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カフ

一般的に出演者自身で操作するマイクのON/OFFスイッチのことです。

この「カフ」は英語のcough=咳のことで、つまり番組中に咳払いやくしゃみなど、放送に不要な音が入るのを防ぐために、出演者が手元でマイクをOFFにできる装置です。手元と言っても、マイク自体についているスイッチではなく、大概は喋りながら手が届く距離のテーブルの上にあります。

他にもオンエア中、出演者同士がリスナーに聞かせたくない会話をする際や、アナウンサーCMや曲明けのタイミングで、自分のマイクをONにするなど、番組進行に合わせて操作します。

映像制作会社としての視点


主にラジオ放送のスタジオで使われますが、テレビ放送でも使っている場合があります。私たちが利用するMAスタジオのアナブースにもあります。


カフ(スイッチ)の定番は、フェーダーのようなレバーになっているタイプですが、これはボリュームを制御しているわけではなく、いっぱいまで動かしたところでON/OFFになります。音量調整は調整室のミキサーが行っています。

カフをOFFにすると、アナブースのマイクは音を拾わないため、OFFの間は次の原稿の確認や、ゲストとの打ち合わせなどをすることができます。調整卓に座るミキサーさんは、いちいちフェーダーを操作する必要がないため、他の音源の操作に集中できます。実際、アナウンサーや出演者の話の終わりや、始まりを確実に察知することは、非常に神経を使うもので、ときにタイミングを誤ることもありますので、このカフは大変大切なものです。

Tomizo JIinno

執筆者・神野富三
株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

​大学時代のラジオ番組の構成演出に始まり、映像ディレクター・プロデューサーとして、40年以上の業界経験を基に映像業界に関する知見を発信しています。

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カフを解説するイメージ(監修・神野富三)

​関連用語など

1. フェーダー (Fader)


音響ミキサー(コンソール)に備わっている、音量レベルを調整するための操作子です。スライド式や回転式のものがあり、各マイクや音源の音量を上げ下げしたり、消音(ミュート)したりするために使用されます。放送中、出演者の声量バランスやBGMの音量などをリアルタイムで調整するのに不可欠です。



2. TBスイッチ (TalkBack switch)


放送スタジオと調整室の間で、音声による連絡を取るためのスイッチです。アナウンサーや出演者がこのスイッチを押しながら話すことで、その声がサブのディレクターやミキサーに聞こえます。生放送中、指示や確認事項などをスムーズに伝達するために使用されます。



3. アクセント辞典


日本語の単語の発音におけるアクセント(高低)を示す辞典です。放送では正確な発音が求められるため、アナウンサーや出演者が発音に迷った際に参照します。声を録音、放送するスタジオにはほぼ必ず1冊は備えられています。



4. 龍角散 (りゅうかくさん)


日本の伝統的な喉の薬です。粉末状で、喉の痛みや炎症、声がれなどに効果があります。生放送で声を酷使するアナウンサーや出演者にとって、喉のケアは非常に重要であり、常備薬としてスタジオに置かれていることがあります。



5. 金魚鉢 (きんぎょばち)


音声専門のスタジオのアナウンサーブース(アナブース)は、一般に非常に狭く、高度な防音性のために外部から遮断された環境で、調整室と隔てる壁に小さく分厚いガラスが嵌っているだけです。そのため、このアナブースがまるで「金魚鉢」のようであることから、自虐的にこう呼ばれることがあります。


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