動画・映像制作用語
【字幕】
jimaku
「字幕」とは、現在では映像に重ねて表示する文字(テキスト)全般を指す用語として使われますが、出演者が喋っているタイミングに合わせて表示する言葉(セリフ)や翻訳、要約文のこととする使われ方もあります。
「字幕」という用語は、昔の日本のお芝居や落語において、舞台袖に置かれた演目や解説文を書いた垂れ幕状の掲示のことで、映画黎明期の無声映画では、音声の代わりにシーンの替わり目の(スクリーン幕に投影した)セリフや解説文に由来するようです。
「テロップ」と「字幕」という用語は、文字(テキスト)に限定して使うという人もありますが、現在の制作現場での「字幕」「スーパー」「テロップ」の使われ方を見ると、これらを異なる用語であると断言することは難しく、概ね同義として使われていると考えるのが妥当だと思います。
なお、「スーパー」の語源はスーパーインポーズという、映像に対して「背景を除いた画像(テキスト、図形、画像)」を重ねて表示する技術のことであり、テロップも字幕もこの技術によって実現 しています。
【関連用語】
1. テロップ
映像に重ねて表示される文字情報の総称。番組名、出演者名、説明文などに使用され、視覚的に情報を補足します。
2. スーパー
スーパーインポーズの略。映像に文字や図形を重ねる技術、またはその技術で表示される文字や図形そのものを指します。
3. クレジット
映画やテレビ番組の制作に関わった人々の名前や役割を表示する文字情報。オープニングやエンディングで表示されます。
4. キャプション
映像の内容を文字で説明する情報。聴覚障害者向けだけでなく、騒音下での視聴や語学学習にも利用されます。スーパーインポーズ技術によって表示されますので、キャプションはスーパーでもあります。
5. クローズドキャプション
視聴者がオン・オフを切り替えられる字幕システム。聴覚障害者向けの字幕放送などで利用され、文字情報を表示します。