ドンスタ
映像制作用語辞典 | 株式会社SynApps
「ドンスタ」とは、合図でスタートするという意味です。場面によっては「一斉 に」スタートするというニュアンスを含みます。
日本では徒競走のスタート合図を言葉にすると「よーい、ドン」と言います。この「ドン」を合図に何かを始めることを、「ドンスタ」と言うようになったものと推測されます。
役者の動き始めのタイミングの申し合わせを「ドンスタで」と言ったり、複数のセリフやアクション、演奏などを、「何かをきっかけ(合図)にして一斉にスタートする」時に使いますが、この言葉を使う人や場合によって、意味が違う場合があります。
「緞帳(どんちょう)が上がったら(スタート)」という使い方もあるかも知れません。

【関連情報】
撮影・舞台開始の合図
キュー! (Cue!)
これは最も一般的で、撮影や演技の「開始」を指示する際に使われる掛け声です。監督やディレクターが発し、役者やスタッフが動き始めます。
アクション! (Action!)
これも「キュー」と並んでよく使われる、演技開始の合図です。特に映像制作の現場で監督が発し、カメラが回り始め、役者が動き出す際に使われます。
本番!
リハーサルではない、実際に撮影・収録・上演が行われる際に「いよいよ開始するぞ」という意識を高めるために使われる言葉です。
スタート!
シンプルですが、何かを始める際の直接的な指示として使われます。特に、タイミングを合わせて一斉に何かを始めるときなどにも使われます。
カチンコ! (Clapperboard!)
直接的な合図の言葉ではありませんが、撮影開始時に「カチンコ」を叩く行為自体が、音と映像のシンクロの合図であり、同時に「撮影開始」の視覚的な合図でもあります。
準備・進行に関する合図
よーい!/スタンバイ! (Standby!)
「準備して待機せよ」という指示です。これから撮影や演技が始まる直前に、関係者全員に心の準備を促すために使われます。
ロール! (Roll!)
主に映像制作で、カメラや録音機器に対して「録画・録音を開始せよ」と指示する際に使われます。これにより機器が作動し始め、その後に「アクション!」が続きます。
イン / アウト
主に舞台で、役者や物が舞台に出る(登場する)際に「イン」、舞台から退く(退出する)際に「アウト」と合図することがあります。
きっかけ
役者がある行動を起こしたり、セリフを話し始めたりする際の「合図」となるものです。前の役者のセリフの終わり、音響、照明の変化など、様々なものが「きっかけ」になり得ます。