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- 【CUE】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「CUE(キュー)」とは、芝居の出番やセリフの「合図」「きっかけ」のことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【CUE】 cue Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「CUE(キュー)」とは、芝居の出番やセリフの「合図」「きっかけ」のことです。 しかし実は、キューは「前が終わったという明確な判断の合図」です。 どういうことかと言うと。 語源は中世フランス語の "queue" で、「しっぽ」という意味でした。さらに遡ると、ラテン語の "cauda" が語源で、楽譜に使われる、楽曲の最後の部分を示す " coda" もここからきています。 すると、キューとは「しっぽ」のこととなり、なんだか妙な印象がありますが、「はい、ここで前の段階は終わりです。次(あなたの担当)の段階に移ってください」という合図と考えると、納得できるのではないでしょうか。 【関連用語】 1. 1ベル(いちベル) 開演時間、または休憩時間の終了時間が近づいていることを知らせる合図です。「まもなく開演(または休憩終了)いたします」というアナウンスの直前や同時に鳴らされます。観客に対して、席に戻るように促す意味合いがあります。 2. 2ベル(にベル) 開演時間、または休憩時間の終了時間になったことを知らせる合図です。「ただ今より開演(または休憩終了)いたします」というアナウンスの直前や同時に鳴らされます。観客に対して、着席を促し、上演が始まることを知らせる最終的な合図となります。 3. 暗転 (あんてん) 舞台照明を完全に消し、舞台上を真っ暗にする演出。場面転換を観客に見せずにスムーズに行ったり、時間経過や劇的な効果を表現したりする。予期できない役者の登場や退場にも使われ、音響効果などが際立つ。 4. どんでん返し(どんでんがえし) 物語の展開で、それまでの状況や予想が 思いがけなくひっくり返る衝撃的な展開や結末。観客に驚きや興奮を与え、伏線の回収やテーマの深化にも繋がる。ミステリー作品などで効果的に用いられる。 5. タリー(ランプ) 主にビデオカメラ本体の前や上部に取り付けられており、赤色に点灯している場合、そのカメラの映像が放送や収録に使用されている ことを示します。 【当サイト関連ブログ】 動画・映像制作で初めてMAスタジオを使う人へ 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【SD 】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「SD(スタンダード)」とは、ハイビジョン以前の標準的な画質を指し、アナログ・走査線方式(インターレース)の時代を含め、デジタル技術で換算して640〜720×480〜576ピクセル、4:3のアスペクト比をもつ映像信号を指します。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【SD 】 standard Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「SD(スタンダード)」とは、ハイビジョン以前の標準的な画質を指し、アナログ・走査線方式(インターレース)の時代を含め、デジタル技術で換算して640〜720×480〜576ピクセル、4:3のアスペクト比をもつ映像信号を指します。 現在では、デジタル放送や動画配信サービスの普及により、FHD や4K といった高解像度 の映像が一般的になっています。そのため、SD画質の映像を見る機会は減っていますが、過去の映像コンテンツ などを視聴する際に目にすることがあります。 ハイビジョン以降はアスペクト比 16:9が、テレビモニター の主流になっているため、SDのコンテンツを表示する場合は、レターボックス という黒帯を両サイドに入れるなどの方法がとられています。 【関連用語】 1. ハイビジョン(HD) 解像度 720×480 約35万画素 2. フルハイビジョン (FHD) 解像度 1,920×1,080 約92万画素 3. 2K フルハイビジョン(FHD)と同義です。解像度 1,920×1,080 約207万画素 4. ウルトラハイビジョン (UHD) フルハイビジョンより高解像度な4Kや8Kなどの高解像度のことを総称してUrtra High Visionと呼びます。 5. 8K 解像度 7,680×4,320 約3,318万画素 【当サイト関連ブログ】 映像の画質(解像度)について 動画・映像の解像度と尺の相関関係 4K撮りFHD完パケが定石になっているビジネス映像制作 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【VTR】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「VTR」は、Video Tape Recorder (ビデオテープレコーダー) の略称で、映像と音声を磁気テープに記録・再生する装置そのものを指していましたが、現在では、テープに限らずハードディスクやSSDなどの記録媒体に記録された映像素材全般を指します。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【VTR】 vtr Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「VTR」は、Video Tape Recorder (ビデオテープレコーダー) の略称で、映像と音声を磁気テープに記録・再生する装置そのものを指していましたが、現在では、テープに限らずハードディスクやSSDなどの記録媒体に記録された映像素材全般を指します。 