動画・映像制作用語
【スポンサー】
sponser
「スポンサー」とは、イベント、プロジェクト、個人、組織などに対して、資金や資源を提供する企業や個人で、見返りとして、広告宣伝効果やイメージ向上などを期待します。資金提供だけでなく、人的支援や技術提供など、様々な形で支援を行う場合も含みます。
日本での定義
1. テレビ・ラジオ番組のスポンサー
放送局とのタイム契約によって番組の制作費を負担し、CMを放送する企業のこと。番組の内容やイメージと自社のブランドイメージを関連付けることを目的とする。スポットCM契約についてはスポンサーではなくクライアントと考えるべきである。
2. スポーツイベントのスポンサー
スポーツチームや大会に資金提供し、広告宣伝やイメージ向上を図る企業のこと。
スポーツの持つ熱狂や感動を自社のブランドイメージに繋げることを目的とする。
3. 文化・芸術イベントのスポンサー
コンサートや展覧会などの文化・芸術イベントに資金提供し、企業の社会的責任(CSR)を果たすとともに、ブランドイメージ向上を図る企業のこと。
日本におけるスポンサーの特徴
スポンサーシップは、単なる資金提供だけでなく、長期的なパートナーシップとして捉えられる傾向があり、スポンサー企業は、支援先の活動に深く関与し、共に成長していくことを重視します。
「協賛」
スポンサーと近い意味で使われることがありますが、協賛はどちらかというとイベントやプロジェクトの趣旨に賛同し、金銭、または物品での支援を行うことを指すことが多いです。
「後援」
イベントやプロジェクトの趣旨に賛同し、名義使用を承認することを指します。金銭、物品などの支援は行いません。
スポンサーシップの目的
1. 企業やブランドの認知度向上
イベントやメディアを通じて、多くの人々に企業名やブランドを知ってもらう。
2. 企業イメージの向上
支援先のイメージと自社のイメージを重ね合わせることで、企業イメージを高める。
3. 顧客との関係構築
イベントやキャンペーンを通じて、顧客との接点を増やし、関係を深める。
4. 売上向上
スポンサーシップ活動を通じて、最終的に売上向上に繋げる。スポンサーシップは、企業にとって重要なマーケティング戦略の一つであり、その効果を最大化するためには、支援先の選定や活動内容の検討が重要です。
広告主はクライアント
スポンサーは、主に資金や資源の提供を通じて、イベント、プロジェクト、個人、組織などを支援する役割を担います。ただし、その事業の遂行に対する最終権限は持っていないという認識です。
一方、クライアントは、特定のサービスや商品に対して対価を支払い、それを利用する顧客としての立場にあります。クライアントの主な目的は、サービス提供者から専門的なサービスや商品を購入し、自身のニーズを満たすことにあります。クライアントとサービス提供者との関係は、より直接的な取引関係であり、具体的なサービスや商品の提供と利用が中心となります。例えば、広告代理店のクライアントである広告主は、広告代理店の専門的な知識やサービスを利用して、自社の広告戦略を実行します。つまりクライアントは実施する事業に関する最終決定権限を持ちます。
私たちビジネス映像制作を行う制作会社は、広告主としてのクライアントと取引をしているという認識です。
【関連用語】
1. クライアント
特定のサービスや商品に対して対価を支払い、それを利用する顧客を指します。弁護士やコンサルタント、広告代理店など、専門的なサービスを提供する企業や個人にとって、クライアントは重要な存在です。クライアントは、自身のニーズや課題を解決するために、サービス提供者の専門知識やスキルを活用します。両者の関係は、サービス提供者と顧客という明確な取引関係に基づいており、クライアントはサービス内容や品質に高い期待を持っています。
2. 主催
イベントや事業などを企画・運営し、責任を負う主体を指します。主催者は、イベントの目的や内容を決定し、参加者の募集、会場の確保、プログラムの作成、広報活動など、イベントの成功に必要なあらゆる業務を行います。主催者は、イベントの企画から実施、終了後のフォローアップまで、一貫して責任を持つため、高い企画力、運営力、責任感が求められます。
3. 協賛
イベントや事業などの趣旨に賛同し、資金や物品などの支援を行うことを指します。協賛企業は、イベントの成功を通じて、自社の認知度向上やイメージアップを図ることを目的としています。協賛には、金銭的な支援だけでなく、物品の提供、サービスの提供、広報活動の支援など、様々な形態があります。協賛企業は、イベント主催者と協力し、イベントの成功に貢献することで、双方にとって有益な関係を築きます。
4. 後援
イベントや事業などの趣旨に賛同し、名義の使用を許可することを指します。後援団体は、イベントの広報活動や信頼性向上に貢献することを目的としています。後援は、資金や物品の提供を伴わない点が協賛と異なります。後援団体は、イベントの主催者と協力し、イベントの成功を支援することで、社会的な貢献や自身のイメージアップを図ります。後援は、主に公共性の高いイベントや事業に対して行われることが多く、イベントの信頼性を高める上で重要な役割を果たします。
5. 協力
イベントや事業などの運営において、特定の役割を担うことを指します。協力団体は、専門的な知識やスキル、リソースなどを提供し、イベントの成功に貢献します。協力には、会場の提供、機材の提供、人材の提供、広報活動の支援など、様々な形態があります。協力団体は、イベント主催者と連携し、それぞれの強みを活かしながら、イベントの成功に向けて協力します。