきた「ポジショントーク」の一例のように感じます。   僕自身もロゴやマークのデザインなどの開発を考えると、デザイナーにスペックワークで発注したくなる気持ちはよくわかります。ただ、なぜそうしたくなるかを考えてみると、自分がそのデザインに関して明確で充分なコンセプトをオリエンテーションできない場合に、「まあとにかくいろいろ描いてみてよ」と言いたくなることに気付きます。自分自身がまだイメージできない(言葉にならない)ものを他人がつくってドンピシャ!なんて、いくら相手がプロデザイナーだってそんな幸運は稀にしか起こりません。これこそ立場変われば言うこと変わる(ポジショントーク)ですよね。   すみません! 僕は原則的にスペックワークはお断りしています。やはりその案件に関する明確なコンセプト、目的やテーマがお客様の会社内部でコンセンサスが取れていない場合が多く、そうすると僕らは「あてずっぽ」で企画を作ることになり、全精力を傾けることができないからです。同時に、スペックワークで失った対価は結局、他のお客様の案件に転嫁することになり、いくらなんでもそんな不誠実はできないからであります。   もちろん上顧客様で継続的にお取引いただいている場合は柔軟に対応していますし、確実にご発注いただける案件であれば、コンセプトが明確でなくても、目的もテーマもいちからご提案申し上げます。ぜひお気軽にお声がけ下さい。  【関連記事】 コミュニケーションとストレスと映像制作と 川上で働きたい人々 制作業は下流? 上流 ?   ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 上から下・下から上〜映像の方向性の意味

    シモ(下手)←                           →カミ(上手) 下手はシモテ、上手はカミテと読みます。 映像用語の場合、シモは画面の左側、カミは右側のことを言います。 もともとは舞台用語かな? 新幹線の CM といえば たしかその昔「その先の日本へ」というJR東日本のキャンペーンCM(山形新幹線?)があって、「う〜ん、東北の情緒を感じる映像だ」と思った記憶があります。 映像の共通事項はなにか? 「何が共通しているのだろう?」とよく考えてみると、もちろんふたつとも新幹線がテーマなので、鉄道というモチーフが旅情を誘っているのは当たり前なのですが、もうひとつ気づきました。 列車が走る方向性 それは「列車が下手から上手に走る」ということです。 たぶん、この二つのCMは東京の 広告代理店 、制作会社に発注して制作しています。そうすると、この関係者にとっては、東京を起点として東北方面に走る新幹線は、シモからカミへ走り抜けるのが自然に感じるのではないか、という推測です。 また、私たち中部に住む人間にとっても、というか東北地方、北海道地方以外に住む日本人にとっては、東北新幹線は左から右へ(幾分、右上方向?)走るイメージを持っているに違いありません。 緑色の列車が左から右へ走ると東北行き だから、これらふたつのCMの中を走る緑色の列車が左から右へ走ると、自然に東北方面を連想する・・・という仮説を考えたのですが、どうでしょう? いっぽう東海はどうでしょう JR東海が制作するCMを思い出してください、主要な営業キャンペーンはほとんど東京本社(JR東海は名古屋と東京の2本社制)が仕切るので、東海道新幹線に関連するCMのほとんどは、カミからシモに向かって新幹線が走ります。なつかしいシンデレラエクスプレスのCMシリーズも、最後のロゴマークの背景の映像は、必ず画面右奥から左下に向かって入線してくる(名古屋駅?)新幹線列車の顔だったように思います。 しかし、名古屋本社管轄の企画の場合(JR発足当時、僕もよく仕事をいただいていました)、多くの映像は新幹線は画面左から右方向へ走る・・・すなわち上京するイメージが多かったと記憶します。 じゃあ西日本は? では、大阪本社のJR西日本の山陽新幹線はどうでしょうか?なんとなくカミからシモに向かって走っているような想像をするのですが、この地方に住んでいる方、教えてください。 九州は・・・ さらに九州新幹線が開業する時に話題になった、沿線で大勢の市民が手を振って応援するCM。あのCMはどうだったでしょうか?僕の記憶では画面左右の動きというより、画面の下辺から上辺に向かっていたような印象が残っています。 画面のフレームの中での被写体の方向性の意味 さて、ことほど左様に映像の フレーム の中で、列車がどっちに向かって走るか・・・なんてどうでもいいような気がするかも知れませんが、その方向性が視聴者の潜在意識に結びついて、無意識な中に連想を引き起こしているのではないかと仮定して、今度そういう映像を見かけたら、無意識下の自分の心理を探ってみてください。 この仮説が正しいとすると、映像の中の被写体の方向性は、視聴者のマジョリティーに向けてのメッセージであって、その方向性の逆に位置する人々にとっては、なんとなく疎外感を感じるものかも知れないことに注意しなくてはなりません。  【関連記事】 映像雑学 【映像編集の基礎知識】 映像のカット割りとつなぎの基本 映像編集の基礎知識(1)スクリーン・ダイレクション 映像編集の基礎知識(2)カット・アウェイ 映像編集の基礎知識(3)ジャンプ・カット 映像編集の基礎知識(4)コンティニュイティ編集 【カット割とはなにか】 動画・映像制作におけるカット割とは何か カット割りの実際 - 基本的な手法と考え方 カット割りの応用と実践 - より豊かな表現のために 映像制作における言語とカット割 【カメラワークとカット割】 忍び寄るものを予感させる演出とカメラワーク、カット割り カメラワークによる感情表現 【カット割りとカメラワークと編集】 第一章:カット割りの本質と目的 第二章:映像文法と基本原則 第三章:カットの種類と効果 第四章:良質な映像作品の分析方法 第五章:絵コンテの作成とカット割り 第六章:撮影現場でのカット割り判断 第七章:編集におけるカットの選択と構成 ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 照明をめぐる対立「それもあり」