テレビ放送のバラエティやニュース番組などの番組収録中や生放送中で使われる、事前に収録された映像のことを「VTR」と呼んでいます。生放送ではない部分とも言えます。 英語圏でも同様に "VTR" (vee-tee-ar) と発音され、日本同様に記録媒体に保存された映像素材全般を指しています。ただし、より技術的な文脈や、特に若い世代の間では、単に "video clip" や "recorded footage" といった表現が使われることも増えています。 「VTR」は、事前にロケを行うなどして、番組の趣旨や話題に合わせた情報として、一定の目的で編集されたものが一般的ですが、最近では視聴者からの投稿やWEB上の動画コンテンツを「VTR」に似た扱いをする場合も増えています。媒体はSSDが使われることが増えています。 【関連用語】 1. テロップ (Telop) 元々は「Television Opaque Projector(テレビジョン・オペーク・プロジェクター)」という、不透明なフィルムなどに文字や図形を書き、それをカメラで撮影して映像に重ねる装置の略称でした。現在では、CG (コンピューターグラフィックス)技術で生成された文字や図形を映像に重ねるのが一般的ですが、その名残で今でも画面に表示される文字情報のことを「テロップ」と呼びます。 2. ロケ (Location) 映画やテレビ番組の撮影を、スタジオ以外の実際の場所で行うことを「ロケーション撮影(Location Shooting)」と呼んでいました。この「ロケーション」が略されて「ロケ」となり、スタジオ以外で行う撮影全般を指し「撮影」に近い意味で使われています。 3. フィルム (Film) 映像を記録する媒体として、かつてはセルロイドなどのフィルムが主流でした。現在ではデジタルデータで記録されることがほとんどですが、映画業界などでは、映像作品そのものを指して「フィルム」と呼ぶことがあります。 4. ラッシュ (Rush) 撮影されたフィルムを現像し、編集前に内容を確認するために急いでプリントした試写用フィルムのことを「ラッシュプリント(Rush Print)」と呼んでいました。デジタル撮影が主流になった現在では、撮影したデータをすぐに編集室で確認できるため、物理的なフィルムの「ラッシュ」は存在しませんが、撮影直後の素材を確認する作業や、その素材そのものを指して「ラッシュ」と呼ぶことがあります。 5. MA (Multi Audio/Mixing Auditorium) 本来は撮影後の映像に、ナレーション 、効果音 、BGM などをミキシング(Multi Audio)する作業を行うスタジオ(Mixing Auditorium)の略称ですが、現在では映像編集ソフトで行う、音響効果や音楽を最終的に調整する作業のことも指すようになっています。 【当サイト関連ブログ】 報道パンを知っていますか? 頭出しの要不要が映像・音声演出にもたらした変化 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【クリエイティブディレクター】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「クリエイティブディレクター」とは、広告、Webサイト、映像、イベント、ゲームなど、様々なクリエイティブプロジェクトを統括する責任者です。略称は「CD」です。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【クリエイティブディレクター】 creativedirector Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「クリエイティブディレクター」とは、広告、Webサイト、映像、イベント、ゲームなど、様々なクリエイティブプロジェクトを統括する責任者です。略称は「CD」です。 プロジェクトのコンセプト 立案から、デザイン、コピーライティング 、映像、音楽などの各要素のクオリティ管理、そして最終的なアウトプットの責任まで、幅広い業務を担います。いくつかの実務を兼ねる場合もあります。 プロデューサー は「プロジェクト全体」の責任者ですが、クリエイティブディレクターは「クリエイティブ 表現」の責任者です。 クリエイティブディレクターの職務 1. コンセプト開発 クライアントの課題や要望を理解し、プロジェクトの核となるアイデアや方向性を決定します。 2. クリエイティブ戦略の策定 コンセプトに基づき、具体的な表現方法やターゲット層へのアプローチ方法などの戦略を立てます。 3. チーム編成とディレクション デザイナー、コピーライター、映像クリエイター、プログラマーなど、様々な専門家からなるチームを編成し、それぞれの才能を最大限に引き出しながらプロジェクトを推進します。 4. クオリティ管理 各制作物の品質を厳しくチェックし、コンセプトや戦略に沿った、効果的で魅力的なアウトプットを目指します。 5. プレゼンテーション クライアント に対して、企画や制作物を説明し、理解と合意を得るためのプレゼン テーションを行います。 6. 予算管理とスケジュール管理 クリエイティブ作業全体の予算とスケジュールを管理し、期日内に目標を達成できるように調整します。 7. トレンドや技術の調査 常に最新のデザイントレンドや技術動向を把握し、新しい表現方法や可能性を探ります。 映像制作からみたクリエイティブディレクター 1. 広告 代理店のクリエイティブ担当 映像制作会社が広告代理店 などから仕事を請け負った場合、代理店側のクリエイティブ責任者がクリエイティブディレクターにあたります。クリエイティブディレクターは多くの場合、映像だけでなく印刷媒体やWEB媒体などのクリエイティブワークを統括しています。 