動画・映像制作用語
【キャッチライト】
catchlight
ポートレート写真などで人物の目の中に入れる白い光を「キャッチライト」と呼びます。キャッチライトは、人物の表情を生き生きとさせ、見る人に魅力を感じさせます。
キャッチライトの役割
生命感を与える
キャッチライトは、瞳に光が反射している状態を作り出すことで、人物に生命感や活力を与えます。
表情を豊かにする
キャッチライトが入ることで、瞳が輝き、表情がより豊かに表現されます。
視線を誘導する
キャッチライトは、見る人の視線を人物の目に誘導し、より印象的なポートレート写真にします。
キャッチライトの作り方
レフ板の使用
レフ板は、光を反射させることで被写体に光を当て、キャッチライトを作り出すことができます。
ストロボの使用
ストロボは、瞬間的に強い光を出すことで、キャッチライトを作り出すことができます。
自然光の利用
窓から差し込む光や、屋外の自然光を利用して、キャッチライトを作り出すことができます。
キャッチライトのバリエーション
リングライト
リング状のライトを使用することで、瞳にリング状のキャッチライトを作ることができます。美容系のYouTuberがよく使っています。
ソフトボックス
ソフトボックスを使用することで、柔らかい光でキャッチライトを作ることができます。
ディフューザー
ディフューザーを使用することで、光を拡散させ、より自然なキャッチライトを作ることができます。
キャッチライトの注意点
不自然なキャッチライト
あまりにも大きなキャッチライトや、不自然な形のキャッチライトは、かえって写真の印象を悪くしてしまうことがあります。
キャッチライトの位置
キャッチライトの位置は、人物の表情や雰囲気に大きな影響を与えます。適切な位置にキャッチライトを入れるようにしましょう。
キャッチライトのことをアイキャッチと呼ぶこともあります。
【関連用語】
1. ハイライト
撮影された画像の中で、最も明るい部分のこと。キャッチライトもハイライトの一種ですが、特に人物の瞳に映る光を指すことが多いです。
特徴
強い光が当たった部分に現れ、明るく輝いて見えます。
写真に立体感や奥行きを与える効果があります。
使用例
太陽光が反射する水面や、金属の光沢などがハイライトとして表現されます。
2. シャドー
画像の中で、光が当たらず暗くなっている部分のこと。キャッチライトとは対照的に、影の部分を指します。
特徴
光の当たらない場所にでき、暗く沈んだ色合いになります。
写真に陰影や奥行きを与える効果があります。
使用例
木陰や建物の陰などがシャドーとして表現されます。
3. キーライト
撮影において、被写体を照らす最も主要な光源のこと。キャッチライトを作り出すための光源としても使用されます。
特徴
被写体全体を明るく照らし、写真の基本的な明暗を作り出します。
通常、被写体の正面や斜めから当てられます。
使用例
ポートレート撮影では、人物の顔を明るく照らすためにキーライトが使用されます。
4. フィルライト
キーライトでできた影の部分を補うための光源のこと。キャッチライトをより自然に見せるために使用されることもあります。
特徴
キーライトよりも弱く、影の部分を明るくすることで、明暗差を和らげます。
被写体に立体感を与えながら、影の部分のディテールも表現できます。
使用例
ポートレート撮影では、人物の顔の影を和らげるためにフィルライトが使用されます。
5. リムライト
被写体の輪郭を強調するために、後ろから当てる光のこと。キャッチライトとは直接的な関係はありませんが、被写体を際立たせる効果があります。
特徴
被写体の輪郭に沿って光が当たり、輝いて見えます。
被写体を背景から浮き上がらせる効果があります。
使用例
ポートレート撮影では、人物の髪の毛や肩口を照らすためにリムライトが使用されます。