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UP(アップ)

映像撮影においては、ビデオカメラで被写体の細部を大きく映すことです。

日本語では「寄り」とも言います。

アップを撮影するには、以下の2つの手法があります。



1. ズームでアップ


ビデオカメラのズーム機能(望遠側)を使って、遠くにある被写体全体、ないしは一部分を画面いっぱいに大きく映します。



2. 近寄ってアップ


被写体全体、ないしは一部分にカメラを物理的に近づけて、画面いっぱいに大きく映します。



クローズアップとは


ズームレンズ、クローズアップレンズ、カメラの接近、これらのいずれか、あるいは全てを使って、被写体の一部分を「どアップ」で撮ることです。どこからがクローズ・・・なのかは、撮影者、制作者、視聴者それぞれの主観です。


「あとからクローズアップ」


最近の撮影では、4K対応ビデオカメラで広い範囲で撮影しておいて、後から編集時にその中の特定の部分を拡大して切り出す「なんちゃってクローズアップ」が蔓延しています。

映像制作会社としての視点


ビジネス映像では、インタビューやコメント撮りで、被写体となる人の顔をアップすることがあります。また、商品説明や部位の説明をするときに、該当部分をアップで撮影します。

しかし、アップの撮影には技術的な準備が必要な場合があります。


通常のレンズでは被写体に物理的に近づく必要があり、照明や背景との距離が制約されます。また極端に近い撮影では、マクロレンズや専用のクローズアップレンズが必要になり、これらは標準的な撮影機材セットには含まれていないことがあります。

さらに、微細な部分を撮影する際は、手ブレや被写界深度の浅さが問題になるため、三脚やライティングの入念なセッティングが求められます。


こうした準備には時間がかかるため、撮影当日になって「これもアップで撮りたい」と追加要望が出ると、スケジュールや機材の不足で対応できない可能性があります。事前の打ち合わせで撮影対象を明確にし、必要な機材とセッティング時間を確保しておくことが、円滑な撮影とクオリティ確保の鍵となります。

Tomizo JIinno

執筆者・神野富三
株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

​大学時代のラジオ番組の構成演出に始まり、映像ディレクター・プロデューサーとして、40年以上の業界経験を基に映像業界に関する知見を発信しています。

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を解説するイメージ(監修・神野富三)

​関連用語など

1. 引き


被写体から離れて撮影することで、広大な風景や全体の状況を捉える技法です。被写体との距離感を生み出し、状況全体を把握させたい時に有効です。例えば、自然風景の撮影では、広大な大地や雄大な山々を捉えることで、そのスケールの大きさを表現できます。また、群衆の動きやイベント全体の雰囲気を捉える際にも、引きの構図は効果的です。



2. 俯瞰


上から見下ろすように撮影する技法です。被写体を俯瞰することで、その全体像を把握しやすく、状況を客観的に捉えたい時に有効です。例えば、都市の風景を撮影する際、高層ビル群を俯瞰することで、その都市の広がりや構造を表現できます。また、群衆の様子を俯瞰することで、その動きの流れや全体的な状況を把握できます。



3. 鳥瞰


空から見下ろすように撮影する技法です。俯瞰よりもさらに高い位置から撮影することで、より広大な範囲を捉え、鳥の目線で被写体を見ることができます。例えば、自然風景の撮影では、大地や河川が織りなすパノラマ風景を表現できます。また、都市の開発状況や災害現場の広範囲な様子を捉える際にも、鳥瞰の構図は有効です。



4. あおり


カメラを上に向けたり下に向けたりして、被写体を斜めから撮影する技法です。被写体に動的な動きを与え、躍動感や不安感を表現できます。例えば、人物のアップショットでカメラを下からあおることで、その人物を威圧的に表現できます。また、建物を下からあおることで、その建物の高さを強調し、壮大な雰囲気を演出できます。



5. 寄り


アップと同義語です。



6. ショットサイズ


人を撮影する時のフレーミングには、「フルショット(フルフィギュア)」「ニーショット」「ミディアムショット」「ウェストショット」「アップショット」「クローズアップショット」という名前がついています。

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