2. マルチクリエイター型映像ディレクター 近年は映像制作会社が、WEBコンテンツや紙媒体のデザイン、コピーワークといった、その案件に関するクリエイティブワークを全て引き受ける場合も多く、その場合、担当するプロデューサー、ディレクターがクリエイティブの全てを統括指揮するクリエイティブディレクターにあたります。 【関連用語】 1. アカウントエグゼクティブ (Account Executive - AE) クライアントとの窓口となり、ニーズのヒアリング、提案、進行管理などを行います。 2. アートディレクター (Art Director - AD) 広告のビジュアル表現(デザイン、レイアウト、写真、イラストなど)の責任者です。 3. コピーライター (Copywriter - CW) 広告のメッセージやキャッチコピー、ボディコピーなどの言葉(文章)を作成する専門家です。 4. デザイナー (Designer) グラフィックデザイン、Webデザイン、UI /UX デザインなど、広告に必要な様々なデザイン制作を担当します。 5. イラストレーター (Illustrator) 広告に必要なイラストレーションを制作します。 6. フォトグラファー (Photographer) 広告に必要な写真撮影を担当します。 【当サイト関連ブログ】 「動画クリエーター」という職業 クリエーターは報われたい プロデューサーはクリエイターなのか? 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【ローリングシャッター現象】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「ローリングシャッター現象」は、デジタルカメラやビデオカメラで高速に動く被写体を撮影した際に、画像に歪みが生じる現象です。この現象は、主にCMOSイメージセンサーを使用するカメラで発生します。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ローリングシャッター現象】 rollingshuttereffect Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「ローリングシャッター現象」は、デジタルカメラやビデオカメラで高速に動く被写体を撮影した際に、画像に歪みが生じる現象です。この現象は、主にCMOSイメージセンサーを使用するカメラで発生します。 1. 原理 ローリングシャッター現象は、イメージセンサーの読み出し方式に起因します。 ローリングシャッター方式 イメージ センサーが画像を捉える際、画面全体を一度に読み取るのではなく、上から下へ(またはその逆)ラインごとに順番に読み取ります。このため、画面の上部と下部では撮影された時間にわずかなずれが生じます。高速に動く被写体を撮影すると、この時間差によって画像が歪んでしまいます。 2. 具体的な現象 ローリングシャッター現象によって、以下のような歪みが生じることがあります。 斜めの歪み 高速で動く被写体(例:電車の窓、回転するプロペラ)が斜めに歪んで写る。 部分的な露出の違い 高速に点滅する光源(例:蛍光灯、LED)を撮影すると、画面の一部が明るく、一部が暗く写る。 ジェリー効果 カメラ自体が振動している場合、画面全体がゼリーのように歪んで見える。 3. ローリングシャッターとグローバルシャッター ローリングシャッター方式に対して、画面全体を一度に読み取る方式をグローバルシャッター方式と呼びます。グローバルシャッター方式では、ローリングシャッター現象は発生しません。 【関連用語】 1. モアレ (Moire) 規則的な模様が重なり合うことで発生する、縞模様や干渉模様のことです。高精細な映像を撮影する際に、被写体の細かいパターンとイメージセンサーの画素配列が干渉することで発生します。ローリングシャッター現象とは異なり、静止画でも動画でも発生する可能性があります。ローリングシャッター現象が発生しやすい高精細な映像撮影では、モアレも同時に発生しやすい傾向があります。 2. フリッカー (Flicker) 光源の明滅(周波数)によって発生する、映像のちらつきのことです。蛍光灯やLED照明など、交流電源を使用する光源で発生しやすいです。ローリングシャッター現象と同様に、撮影タイミングと光源の明滅が同期しない場合に、映像の一部が明るく、一部が暗く写る現象が発生することがあります。 3. エリアシング (Aliasing) デジタル信号処理において、元の信号に含まれる高周波成分が、サンプリング周波数 よりも低い周波数に変換されてしまう現象です。映像では、細かい模様やエッジ部分がギザギザに表示されることがあります。ローリングシャッター現象 による歪みと合わせて、映像の品質を低下させる要因となります。 4. レンズフレア (Lens Flare) 強い光源がレンズに入り込むことで発生する、光の反射や拡散による現象です。映像に光の筋やゴーストなどが現れることがあります。ローリングシャッター現象とは直接的な関連性はありませんが、撮影環境によっては同時に発生し、映像の品質を低下させる可能性があります。 5. ノイズ (Noise) 映像信号に混入する、不要な信号のことです。高感度撮影や長時間露光などで発生しやすいものです。ローリングシャッター現象が発生しやすい低照度環境では、ノイズも同時に発生しやすい傾向があります。 【当サイト関連ブログ】 ブログカテゴリー「撮影について」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【シネマスコープ(シネスコ)】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「シネマスコープ」とは、アスペクト比“スタンダードサイズ(1.37:1)”のフィルムに、アナモルフィックレンズを使って横方向を1/2に圧縮して2.35:1の映像を記録することで、上映時にそれを戻し、ワイドな画面での上映を実現した技術です。