動画・映像制作用語
【監督】
kantoku
「監督」とは、映像制作業界において演出(家)、ディレクターと同義語ですが使われ方にはニュアンスがあります。
映像制作における「演出」「ディレクション」の担当者です。
主な役割は、企画段階から完成までの制作プロセス全体を通じて、演出の方向性を決定し実現することです。脚本の解釈から始まり、撮影手法の選択、出演者の演技指導、編集方針の決定まで、作品の創造的な側面の判断、指揮を判断を行います。
なお、プロデューサー(プロデュース)は、スポンサーやクラインアントとの窓口となり、予算管理、スケジュール管理、スタッフのマネジメントなど、多岐にわたる業務を担い、作品がスムーズに完成するようクライアントの意向を汲み取りつつ、クリエイティブな面でも貢献し、作品全体の質を向上させる役割を担います。
監督というと制作の最高責任者のような重たい響きを持ちますが、あくまでプロデューサーの指揮下に入る立場です。
呼称としての「監督」
監督と呼ばれるディレクター(演出家)は、映像業界において主に、比較的重みあると受け止められている映画業界で使われることが多く、ドラマ制作やCM制作の現場でも経験豊富なディレクターのことを監督と言うことがあります。
一般的に「監督!」は敬愛を込めた呼称ですが、VP制作やショート動画制作のような現場でもディレクターのことを「監督!」と呼ぶことがあります。ただし、この場合は幾分冷やかし半分の響きを持っている場合があります。例えば新米代議士や若いドクターを「先生!」と呼ぶような感じです。
【関連用語】
1. 演出家
演出を担当する人の「職名」です。「演出」は演出家の職のことです。
2. ディレクター
演出家と同義語で、演出(ディレクション)担当する人の「職名」ですが、同時にその職に就く人の呼称でもあります。
3. プロデューサー
プロデュースを職とする人の職名であり、その職に就く人の呼称です。
4. プロダクションマネージャー
プロデューサーの部下であり、制作現場における予算管理やスケジュール管理、スタッフの手配など、制作が円滑に進むようサポートします。
5. AD(アシスタントディレクター)
演出家、ディレクターの助手。監督の助手は「助監督」と言います。