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動画・映像制作用語辞典 | 名古屋映像制作研究室

VGA(ブイジーエー)

「VGA(ブイジーエー)」とは、Video Graphics Arrayの略語で、1987年にIBM社がパソコン製品に搭載したグラフィック表示システムの名称です。

3種の意味


1.グラフィック表示システム規格

IBM社が初期のパソコンにおける標準的なグラフィック表示能力を定義しました。


2.解像度規格(640×480ピクセル

上記のグラフィック表示システムが採用した標準的な画素数である「横640×縦480ドット(ピクセル)」の解像度を“VGA”と言うことがあります。アスペクト比は4:3です。


3.ディスプレイ出力コネクタ(VGA端子、D-Sub 15ピン)

コンピュータ本体からディスプレイへアナログRGB信号を出力するためのコネクタ(端子)を指すこともあります。このコネクタは、角の丸い台形をしており、15本のピン(D-Sub 15ピン)が3列に配置されています。両端に固定用のネジがついている場合が多いです。



VGAの主な特徴と現状


アナログ信号伝送

VGAはアナログ信号で映像を伝送します。そのため、パソコンからのデジタル信号をアナログ信号に変換して転送する必要があり、その過程で画質が劣化する可能性があります。また、ノイズの影響も受けやすいという弱点があります。


映像のみの伝送

VGAケーブルは映像信号のみを伝送し、音声信号は伝送できません。そのため、音声も出力したい場合は、別途音声ケーブルが必要になります。


古い規格

VGAは数十年前から使われている古い規格であり、規格上の最大解像度は2048×1536pxですが、現在主流の4Kや8Kなどの高解像度映像には対応していません。


減少傾向

近年のパソコンやディスプレイでは、より高画質でデジタル信号を伝送できるHDMIやDisplayPortなどの新しい規格が主流となっており、VGAに対応した製品は減少傾向にあります。


VGAは、古いパソコンやモニター、プロジェクターなど、VGA端子を搭載した機器との接続に現在でも使用されることがあります。しかし、2025年5月にパナソニックがノートパソコン「レッツノート」の新モデルから、映像出力用のVGA端子を廃止し、音声も転送できる規格HDMIに替えることを発表し、日本での普及型パソコンからVGA端子が消えることになりました。

<h1 class="font_0">VGA(ブイジーエー)</h1>

​【関連用語】

1. HDMI (High-Definition Multimedia Interface)


家庭用電化製品(テレビ、ブルーレイレコーダー、ゲーム機など)からPCまで幅広く普及している規格です。映像と音声の両方を1本のケーブルで伝送できるのが大きな特徴です。
用途: PCとモニター、テレビ、プロジェクター、ゲーム機、レコーダーなど、非常に多岐にわたります。
バージョン: HDMI 1.4, 2.0, 2.1などがあり、バージョンが上がるにつれて対応する解像度やリフレッシュレート、HDR(ハイダイナミックレンジ)などの機能が向上しています(例: HDMI 2.1は8K/60Hzや4K/120Hzに対応)。
形状: 標準的なType-Aの他に、小型のmini HDMI (Type-C) やmicro HDMI (Type-D) もあります。


2. DisplayPort (DP)


PC向けのデジタル映像出力規格として、DVIの後継として開発されました。高解像度、高リフレッシュレート、複数ディスプレイのデイジーチェーン接続(数珠つなぎ)に対応するなど、ゲーミングPCやプロフェッショナル用途に強みを持っています。音声信号も伝送可能です。
用途: 主にPCとモニターの接続。
バージョン: DisplayPort 1.2, 1.4, 2.0, 2.1などがあり、特に最新の2.1は非常に高い帯域幅を持ち、16K解像度や高リフレッシュレートに対応します。
形状: HDMIとは異なる独特の角が欠けたような形状をしています。小型のmini DisplayPortもあります。


3. USB Type-C (Alt Mode)


USBの新しいコネクタ規格ですが、「オルタネートモード(Alt Mode)」という機能により、USB Type-CポートからDisplayPortやHDMIの映像信号を出力できるようになりました。電力供給(USB PD)やデータ転送も1本のケーブルで行えるため、ノートPCなどで非常に汎用性が高いです。
用途: 最新の薄型ノートPCとモニターの接続、モバイルディスプレイなど。
注意点: USB Type-Cポートが全て映像出力に対応しているわけではないため、購入時にはDisplayPort Alt ModeやThunderbolt対応の有無を確認する必要があります。


4. DVI (Digital Visual Interface)


VGAの後継として登場したデジタル映像出力規格です。VGAと比較して画質が向上しました。音声は伝送できません。

種類:DVI-D: デジタル信号のみに対応。シングルリンク(1920x1200まで)とデュアルリンク(2560x1600まで)があります。
DVI-I: デジタルとアナログの両方に対応し、変換アダプターを使えばVGAと接続することも可能です。
DVI-A: アナログ信号のみに対応(現在はほとんど見られない)。
用途: かつてはPCとモニターの接続で広く使われましたが、現在はHDMIやDisplayPortに置き換わり、採用されるケースは減少しています。


5. Thunderbolt (サンダーボルト)


IntelとAppleが共同開発した高速データ転送インターフェースで、DisplayPortの映像信号も伝送可能です。Thunderbolt 3以降はUSB Type-Cと同じ形状になり、映像出力、データ転送、電力供給を1本のケーブルで実現します。
用途: 高性能なPCと外付けGPU、ドッキングステーション、高解像度モニターなど。

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