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【シネマスコープ(シネスコ)】 cinemascope Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「シネマスコープ」とは、アスペクト比“スタンダードサイズ(1.37:1)”のフィルムに、アナモルフィックレンズを使って横方向を1/2に圧縮して2.35:1の映像を記録することで、上映時にそれを戻し、ワイドな画面での上映を実現した技術です。 現在、映画館で上映される映画のアスペクト比 は、主に以下の2種類が使用されています。 1.85:1( ビスタサイズ ) このアスペクト比は、主にアメリカ映画で広く使用されており、標準的な映画の形式として一般的です。 2.39:1(シネマスコープサイズ) このアスペクト比は、ワイドスクリーン映画でよく使用され、より広範囲な映像を表現することができます。以前は2.35:1でしたが、近年では2.39:1が主流となっています。 シネマスコープのアスペクト比は、映画というメディア コンテンツ 特有の比率として捉えられているため、翻ってビデオ時代に入った今でも、シネマティックな映像を標榜するコンテンツでは、このアスペクト比が適用されることが多いものです。 また、このシネマスコープ技術を実現したアナモルフィックレンズ の使用は、デジタル時代でも“シネマティック ”であることの1要素と考える動画クリエーターもいます。 【関連用語】 1. アスペクト比 映像や画像の縦横の比率を表します。例えば、16:9は現在のテレビや一般的なデジタル映像でよく使われるアスペクト比です。映画では、1.85:1や2.39:1などがよく使われます。 2. アナモルフィックレンズ 映画撮影で使用される特殊なレンズで、映像を横方向に圧縮 してフィルムやセンサーに記録します。上映時に再び横方向に伸張することで、ワイドスクリーン映像を再現します。独特のフレアやボケ味 が特徴で、映画的な雰囲気を強調する効果があります。 3. ビスタサイズ 映画のアスペクト比の一つで、1.85:1を指します。主にアメリカ映画で広く使用されており、標準的な映画の形式として一般的です。シネマスコープよりも縦方向に情報量が多いので人物のアップなどを多用する映画に向いています。 4. IMAX IMAXフィルム 従来のアナログIMAXフィルム システムでは、1.43:1のアスペクト比が使用されていました。これは、ほぼ正方形に近い非常に高い画面比率で、圧倒的な臨場感を提供しました。 IMAXデジタル 現在のIMAXデジタル上映システムでは、主に1.90:1のアスペクト比が使用されています。これは、デジタルプロジェクション技術に合わせて最適化された比率です。 IMAXレーザー/GTテクノロジー 一部の特別なIMAXシアター(例:109シネマズ大阪エキスポシティ)では、1.43:1のアスペクト比での上映が可能です。これは、IMAXフィルムに近い体験をデジタルで再現する試みです。 5. OMNIMAX OMNIMAXフィルムは、15パーフォレーションの70mmフィルムを使用し、魚眼レンズでほぼ180度の視野を捉えます。これにより、ドーム型スクリーン全体に映像を投影し、観客を映像の中に包み込むような体験を実現します。 【当サイト関連ブログ】 映像・動画制作におけるシネマティックの本当の意味 ボケ+移動=シネルック=カッコイイのリテラシーが変容 シネマティックのつくり方 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【テロップ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
テロップとは、映像に文字や図形を重ねて表示する技術、およびその表示された文字・図形情報そのものを指します。「スーパー(インポーズ)」と同義語であると考えて問題ありません。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【テロップ】 telop Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー テロップとは、映像に文字や図形を重ねて表示する技術、およびその表示された文字・図形情報そのものを指します。「スーパー(インポーズ)」と同義語であると考えて問題ありません。 ただし、「テロップ 」は、主に文字情報を表示するもので、ニュース速報、インタビューの発言内容、番組の説明など、文字情報を伝える際に使用する用語、「スーパー 」は、映像に文字や図形などを重ねて表示する技術全般として捉え使い分けている人もいます。 テレビ番組では、出演者の名前や肩書き、場所や時間の説明、発言の要約、補足情報など、視聴者の理解を助けるために様々な形でテロップが使用されます。また、番組タイトルやコーナータイトル、エンドクレジット なども、テロップの一種です。 テロップの特徴的な点は、映像とは別のレイヤー として存在し、後から追加・編集 が可能なことです。そのため、収録時には決まっていない情報を後から加えたり、同じ映像素材を使って異なる言語のテロップを付けたりすることができます。 現代の日本のテレビ番組では、演出的な要素としても積極的にテロップが活用されています。出演者の発言をインパクトのある文字で強調したり、画面の様々な場所にテロップを配置したりすることで、番組の娯楽性や情報の伝わりやすさを高めています。 映画では比較的控えめな使用にとどまりますが、テレビ、ウェブ動画、デジタルサイネージ など、様々な映像メディア において、テロップは情報伝達や演出の重要な要素となっています。 