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動画・映像制作用語辞典 | 名古屋映像制作研究室

8の字巻き

「8の字巻き」とは、ケーブルなどを床に数字の「8の字」を描くように、時計と反時計を繰り返し重ねておくことで、ケーブルを引き出す時にねじれが生じない(キンクしない)ようにするケーブル整理法です。

多数のマイクケーブルが1本に収納されている「マルチケーブル」や、スタジオカメラにつながるケーブルなどは、非常に太く重いため、実際に「8の字」のまま、舞台袖やスタジオの端に置きますが、柔軟なマイクケーブルなどは、場所をとらないよう8の字を×部分で折りたたみ、○状にすることもあります。


・下の画像の緑色の部分を細い紐で縛って、点線部分で折り畳んで片付けるとかさばらない


今はステージに上がる司会や歌手が使うマイクはワイヤレスが主流ですが、ケーブルが繋がっている場合、舞台袖でマイクを受け取り、ステージ中央まで歩いて行く時に、ケーブルが絡まって無様なことが起こらないようにするためでもあります。



8の字巻は手に持ったままでもできます


コツを掴めば、8の字を描かずに、手に持ったままケーブルに捩れを入れながら巻くことができます。右利きの人であれば、ケーブルを右手で二巻き毎に捻りを入れながら、左掌で束ねていきます。この時、左掌と右手の指先で瞬時にケーブルの捩れを感じ取り、捩れを修正しながら、さらに輪っかの大きさを均一に束ねていくところがミソです。

撤収作業での、熟練スタッフの目にも止まらぬ早業は見ていて気持ち良いものです。

調べていて知りましたが、「逆相巻き」という言い方もあるそうです。

ちなみにこの技、ヨットマンも得意です。



Kink / キンク


ケーブルやロープを、束ねてある状態から、端を掴んで引き出そうとして、捩れのために絡まってしまった状態のことを「キンクした」と言います。



Flake / フレーク


ケーブルやロープがキンクしてしまった状態から、ストレートな状態に直すことを「フレークする」と言うことがあります。焦ってやると更に状況を悪くしてしまうことがありますから、落ち着いてキンクの状態をよく確かめながら行いましょう。


<h1 class="font_0">8の字巻き</h1>

​【関連用語】

1. アナログオーディオケーブル


XLRケーブル (キャノンケーブル)

3ピンコネクタ(オス・メス)を持つバランスケーブルです。
業務用機器(マイク、ミキサー、パワードスピーカーなど)で広く使用され、ノイズに強いのが特徴です。
ファンタム電源供給にも対応します。


TRSケーブル (Phoneケーブル/ステレオフォンケーブル)

3本の導体(Tip-Ring-Sleeve)を持つバランスケーブルです。
ステレオ信号の伝送や、バランス接続のラインレベル信号(キーボード、オーディオインターフェースなど)に使用されます。
アンバランス接続のモノラル信号にも使用できます(TSケーブル)。


TSケーブル (Phoneケーブル/モノラルフォンケーブル)

2本の導体(Tip-Sleeve)を持つアンバランスケーブルです。
ギター、ベース、キーボードなどの楽器接続、ラインレベルのモノラル信号伝送によく使われます。
バランス接続に比べてノイズの影響を受けやすいです。


RCAケーブル (ピンケーブル)

RCAコネクタを持つアンバランスケーブルです。
民生用オーディオ機器(CDプレーヤー、AVアンプなど)の接続によく使用されます。
デジタル信号(S/PDIF同軸デジタル)にも使われることがありますが、これはアナログオーディオケーブルとは異なります。


スピーカーケーブル

スピーカーとアンプを接続するためのケーブルです。
大電流を扱うため、太い導体と適切な絶縁が施されています。
コネクタは、スピコン(NL4、NL8)、フォンプラグ、バナナプラグ、Yラグ、裸線などがあります。
一般的なオーディオケーブルをスピーカーケーブルとして使用すると、インピーダンスや電流容量の問題で音質劣化や機器の破損につながる可能性があります。


マルチケーブル (スネークケーブル)

複数のアナログオーディオケーブルを一本にまとめたケーブルです。
ライブハウスやスタジオなどで、多数のマイクやライン信号をミキサーに送る際に使用され、配線を簡潔にします。



2. デジタルオーディオケーブル


AES/EBUケーブル

XLRコネクタを使用するデジタルオーディオケーブルです。
2チャンネルのバランスデジタルオーディオ信号を伝送します。
特性インピーダンス110Ωのケーブルが必要です。


S/PDIFケーブル:同軸デジタルケーブル

RCAコネクタを使用し、特性インピーダンス75Ωのケーブルでデジタル信号を伝送します。


光デジタルケーブル (TOSLINK)

光ファイバーを使用し、光信号でデジタル信号を伝送します。電気的なノイズの影響を受けないのが特徴です。


ADATケーブル (ADAT Optical)

TOSLINKコネクタを使用しますが、S/PDIFよりも多チャンネル(最大8チャンネル)のデジタルオーディオ信号を伝送できます。


MADIケーブル

同軸ケーブル(BNCコネクタ)または光ファイバーケーブルを使用し、多チャンネル(最大64チャンネル)のデジタルオーディオ信号を伝送できます。
長距離伝送にも適しています。


Dante/AVB/EtherSoundなど、オーディオネットワークケーブル

Ethernetケーブル(Cat5e、Cat6など)を使用し、IPネットワーク上で多チャンネルのデジタルオーディオ信号を伝送します。
大規模なシステムや分散型システムで非常に強力です。



3. ビデオケーブル 


HDMIケーブル

デジタル映像と音声を一本で伝送できるケーブルです。
プロジェクターやモニターへの接続によく使用されます。


SDIケーブル (BNCケーブル)

業務用映像機器で広く使用される同軸ケーブルで、デジタル映像信号を伝送します。
一部のプロフェッショナルオーディオ機器にもBNCコネクタが使用されることがあります(ワードクロックなど)。



4. その他


MIDIケーブル

MIDI(Musical Instrument Digital Interface)信号を伝送するケーブルです。
電子楽器やDTM機器の制御信号のやり取りに使用されます。オーディオ信号とは異なります。


ワードクロックケーブル

BNCコネクタを持つ同軸ケーブルで、デジタルオーディオ機器間の同期信号(ワードクロック)を伝送します。特性インピーダンス75Ωのケーブルが必要です。


コントロールケーブル/RS-232Cケーブル

機器間の制御信号を伝送するケーブルです。
XLRタイプ、D-Subタイプなど様々なコネクタがあります。

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