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マーケティング

顧客が本当に求めているものを見つけ出し、それを提供することで、企業が利益を上げ続けるための活動全般を指します。映像制作ビジネスにおけるマーケティングとは、発注者自身も言語化しきれていない目的や判断基準を整理し、映像という手段が本当に有効かどうかを含めて設計することです。

よくある誤解に、マーケティングを、単に広告を出したり、キャンペーンを実施したりする「売るための活動」と捉えてしまうケースがあります。本来のマーケティングは、市場調査から製品開発、価格設定、流通(市場開拓、販路拡大)、プロモーション、顧客関係管理まで、顧客視点での幅広い活動を指します。

具体的には以下の要素で構成されます。


市場調査と分析

 顧客のニーズ、競合の状況、市場の動向などを調査し、分析すること。


ターゲット顧客の特定

どのような顧客層に製品やサービスを提供すべきかを明確にすること。


製品・サービスの開発

顧客のニーズに応える魅力的な製品やサービスを企画・開発すること。


価格設定

顧客が価値を感じ、企業が利益を確保できる適切な価格を設定すること。


流通

製品やサービスを顧客に届けるための経路(販売チャネル)を構築・管理すること。


プロモーション

製品やサービスの存在や価値を顧客に伝え、購買意欲を高めるための活動(広告広報販売促進など)。


顧客関係管理 (CRM)

顧客との良好な関係を築き、維持していくこと。




顧客関係管理(Customer Relationship Management)とは


単に顧客情報を管理するシステムを指すだけでなく、顧客とのあらゆる接点(営業、マーケティング、カスタマーサービスなど)を通じて得られる情報を一元的に管理・分析し、その結果を顧客理解の深化や、より良い顧客体験の提供に活かすことで、顧客満足度とロイヤルティを高め、最終的には企業の収益向上を目指す考え方や取り組み全体を指します。


顧客情報の統合管理

氏名、連絡先、購買履歴、問い合わせ履歴、Webサイトの閲覧履歴など、様々なチャネルから得られる顧客に関する情報を一元的に集約・管理できます。


顧客理解の深化

蓄積されたデータを分析することで、顧客のニーズ、購買傾向、行動パターンなどを深く理解することができます。


パーソナライズされたコミュニケーション

顧客一人ひとりの属性や行動履歴に基づいて、最適な情報提供や提案を行うことができます。


営業活動の効率化

顧客情報や商談履歴を一元管理することで、営業担当者の業務効率を高め、成約率向上に貢献します。


マーケティング活動の最適化

顧客データを活用したセグメント配信や、効果的なキャンペーンの実施により、マーケティングROIを向上させます。


顧客サポートの向上

問い合わせ履歴や過去の対応状況を共有することで、迅速かつ的確な顧客サポートを提供し、顧客満足度を高めます。


ロイヤルティ向上とリピート促進

顧客との良好な関係を築き、長期的な視点で顧客ロイヤルティを高め、リピート購入を促進します。

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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点



動画は、いかにしてマーケティングの1分野を手に入れたのか


1. 昔は「映像=宣伝」の時代


  • テレビCMや映画広告など、映像は マスメディアの一手段 として存在

  • 企業が使う映像は 広告代理店主導で制作され、配信も限定的

  • 「マーケティングの全体戦略の中で、映像は単なる表現手段」という位置づけだった



2. 技術の民主化が動画の自由度を生む


  • 2000年代以降、YouTubeやSNSなど動画配信のプラットフォームが登場

  • スマホや安価なカメラ、編集ソフトの普及により、企業も個人も動画を手軽に作り配信できるように

  • 「映像はマスメディアの独占物」から、「あらゆるチャネルでマーケティングに使えるツール」に変化



3. 消費者行動の変化が動画の価値を定義


  • ユーザーは文章や静止画よりも 動画で理解・共感する傾向が強まった

  • 商品やサービスの紹介、ブランド訴求、チュートリアルなど、動画が直接CV(コンバージョン)に結びつく存在 として認識される

  • 結果として、動画は単なる「制作物」ではなく、マーケティング活動の中核要素 として位置づけられた



4. データドリブンが動画を戦略化


  • WebやSNSでの動画は、視聴数、視聴維持率、クリック率、CVRなど 効果測定が可能

  • 単なる広告ではなく、 マーケティング戦略の一分野として最適化できる手段 になった

  • ここで「動画マーケティング」という概念が生まれ、言葉として定着した


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マーケティングを解説するイメージ(監修・神野富三)

​関連用語など

1. ブランディング (Branding)


製品やサービス、企業そのものの価値を高め、顧客の心に独自のイメージを形成する活動です。マーケティング戦略の一部として、顧客の認知度、信頼、愛着を醸成し、競争優位性を確立することを目指します。



2. セールス (Sales)


製品やサービスを顧客に販売する活動そのものを指します。マーケティングが顧客ニーズの発見から育成までを含む広範な活動であるのに対し、セールスは具体的な販売行為に焦点を当てます。ただし、現代のマーケティングにおいては、セールスとの連携が非常に重要視されます。



3. PR (Public Relations)


企業や組織が、メディアや社会との良好な関係を築き、肯定的なイメージを形成するための活動です。広告とは異なり、第三者からの評価を通じて信頼性を高めることを目的とします。マーケティングにおけるコミュニケーション戦略の一環として機能します。



4. 広告 (Advertising)


製品やサービス、企業などの情報を、有料の媒体を通じて広く告知する活動です。ターゲット顧客へのリーチや認知度向上、購買意欲の喚起などを目的として行われます。マーケティングのプロモーション戦略における主要な手段の一つです。



5. マーチャンダイジング (Merchandising)


主に小売業において、商品の品揃え、陳列方法、価格設定、販促活動などを最適化し、売上と利益を最大化するための活動です。顧客の購買心理や行動を分析し、魅力的な売り場作りや商品提案を行います。マーケティングの流通戦略やプロモーション戦略と深く関連します。

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