動画・映像制作用語
【ハイハット】
highhut
「ハイハット」とは、ビデオカメラを乗せる三脚にうち、ローアングル撮影に特化した小型の三脚です。
私がこの業界に入った頃に、カメラマンはこの三脚を「ベビー」とも呼んでいました。
非常に小型でカメラが低い位置に来るため、カメラマンは箱馬に座ったり、地べたに座り込んでカメラを操作します。
ハイハットと聞くと、バンドをやっていた人ならば、ドラムセットのハイハットを連想すると思います。この小型三脚の名前がハイハットと言われるのも、語源がドラムのハイハットであるという説がネット上に広がっています。
しかし、「もともと低い位置にあったというLow - Sockという足踏みシンバルを、スティックでも叩きたいからと高くしたのがHigh- Hutと名前を替えた」というのであれば、カメラを低くするための三脚をわざわざハイと言うのも、なんだか変だなと思います。
ちなみにこのハイハット(ベビー)は、古い人は「五徳」とも呼んでいたそうです。これは知りませんでした。イメージはつながります。
【関連用語】
1. フネ(固定用ベース)
カメラを三脚に取り付けるための「雲台」と、三脚本体をつなぐ重要な接続パーツ。雲台を素早く着脱できる機構を持ち、撮影機材の交換をスムーズにする役割があります。
2. 雲台
カメラを取り付ける部分で、上下左右の角度調整が可能。水平や垂直を保ちながら、カメラの向きを自在に変えられる機構を持つ重要なパーツです。
3. パン棒
雲台を操作するための棒状の器具。この棒を使って、カメラの水平方向の動き(パン)や垂直方向の動き(チルト)をスムーズにコントロールできます。
4. スプレッダー
三脚の脚を適切な開き具合で固定・維持するための部品。脚のブレを防ぎ、三脚全体の安定性を確保する重要な補強パーツです。
5. あおり
カメラを下から上に向けて撮影する手法のことです。この手法は、被写体を大きく見せたり、威圧感を与えたりする効果があります。