top of page

動画・映像制作用語

【ユニバーサルデザイン】

universaldesign

ユニバーサルデザイン(Universal Design)とは、年齢、性別、能力、文化、言語などに関わらず、できるだけ多くの人が利用しやすいように製品、環境、サービスなどをデザインするという概念です。

映像制作においても近年、インフォグラフィック動画という分野が定着していて、このユニバーサルデザインの理念を念頭においたデザインが求められています。


1. ユニバーサルデザインの基本的な考え方


多様性の尊重

人間の多様性を前提とし、誰もが社会に参加しやすい環境づくりを目指します。

包括性

特定のグループだけでなく、全ての人が利用できることを目標とします。

使いやすさ

誰にとっても使いやすく、理解しやすいデザインを追求します。


2. ユニバーサルデザインの7原則


公平性

誰にでも公平に利用でき、市場性があること。

柔軟性

さまざまな能力や好みに合わせて使えること。

単純性

使い方が簡単で、直感的に理解できること。

明確性

必要な情報がすぐに理解できること。

安全性

間違った使い方をしても危険につながらないこと。

省体力

少ない力でも効率的に、楽に使えること。

スペース

誰でも使えるように、十分な広さが確保されていること。


3. ユニバーサルデザインの例


自動ドア

車椅子利用者や高齢者、荷物を持っている人など、誰でもスムーズに通行できます。

多機能トイレ

車椅子利用者、オストメイト、乳幼児連れなど、さまざまな人が快適に利用できます。

音声案内付き信号機

視覚障害者や高齢者が安全に道路を横断できます。

ノンステップバス

車椅子利用者や高齢者、ベビーカー利用者などが乗り降りしやすい構造になっています。

多言語表記

駅や公共施設などで、多言語での案内表示を行うことで、外国人観光客なども安心して利用できます。

ユニバーサルデザイン

​【関連用語】

1. バリアフリー(Barrier-free)


ユニバーサルデザインとバリアフリーは、どちらも誰もが暮らしやすい社会を目指すという点で共通していますが、バリアフリーは障害を持つ人が社会生活を送る上で障壁(バリア)となるものを取り除くという考え方です。ユニバーサルデザインははじめから、全ての人が利用しやすいようにデザインするという考え方です。


2. アクセシビリティ (Accessibility)


アクセシビリティとは、情報やサービス、製品などが、誰でも利用できるかどうかを示す概念です。
ユニバーサルデザインやバリアフリーの目標達成度合いを測る指標として用いられます。


3. インクルーシブデザイン (Inclusive Design)


インクルーシブデザインとは、多様な人々が最初から参加できるデザインプロセスを指します。
ユニバーサルデザインと近い概念ですが、より積極的に多様な人々の意見を取り入れる点が特徴です。


4. 合理的配慮 (Reasonable Accommodation)


合理的配慮とは、障害のある人が他の人と平等に権利を行使できるよう、個別の状況に合わせて調整や変更を行うことです。
バリアフリーの考え方をさらに進め、個々のニーズに対応することを重視します。


5. 情報バリアフリー (Information Barrier-free)


情報バリアフリーとは、視覚障害者や聴覚障害者など、情報を取得することが困難な人でも、情報を取得しやすくするための取り組みです。
音声読み上げ機能や字幕表示などが例として挙げられます。


6. ノーマライゼーション (Normalization)


ノーマライゼーションとは、障害のある人が、障害のない人と同様に、地域社会で普通の生活を送ることができるようにするという考え方です。
ユニバーサルデザインやバリアフリーの根底にある理念の一つです。


 

 

映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ

bottom of page