    ある老舗 広告代理店 で 30年以上制作畑を生きてきた初老のCD( クリエイティブ ディレクター)が、ある案件の企画打ち合わせの席で世間話のように口を開き 「この前さあ、現場に入った○○○の撮影クルーがさあ、照明持ってきてないわけよ。えっ、おたくらプロじゃないの!?って、もう驚愕してさあ」と宣いました。 「○○○ってブライダルビデオの会社じゃないですか?」とうちのスタッフ。 いえ、僕は知っています、レッキとしたビジネス映像制作会社です。 「最近のデジ1 カメラマン は照明なし、っていうのがあたりまえみたいですね」と僕。 「うそでしょう!?素人じゃないんだしさあ」とCD氏。 実は僕がよく起用するデジ1カメラマンも照明を使いません、というより使ったことがないし、使い方も知らないみたいです。でも、そのカメラマンは1千万円プレーヤーの売れっ子です。たしかにかっこいい作品をつくり、クライアントに大喜びされています。 照明をめぐる対立 デジ1カメラマンの矜持 そこにある状況の中で、そこにある灯を利用して良い絵を撮る。また、そういう映像素材で編集して シネマチック でかっこいい作品をつくることが素晴らしいこと。だから、照明機材を使って意図的な灯りを加えて、作為的な絵をつくるこは想定外。 実際、そうやって照明機材を使って絵をつくり始めるとカットのつながりも考え、灯りの向きや影も計画しなくてはならないので、時間も予算もハマりません。 ある病院のVP撮影現場で 東京から呼んだ ディレクター とカメラマン、うちの手配で照明スタッフ2名と機材、 プロダクションマネージャー 。15分単位で建物、敷地内を移動して、時折りタレント、ドクター、看護師などを入れみながら撮影をしていました。 ディレクターが「はいOK!」というと彼とカメラマンは、さっさと次の場所へ移動。照明スタッフとPMはあたふたと機材をたたみ、移動準備〜移動。すると次の現場ではもうディレクターとカメラマンはカメラ位置も構図も決めていて、照明スタッフは急いで機材の設置、調整をはじめる。するとディレクター氏は「はい、回しまーす」照明マン「えっ?まだ・・・」ということが度々。 PM君は怒り心頭に達し、思わず「まだできてません!!」と怒鳴ってしまったという事件がありました。 僕は プロデューサー としてそこにいましたから、この状況にはすぐに気づきましたが、敢えて見逃していました。たしかに、ディレクターの進めるスピードで撮影していかないと、時間内に終えられないことがわかっていましたから。さらには、照明さんが拘ってもう1基ライトを入れたいことは理解できますが、入れなくても問題がないこともわかっていましたから。照明さんには「腹が立つでしょうけれど、彼(ディレクター)がOKということはOKで問題ありませんので、今のペースで進めてください」と頭を下げました。 それぞれの立場と価値観 僕はカメラマンでも照明マンでもありませんから、彼らの仕事の核心に何があるのか、わかっているようでわかっていないかも知れません。それぞれに信じる正しさや良心、価値観があるのは当然です。 同様に視聴者にもさまざまな価値観があります。 プロデューサーとして視聴者の代理であるクライアントと接していると、極めて多様な価値観に出逢います。シネマタッチ最高という人がいる一方で、暗くてマイナーだという人もいます。もちろん現在の日本国民全般でみたらシネマタッチがかっこいいという人が多いかも知れませんが、そう思わない人も僕らのクライアントにはいます。 僕は、きちんと照明をあてて撮った映像は文句なしに美しいと思いますし、そうでない映像は広告映像としては企画手法が限定されると思っています。この前者と後者は異なる次元のものと考え、制作する映像の目的や対象、制作条件に合わせて可否を判断するべきでしょう。 そして僕は、様々なクライアントの立場に立ちB2Bのビジネス映像を企画制作しますので、どちらが正しいとか、正統であるという価値観は、できるだけ持たないようにしています。 人の数だけ「それもあり」です。 【関連記事】 映像撮影における 照明の 役割 広告映像制作における 照明の 重要性 ©copyright2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   映像制作研究室   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語辞典

