映像制作の流れとスケジュール感― 発注前に知っておきたい工程と期間の目安 ―
- 神野富三

- 3月27日
- 読了時間: 4分
映像制作を外注する際、「どれくらいの期間がかかるのか」「どのタイミングで何を決めればいいのか」が見えにくいと感じたことはないでしょうか。
映像制作は工程が多く、また途中の意思決定によってスケジュールが変動しやすい仕事です。そのため、あらかじめ全体の流れを把握しておくことで、無理のない進行とスムーズな意思決定が可能になります。
ここでは、ビジネス映像制作における標準的な工程と、それぞれの段階で発注担当者が押さえておくべきポイントを整理します。
初回打ち合わせ
当社では、制作実務に精通したプロデューサーが直接対応し、対面またはリモートで打ち合わせを行います。映像の目的やご要望、想定している使用シーンなどを伺いながら、実現可能性や進め方の方向性をその場で判断します。
発注担当者のポイント
この段階で最も重要なのは、「何のための映像か」という目的の整理です。
採用なのか
営業ツールなのか
ブランディングなのか
ここが曖昧なままだと、その後の提案内容やシナリオの精度に影響します。完成イメージが固まっていなくても問題ありませんが、「誰に何を伝えたいか」だけは共有していただくと、より具体的な提案が可能になります。
初回提出物の作成・提出【3日〜1週間】
打ち合わせ内容をもとに、以下の3点を作成・提出します。
概算見積書(詳細調査が不要な場合)
仕様書・簡易構成案(映像尺、撮影日数、ナレーション有無など)
スケジュール案(納品希望日からの逆算)
内容が複雑な場合は2週間程度いただくこともありますが、一般的な映像であれば数日での提出が可能です。この段階までは無償で対応しています。
発注担当者のポイント
この段階は「発注するかどうかを判断するための材料」を揃えるフェーズです。
特に確認しておきたいのは以下です:
予算感が現実的か
スケジュールに無理がないか
提案内容が目的に合っているか
ここでの認識がずれていると、その後の工程全体に影響します。
仮発注〜シナリオ作成【1〜4週間】
提案内容をもとに制作を進める場合、「仮発注」という形でシナリオ制作に入ります。
必要に応じて、
関係者へのヒアリング
撮影場所の下見(ロケハン)
などを行いながら、映像の設計図となるシナリオを作成していきます。
シナリオは複数回のやり取りを経て精度を高めていき、内容が固まった段階で、明細付きの制作見積書を提出し、正式契約となります。
発注担当者のポイント
この工程が、最も重要です。
シナリオの完成度が、そのまま映像の完成度に直結します。
特に注意したいのは:
社内での方向性が固まっているか
誰が最終判断者なのか明確か
意見が分散していないか
ここで意思決定に時間がかかると、スケジュール全体が後ろ倒しになります。
制作工程【2〜8週間】
シナリオ確定後、実際の制作工程に入ります。
撮影準備・作画準備【0〜2週間】
撮影やデザインに必要な準備を行います(シナリオと並行する場合もあります)。
撮影〜編集・初回試写【1〜2週間】
撮影後、編集を行い初回試写版を提出します。内容によっては数日での提出も可能です。
修正〜試写の繰り返し【1〜4週間】
試写をもとに修正を重ね、完成度を高めていきます。修正回数に上限は設けていませんが、内容によっては追加費用が発生する場合があります。
ナレーション録音・完成【1日】
最終調整後、ナレーション収録を行い完成となります。スケジュール次第では翌日納品も可能です。
スケジュールが伸びる主な要因
制作期間は「作業量」よりも、確認と意思決定のスピードに大きく左右されます。
特に以下の場合、期間が延びる傾向があります:
社内確認に時間がかかる
複数部門からの意見がまとまらない
シナリオ確定が遅れる
修正方針が途中で変わる
逆に言えば、これらがスムーズに進めば、制作期間は大きく短縮できます。
まとめ
映像制作は、単に作業を進めるだけでなく、発注者と制作会社が段階的に精度を高めていくプロセスです。
あらかじめ工程とスケジュール感を理解しておくことで、
無理のない進行ができる
修正回数を減らせる
クオリティを高められる
といったメリットがあります。
ご相談について
スケジュールや進め方に不安がある場合は、初回打ち合わせの段階でご相談いただければ、目的やご予算に応じた現実的な進行プランをご提案します。

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