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ライン

映像制作用語辞典 | 株式会社SynApps

映像制作の現場における「ライン」とは、主にライブ会場などのPAミキサー卓から出力され、撮影・収録機器に送られる「音声を伝送するケーブル」のことを指します。

会場のPAミキサー卓から映像制作班が受け取る音声は、通常PAミキサーによって調整した音声(観客が聞いている音)ですが、音楽ライブなどの収録の場合は、マイクの出力をマルチボックスで分岐して貰い、映像制作班独自のミキサーでミキシングする場合もあります。

なお、映像制作の現場だけでなく、テレビやラジオ放送の製作技術が、同じ会場の音響業者から(調整された)会場音声を貰う場合も「ラインをもらう」と言います。



セミナー収録など


司会者や登壇者のマイクの声、演出素材(会場BGM、効果音、オープニング映像など)の音声を、会場の音響調整卓から分岐出力して、同様の「ライン」として貰うことがあります。



ラインの注意点


いずれの場合も、「ライン」を提供してくれるのは、主催者や出演者、音響会社の好意である場合が多いものです。万が一、ラインが途切れても、責任転嫁するのは筋違いです。映像制作班はラインの提供に感謝するだけでなく、ラインの音声だけに頼らず、独自のマイクで同録しておくことが重要です。



ラインをもらう時のマナー


当然ですがラインが欲しい場合は、主催者に了解を取った上で、当日ではなく必ず事前に相手業者に連絡をとり、技術的な問題をクリアした上で了解をもらっておきます。ライン用のケーブルは、相手方の出力端子の規格、映像制作班ベースとの距離を確認のうえ、十分な長さのものをこちらで用意しておくべきです。

<h1 class="font_0">ライン</h1>

​【関連情報】

映像制作者が注意すべき点


・出力レベルの確認


PAミキサー卓には、マイクレベル出力とラインレベル出力があります。必ずラインレベル出力を得るように依頼してください。


マイクレベル(Mic Level)

非常に微弱な信号(-60dBV〜-40dBV)。これを映像機器のライン入力に直接入れる程度と、音量が小さかったり、ノイズが入ったりします。


ラインレベル(Line Level)

比較的強い信号(+4dBuや-10dBVなど)。映像機器のライン入力は、このレベルを取り入れるように設計されています。


・接続ケーブルの選択


バランス接続(XLRケーブル・信号を3本の線を使用して伝える構造)が可能な場合は、バランス接続を強く推奨します。 ノイズに強く、長距離に適しています。PA卓の多くはXLR出力を持っていますし、業務用映像機器もXLR入力を持つものがほとんどです。

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