テロップの目的 情報の伝達 動画の内容を補足したり、視聴者に情報を伝える 視聴者の注意を引く 雰囲気作り フォントや色を変えることで、動画の雰囲気を変化させる テロップの種類 タイトル 動画のタイトルを表示する 字幕 会話や説明文を表示する 注釈 動画の内容を補足する説明を表示する テロップの作成 フォント 文字の種類を選択する サイズ 文字の大きさを調整する 色 文字の色を設定する 配置 画面内の位置や字間を調整する アニメーション 文字の表示方法をアニメーション で表現する テロップの注意点 可読性 文字が小さすぎたり、背景と色が近すぎたりすると、読みにくい タイミングと尺 テロップを表示するタイミングと尺を適切に設定する 邪魔にならない 映像の内容と調和し、邪魔にならないように配置する 【関連用語】 1. スーパーインポーズ (Superimpose) 映像に文字や図形を重ねて表示する技術全般を指します。日本では略して「スーパー」とも呼ばれ、ニュース番組での人物名表示や、バラエティ番組での説明文など、幅広く使用されています。特に放送業界では、視聴者への情報提供や補足説明として欠かせない要素となっています。文字の大きさ、フォント、色、表示位置、表示時間などを適切に設定することで、視聴者の理解を助け、番組の演出効果を高めることができます。また、多言語対応や聴覚障害者向けの字幕としても重要な役割を果たしています。 2. ローワーサード (Lower Third) 画面下部3分の1の位置に表示される情報表示枠のことです。主にニュース番組やドキュメンタリー で使用され、話者の名前や肩書き、場所、時間などの補足情報を表示します。デザイン面では、メインの映像を邪魔せず、かつ視認性を確保するバランスが重要です。アニメーション効果を加えて登場させたり、複数の情報を切り替えて表示したりすることも一般的です。企業や番組のブランドイメージ を反映したデザインが採用されることも多く、視覚的アイデンティティの一部として機能します。 3. キー イング(Keying) 特定の色や輝度を透過させて、背景映像と合成する技術です。クロマキー やルミナンスキー がよく知られており、テロップやロゴの表示にも応用されています。例えば、白い文字を表示する際に、文字の周りに黒い縁取りを付けることで、背景に関係なく視認性を確保することができます。また、テロップのフェードイン・アウト やアニメーション効果を実現する際にも、キーイング技術が使用されています。デジタル放送では、よりシャープで美しい合成が可能になっています。 4. クローズドキャプション (Closed Caption) 視聴者が必要に応じて表示・非表示を選択できる字幕システムです。通常のテロップと異なり、セリフや効果音、音楽などの音声情報をテキストとして表示します。聴覚障害者向けのサービスとして始まりましたが、現在では語学学習や騒音環境での視聴など、様々な用途で活用されています。デジタル放送では、複数言語の字幕を同時に準備することが可能で、国際放送やストリーミング サービスでも広く採用されています。テロップと異なり、厳密な制作ガイドラインが設けられていることも特徴です。 5. モーショングラフィックス ( Motion Graphics) 動きのある文字やグラフィック要素を指す総称です。単なる文字表示を超えて、アニメーションやエフェクト を駆使した視覚的な演出を行います。番組オープニングのタイトル、情報番組でのデータ表示、商品紹介の説明文など、様々な場面で使用されています。After Effectsなどのソフトウェアを使用して制作され、3D効果や様々なアニメーション、パーティクル効果などを組み合わせることで、印象的な映像表現を実現します。視聴者の注目を集め、情報を効果的に伝える手段として、現代の映像制作には不可欠な要素となっています。 【当サイト関連ブログ】 テロップとスーパーはどう違う? テレビ番組のテロップはなぜドギツイのか 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【ウォーターマーク(透かし)】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「ウォーターマーク」とは、画像、動画、音声、文書などのデジタルコンテンツに、所有権や著作権などの情報を表示するために埋め込まれる透かしのことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ウォーターマーク(透かし)】 watermark Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「ウォーターマーク」とは、画像、動画、音声、文書などのデジタルコンテンツに、所有権や著作権などの情報を表示するために埋め込まれる透かしのことです。 1. ウォーターマークの種類 可視的なウォーターマーク ロゴやテキストなど、目に見える形で埋め込まれるウォーターマークです。テレビ放送番組の画面の隅に常時表示されているテレビ局のマークなどがこれにあたります。オリジナル音源の場合、サウンドロゴのような短い音声を定期的に挿入します。 不可視的なウォーターマーク データに埋め込まれ、肉眼では見えないウォーターマークです。画像や動画であれば画面上には見えませんが、特定の方法で検出ができるものです。オリジナル音源などにも、耳に聞こえない音声を付加することができます(オーディオウォーターマーク)。 2. ウォーターマークの目的 著作権保護 コンテンツの無断使用や不正な改ざんを防ぎ、著作権侵害を防ぎ、コンテンツ の価値を守ります。可視的なウォーターマークを使えば、明らかな不法使用であることがわかりますので、強い抑止力が期待できます。 データの認証 コンテンツの真偽を検証することができ、コンテンツの信頼性を高めます。盗用防止ではない場合は、不可視的ウォーターマークを使用することでコンテンツの見た目(音源)を毀損せずに付加することができます。 トレーサビリティ コンテンツの来歴を追跡、流通経路を把握できます。 3. メタデータとの違い ウォーターマークは、コンテンツのデータ自体に埋め込まれる透かしのことです。