動画・映像制作用語
【タイムキーパー】
timekeepr
「タイムキーパー(TK)」とは、テレビ番組制作における番組の進行を時間通りに管理する役割を担う人のことです。
スタジオの副調整室の調整卓に向かってディレクター、スイッチャーと並んで座り、ストップウォッチ片手に(同時に複数台の時計を使う人もいる)、全ての放送要素の時間管理をします。生放送の場合、突発的な事情で予定を変更することもあり、冷静な状況把握と判断をする役割であるため、ディレクターの補佐役としてとても頼りにされる存在です。
1. キューシートの作成と管理
事前に番組の進行表である「キューシート」を作成します。キューシートには、各コーナーの開始・終了時間、CMのタイミング、出演者の動きなどが細かく記載されます。
2.スタッフへの指示
ディレクターや出演者に、残り時間や進行状況を伝えます。時間が押している場合は、進行を早めるように指示を出したり、コーナーの時間を調整したりします。
3. 時間管理
番組全体の進行を、秒単位で管理します。各コーナーやCMの時間を把握し、予定通りに進行するように調整します。生放送の場合は、特に臨機応変な対応が求められます。
4. VTR時間の管理
VTRの再生時間を把握し、オンエア時間を調整します。
タイムキーパーに必要なスキル
正確な時間感覚
秒単位での時間管理が求められるため、正確な時間感覚が不可欠です。
集中力と注意力
常に番組全体の状況を把握し、細かな時間のずれにも気づく必要があります。
コミュニケーション能力
ディレクターや出演者など、多くの人と連携するため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。
冷静な判断力と対応力
生放送など、予期せぬ事態が起こった場合でも、冷静に対応できる能力が求められます。
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【関連用語】
1. ミキサー
複数の音声源の音量を調整し、一つの音声にまとめる装置、ないしはそれを操作する人。
スイッチャーと連携し、映像と音声のバランスを調整することで、より完成度の高い作品に仕上げます。
音響効果の追加や、ノイズ除去など、様々な処理を行うことも可能です。
2. ビデオエンジニア
映像制作に関わる様々な機器の設置、操作、トラブルシューティングを行う役割。スイッチャー、カメラ、レコーダーなど、多岐にわたる機材の知識が必要となります。映像制作現場全体の技術的なサポートを行います。
3. テクニカルディレクター (TD)
映像制作現場全体の技術的な指揮を執る役割。スイッチャー、ミキサー、ビデオエンジニアなど、様々なスタッフを統括し、映像制作を円滑に進めます。ディレクターの意図を技術的に実現するための、橋渡し的な役割も担います。
4. CGオペレーター
生放送の映像スタジオの調整室で、CGを用いたテロップやグラフィックの作成、表示を行います。番組の内容に合わせて、視覚的に分かりやすい情報を提供します。
5. スイッチャー
複数の映像ソースを切り替えて、一つの出力映像を作成(出力)する装置、あるいはそれを操作する人のことを指します。