動画・映像制作用語
【チェックバック】
checkback
「チェックバック」とは、映像制作ビジネスで使われる和製英語で、提出したシナリオや試写をした映像について、クライアントをはじめとした上位決裁権者に意見をもらうことです。
映像制作の現場で、クライアントや広告代理店からの指示や修正依頼を指す日本語の習慣的な表現です。誰もが和製英語でることを認識していながら、「提案/修正指示/修正/再提案」のプロセスの「修正指示」をうまく表現する言葉をみつかず、「チェックバック」という造語が案外、共通認識が得られると言う現実から定着しています。
スケジュール案におけるチェックバックの日程設定
映像制作プロジェクトの提案書(企画書、構成案、シナリオ案、絵コンテなど)を提出する時には、一般的に想定できるスケジュール案を合わせて提出します。
このスケジュール案は、同時に計画されるイベントやメディア戦略などを含めて、具体的な月日を横軸にとったガントチャートとしてまとめられることも多いものです。こうしたスケジュール案においては、関係者から修正意見や承認を得るための「期間」をどれだけとるか検討しなくてはなりません。すなわち「チェックバックをいつまでにもらうか」ということです。
この検討では、クライアントや広告代理店において「提出物を精査する時間(期間)」「意見、修正指示を考え文字にする時間(期間)」「上長の決済を得る時間(期間)」を考慮する必要があります。そのため、相手が大企業の場合、最低1週間から2週間の幅をみるべきです。ただし、関係者すべてが特急案件と認知している場合は、3日程度でも許容されます。さらに緊急案件の場合は、関係者すべてが臨戦体制をとる合意の上で、翌日をチェックバック日に指定することも稀にあります。

【関連用語】
1. Feedback
これは最も一般的で、提案や試写に対する意見や感想、改善点など、幅広い意味で使われます。「We received feedback from the client.(クライアントからフィードバックがありました。)」のように使います。
2. Revisions
修正や変更の指示を指す場合に用いられます。「The client requested several revisions to the script.(クライアントは脚本にいくつかの修正を求めました。)」
3. Notes
具体的な指示や要望を箇条書きなどで伝える際に使われることが多いです。「Here are the client's notes on the first cut.(こちらが初稿に対するクライアントのノートです。)」
4. Comments
口頭や文書での意見やコメント全般を指します。「The client had some comments on the color grading.(クライアントはカラーグレーディングについていくつかコメントがありました。)」
5. Input
意見や提案、情報提供といった意味合いで使われます。「We need the client's input on the music selection.(音楽の選定についてクライアントのインプットが必要です。)」