不可視型の場合、特別なソフトウェアでしか検出できません。また原則的に削除、改竄できません。 それに対してメタデータは、デジタルコンテンツの内容や属性を記述する情報です。例えば、画像ファイルのメタデータには、撮影日時、カメラ機種、画像サイズなどが含まれますが、通常、コンテンツデータから分離可能なデータとして付加されます。 【関連用語】 1. デジタル署名 デジタル署名は、電子文書の作成者がその文書を作成した本人であることを証明する仕組みです。文書の内容が改ざんされていないことも同時に保証します。法的な証拠力を持ちます。 2. ステガノグラフィ ステガノグラフィは、データを別のデータの中に隠す技術です。画像や音声ファイルの中に、秘密のメッセージを埋め込むことができます。 ステガノグラフィは、情報を隠すことを目的とするのに対し、ウォーターマークは情報を明示的に表示したり、特定のソフトウェアで検出できるようにします。 3. フィンガープリント フィンガープリントは、デジタルコンテンツの固有な特徴を抽出して、そのコンテンツを一意に識別する技術です。コンテンツの指紋のようなもので、ファイルの比較や、不正コピーの検出に利用されます。 4. デジタルフォレンジック デジタルフォレンジックは、デジタル証拠を収集・分析し、事件の真相を解明する技術です。削除されたファイルの復元、改ざんされたファイルの検出などを行います。 【当サイト関連ブログ】 著作者人格権とは 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【企業PR映像】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「企業PR映像」とは、B2Bのコミュニケーションにおいて用いられる映像コンテンツのジャンルのひとつです。一般的に「企業概要」として捉えられる全ての事項が対象になりますが、詳細な説明は個別のテーマのコンテンツに委ねられます。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【企業PR映像】 kigyopreizo Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「企業PR映像」とは、B2Bのコミュニケーションにおいて用いられる映像コンテンツのジャンルのひとつです。一般的に「企業概要」として捉えられる全ての事項が対象になりますが、詳細な説明は個別のテーマのコンテンツに委ねられます。 個別のテーマとして一般的には以下のものがあります。 1. 企業PRビデオ 企業の歴史、理念、ビジョン、事業内容、組織構成などを紹介する基本的なPR ビデオです。企業の全体像を把握してもらうことを目的とします。 2. ブランディング ビデオ 企業のブランドイメージ を構築・向上させることを目的としたビデオです。企業の価値観、強み、独自性などを強調し、視聴者の感情に訴えかけるような映像表現が用いられます。 3. 採用動画 企業の職場環境、社員インタビュー 、キャリアパスなどを紹介し、求職者の応募意欲を高めることを目的としビデオです。企業の魅力を伝え、優秀な人材を獲得するために制作されます。 4. IRビデオ 投資家や株主向けに、企業の業績、財務状況、経営戦略などを説明するビデオです。企業の透明性を高め、投資家の信頼を得ることを目的とします。 5. CSRビデオ 企業の社会貢献活動、環境保護への取り組みなどを紹介するビデオです。企業の社会的責任をアピールし、企業イメージ向上を図ります。 6. 社内向け 広報 ビデオ 社内での情報共有やモチベーション向上を目的としたビデオです。企業の最新情報や社員の活躍などを紹介します。 【関連用語】 1. 採用動画 企業の魅力を伝え、求職者の応募意欲を高める動画です。職場の雰囲気、社員インタビュー、キャリアパスなどを紹介し、具体的な働くイメージを伝えます。企業の文化や価値観に共感する人材を集め、ミスマッチを防ぐ役割も担います。 2. IRビデオ 投資家や株主向けに、企業の経営状況や財務情報、事業戦略などを説明する動画です。企業の透明性を高め、信頼を得ることを目的とします。決算説明会や事業報告、今後の展望などを映像で分かりやすく伝え、投資判断をサポートします。 3. リクルートビデオ 新卒・中途採用を問わず、求職者に向けて企業の魅力を発信する動画です。企業の理念、事業内容、社員の働きがいなどを紹介し、企業の認知度向上や応募者数増加を目指します。採用イベントや説明会で活用されることが多いです。 4. 研修ビデオ 社員のスキルアップや知識習得を目的とした教育用動画です。業務マニュアル、専門知識、コンプライアンスなどを解説し、効率的な学習をサポートします。場所や時間を選ばずに学習できるため、社員教育の効率化に貢献します。 5. セミナー動画 講演会やセミナーの内容を記録・編集した動画です。参加できなかった人への情報提供や、参加者の復習を目的とします。専門知識やノウハウを広く共有し、企業の専門性やブランドイメージ向上にも貢献します。 【当サイト関連ブログ】 「映像制作」と聞いてどんなジャンルの映像を思い浮かべますか? 映像は三通りある 展示映像とイベント映像 WEB動画ってなに? 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【MA】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