  • 自動車関連会社の未来像と会社案内・採用動画

    ある自動車部品商社の広報担当の方から相談されました。 「採用活動のための映像をつくりたいので企画から考えて欲しい」 と言われましたが、結局制作には至らなかった案件がありました。 自動車の電動化は不可避? 世界の自動車産業は、電動化に向けて雪崩を打っています。また様々な経済論評は電動化に対する取り組みの遅れは、そのまま時代遅れ企業のレッテルを貼っているかのようです。(最近はEVが失速?)「自動車」が継続的に社会にあり続けることを疑う人は少ないようですが、エネルギー源が化石燃料から、脱炭素を実現するエネルギー利用にシフトしていくことは、世界共通の決定事項のようです。中でも電動化(モーター駆動)は自動車自体の構造に大きな変化をもたらし、部品点数の大幅な減少により、自動車部品の中には今後なくなるものさえ出てきます。そうした部品製造に特化したビジネスを展開してきた企業は今、存亡の危機に直面していると言えます。 深刻ではないのに深刻と思われる 特に深刻なのが、現在はまだ需要があり当面は安定的に売り上げをつくることができるにも関わらず、働き手の確保が難しくなっている企業です。中でも新卒採用では学生等の目に触れ、耳に届く情報に、自動車部品関連産業の明るい情報は少ないため、優秀な人材の確保がたいへん難しくなっているようです。そこでその対策として期待されるのが「映像のチカラ」なのですが・・・。 映像(動画)はバカ正直者 今の若い人たちの気持ちを引き寄せるのは動画がいちばん!との認識は間違ってはいないと思うのですが、企画を依頼される私たちは、途方に暮れることがよくあります。動画のチカラは確かに強いのですが、「良い話」をチカラ強くアピールすれば視聴者から良いリアクションをもらえるのですが、「たいして良くない話」をチカラ強くアピールしてしまうと、むしろリアクションは最悪になってしまいます(いわゆる「しらける」)。 「電動化の流れに対して、御社の取り組みは?」 とお尋ねしても回答をいただけない場合は、そういう話題を避けた動画をつくるわけですが、視聴者である求職者のみなさんはよく調べています。いちばん知りたいけれど、ネット上でなかなか見つからない「この会社のビジョンは?」というシンプルな疑問に答えない動画は、「なにか隠している!」「この会社に未来はないの?」と受け取られてしまうため、返って逆効果な動画となります。 会社案内・採用動画の前にビジョンを策定 かといって一般的に、会社案内・採用動画を制作するご担当者が会社の将来像、経営企画に関するところまで踏み込むことはできませんので、いちど会社のみなさん(経営層)と相談の上、企業としてのビジョンを策定して下さいとお願いするしかないのですが・・・。ビジョンを策定するというプロジェクトは、非常に重い作業であるため経営者のみなさんの覚悟が試されるものです。弊社のような、いち映像制作屋の出る幕ではないので、冒頭の会社の方には「大手コンサルティング会社か 広告代理店 とご相談いただくのがよろしいかと思います」と申し上げた次第です。 もちろん相談いただけるなら、喜んで協力させていただきます。 自動車関連会社の未来像と採用動画 【関連記事】 採用動画のアプローチを考える 採用難の時代に採用動画が果たせる役割 インタビューによる採用動画と会社案内映像の制作 採用動画・リクルート映像 ©copyrigt2025 映像制作会社 株式会社SynApps 映像制作実績   得意分野   品質管理   ブログ   映像制作ガイド   見積もり/問合せ   映像制作用語索引

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