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動画・映像制作用語

【ソラリゼーション】

solarization

「ソラリゼーション(solarization)」とは、写真撮影において露光が過剰であるために現像した画像の色調・明暗が逆転する現象、またはその現象を利用した撮影技法のことです。

ネガフィルムやポジフィルムの露光中に光を過度に当てることで、潜像の一部が過剰に露光され、その部分の画像が反転して現われます。

意図的に行われ、その結果、色調・明暗が(部分的に)反転した作品のこともソラリゼーションと呼びます。



1. コントラスト反転との違い


  • コントラスト反転は、画像の明暗を単純に反転させる効果です。つまり、最も明るい部分は最も暗くなり、最も暗い部分は最も明るくなります。

  • ソラリゼーションは、部分的な反転が起こるため、画像全体が単純に反転するわけではありません。中間調の部分で独特の反転が起こり、複雑な明暗のパターンが生じます。

  • ソラリゼーションは、写真の現像プロセス中に発生する現象であり、化学的な反応によって生じます。一方、コントラスト反転は、デジタル画像処理によっても容易に実現できます。



2. ソラリゼーションの効果

  • ソラリゼーションは、写真に独特の質感と抽象的な効果を与えます。

  • 特に、ポートレート写真に使用すると、肌の質感や輪郭が強調され、幻想的な雰囲気を演出できます。

  • また、風景写真に使用すると、現実離れした光景を作り出すことができます。

ソラリゼーション

​【関連用語】

1. ネガポジ反転


画像の明暗を逆転させる効果。ソラリゼーションはこの効果に似ているが、ソラリゼーションは部分的な反転が特徴。


2. コントラスト


画像内の明暗の差。ソラリゼーションはコントラストを変化させ、独特の明暗パターンを生み出す。


3. 露光


写真フィルムやセンサーに光を当てること。ソラリゼーションは、露光過多によって発生する。


4. 現像


露光されたフィルムを化学処理し、画像として定着させるプロセス。ソラリゼーションは現像時に発生する現象。


5. マン・レイ


ソラリゼーションを芸術表現として積極的に取り入れた写真家。彼の作品は、ソラリゼーションの代表例として知られている。


6. グリッチ


本来意図しない形で画像や映像が乱れてしまう現象、あるいはその意図的な表現のことを指します。

 

 

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