MAとは、撮影現場での収録音(セリフや環境音)、効果音、音楽(BGM)、ナレーションなど、様々な要素で構成されている映像作品の音声要素を最適なバランスで調整し、一つの完成された音響空間を作り出しすスタジオ作業です。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【MA】 ma Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー MAとは、撮影現場での収録音(セリフや環境音)、効果音、音楽(BGM)、ナレーションなど、様々な要素で構成されている映像作品の音声要素を最適なバランスで調整し、一つの完成された音響空間を作り出しすスタジオ作業です。 フィルム 全盛時代には、この業界の音つけは“ダビング”と呼ばれていました。 MAはMulti Audioの略語なのですが、この概念の起源は池上通信機(かつて放送用映像機器の市場では一世を風靡していた)の2インチVTR がマルチオーディオトラックVTR=MA VTRと呼ばれていたことに遡ります。 このオープンリールのVTRは4チャンネルのオーディオトラック がついていたことから、映像とシンクロできるオーディオ用のマルチトラック・レコーダーが登場する前までは、音楽、ナレーション、効果音をミックスして整音する「音つけ」作業には、この機材が大変便利だったのです。 マルチトラック 映像作品の音声は、現場での収録音(セリフや環境音)、効果音 、音楽(BGM) 、ナレーション など、複数の要素で構成されています。MAでは、これらの要素をそれぞれ別々のトラックとして配置し、独立して編集 や調整します。 例えば、セリフは1~2トラック目、環境音は3トラック目、効果音は4~6トラック目、音楽は7~8トラック目というように、複数のトラックを並行して扱います。 映像とタイミングを合わせながら個別に調整して1本化 このマルチトラック方式により、各音声要素を個別に調整しながら、全体のバランスを整えることができます。セリフの音量を上げながら音楽を抑える、特定の効果音だけを際立たせる、ナレーションが入る部分だけ他の音を下げるといった、緻密な音作りが可能になりました。また映像のカットに音楽や効果音のタイミングを合わせる細かな作業も可能です。 MA は単なる音声編集ではなく、複数の音声要素を同時並行で操作し調整し組み合わせることで、映像に豊かな音響表現を加える作業です。 具体的な作業内容 収録音の音質調整や不要なノイズの除去 効果音の追加と音量調整 音楽(BGM)の選定、編集、音量調整 ナレーションの収録と編集 全体的な音量バランスの調整 放送規格に合わせた音声レベルの調整 【関連用語】 1. フォーリー(Foley) 映像に合わせて人工的に音響効果を作り出す技術です。足音、ドアの開閉音、衣擦れの音など、日常的な効果音をスタジオで再現し録音します。フォーリーアーティストは、映像を見ながらリアルタイムで音を作り出し、よりリアルな音響効果を実現します。例えば、雪を歩く音は片栗粉を使用したり、雨音は米を金属板の上で転がしたりするなど、様々な素材や道具を使用して音を創造します。アニメーション作品や劇映画では特に重要な工程となり、作品の臨場感を高める重要な要素となっています。MAの工程で、これらのフォーリー音を他の音響要素と適切にミックスすることで、より豊かなサウンドスケープを作り出します。 2. サラウンドミキシング(Surround Mixing) 5.1chや7.1chなどの多チャンネル音声システムに対応したミキシング作業です。視聴者を音で包み込むような立体的な音響空間を創造します。セリフは主にセンタースピーカーに、音楽や環境音はフロントとサラウンドスピーカーに、効果音は状況に応じて各スピーカーに振り分けられます。特に映画館での上映を想定した作品では、観客の臨場感を高めるために緻密なサラウンドミキシングが行われます。最新のイマーシブオーディオ技術では、より多くのスピーカーを使用した立体的な音響表現も可能になっています。 3. ADR(Automated Dialogue Replacement) セリフの吹き替えや再録音を行う工程です。撮影現場での収録音が使用できない場合や、より明瞭な音質が必要な場合に実施されます。俳優は映像を見ながら、元の演技に合わせてセリフを再演します。正確なリップシンクと感情表現の再現が求められる、高度な技術を要する作業です。国際版の制作時の吹き替えや、アニメーションの声優収録なども、ADRの一形態として位置づけられます。デジタル技術の進歩により、より精密なタイミング調整や音質の向上が可能になっています。 4. スウィートニング(Sweetening) 音響効果を追加・強調して、より印象的な音作りを行う工程です。例えば、アクションシーンでの打撃音を強調したり、自動車の走行音にエンジン音を追加したりします。視聴者の感情を効果的に揺さぶるため、または特定のシーンの印象を強めるために行われます。音響ライブラリーやシンセサイザーを使用して、現実には存在しない音を創造することも可能です。音響効果の追加は控えめに行い、不自然さを感じさせないよう注意深く調整する必要があります。 5. ステムミキシング(Stem Mixing) 音声素材を種類別にグループ化してミックスする手法です。ダイアログ、音楽、効果音など、カテゴリーごとに独立したステムを作成し、最終的なミキシングの柔軟性を確保します。例えば、国際版制作時にダイアログのみを差し替えたり、テレビ放送用に音量バランスを調整したりする際に便利です。また、ゲーム制作では、プレイヤーの操作に応じて各ステムの音量を動的に変化させることも可能です。デジタルオーディオワークステーションの発展により、より複雑なステム管理が可能になっています。 【当サイト関連ブログ】 映像制作の変遷・MA「音つけ」 音声は嫌われ者!?WEB動画の視聴環境 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【ロトスコープ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
ロトスコープとは、実写映像を1コマずつトレースしてアニメーションを作成する手法です。実写映像の動きを参考に、アニメーションにリアリティのある動きを与えることができます。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ロトスコープ】 rotoscope Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー ロトスコープとは、実写映像を1コマずつトレースしてアニメーションを作成する手法です。実写映像の動きを参考に、アニメーションにリアリティのある動きを与えることができます。 ロトスコープの制作過程 1. 実写映像の撮影 まず、アニメーションにしたい動きを俳優やモデルに演じてもらい、それをカメラで撮影します。 2. トレース 撮影した映像を1コマずつ、専用のソフトやツールを使ってトレースします。この作業は非常に手間がかかります。 3. アニメーション制作 トレースした線画に色や質感などを加え、アニメーションとして完成させます。 ロトスコープの利点 リアルな動き 実写映像をベースにしているため、アニメーションに自然で滑らかな動きを与えることができます。 表現の幅 実写映像をベースにしながらも、アニメーションならではの表現を加えることで、独特な世界観を創出できます。 キャラクターの個性の表現 実写俳優の演技を参考に、キャラクターに個性的な動きや表情を与えることができます。 ロトスコープの難点 制作期間 1コマずつトレースする作業は非常に手間がかかり、制作期間が長くなってしまいます。 コスト 人件費やソフト代など、制作コストが高額になる場合があります。 表現の制約 実写映像に忠実に再現するため、表現の自由度が制限される場合があります。 ロトスコープの活用例 アニメーション 「リロ・アンド・スティッチ」や「ペインティング」など、特徴的な動きや表現で知られる作品があります。 ミュージックビデオ ミュージシャンのパフォーマンスをロトスコープでアニメーション化することで、独特な映像表現を実現できます。 【関連用語】 1. トレース 実写映像の各フレームをなぞって絵を起こす作業です。実写の動きをアニメーションに変換する基本的な工程で、手作業でのトレースはもちろん、現在ではデジタルツールを使用した作業が主流です。動きの特徴や要点を捉えながら、アニメーション表現に適した形に再構築していきます。特にキャラクターの動作や表情の自然な表現を実現するために重要な作業工程となっています。 2. マスク 映像の特定の部分だけを切り抜く作業です。ロトスコープ技術を使用して、動く被写体の輪郭に沿って範囲を指定し、背景と分離します。実写とアニメーションの合成や、特殊効果の付加など、様々な映像表現に活用されます。デジタル作業では、ベジェ 曲線やスプライン曲線を使用して、より精密なマスク作成が可能になっています。 3. キーイング 特定の色や輝度を抽出して透明化する技術です。緑や青のバックで撮影された実写映像から被写体だけを切り出し、アニメーションと合成する際に使用します。ロトスコープと組み合わせることで、より精密な抽出が可能になり、複雑な合成表現を実現できます。 4. モーショントラッキング 実写映像内の特定点の動きを追跡し、その動きデータを取得する技術です。取得したデータは、アニメーションや特殊効果を実写映像に合わせて動かす際の基準として使用されます。カメラの動きの解析や、被写体の動きの分析にも活用され、よりリアルな合成表現を可能にします。 5. レイヤー 合成 実写とアニメーション、それぞれの要素を層状に重ねて一つの映像にまとめる作業です。各レイヤーの透明度や合成モードを調整することで、様々な視覚効果を生み出すことができます。実写映像をベースに、手描きのアニメーション要素や特殊効果を追加し、複雑な映像表現を構築していきます。 【当サイト関連ブログ】 ブログカテゴリー「編集について」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【プリプロダクション】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
日本における「プリプロダクション」とは、映像制作における企画立案から撮影準備までのすべての工程を指し、その業務を専門に請け負う会社を一般的に「制作会社」「プロダクション」と呼んでいます。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【プリプロダクション】 prepro Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 日本における「プリプロダクション」とは、映像制作における企画立案から撮影準備までのすべての工程を指し、その業務を専門に請け負う会社を一般的に「制作会社」「プロダクション」と呼んでいます。 映像制作工程は大きく「プリプロダクション(準備)」「プロダクション(撮影)」「ポストプロダクション (仕上げ)」の3段階に分けられます。このうちプリプロダクションは企画・構想段階から始まり、具体的な制作準備までを担当します。現代では、デジタル技術の進化により、プリプロダクション段階でのビジュアライズやテクニカルチェックの重要性が増しています。日本のプリプロダクション業界は、企画立案に特化した会社から、撮影まで一貫して請け負う総合制作 会社まで、様々な形態が存在しています。 業務内容 プロデューサー 企画の立案から予算管理、スケジュール調整、スタッフィングまで、制作全体を統括する責任者です。クライアント との折衝、予算配分、制作体制の構築など、作品の実現に向けた包括的なマネジメントを行います。また、作品の質を保ちながら効率的な制作を実現するため、各部門との調整や意思決定を担います。近年は、多様化する配信媒体への対応や、国際共同制作の増加により、より広範な知識と調整能力が求められています。 ディレクター 作品の演出・構成を担当し、創造的なビジョンを具体化する職種です。ときに企画段階から参画し、作品のコンセプトやトーンを決定します。脚本の内容、絵コンテの作成、ロケハン、キャスティングなど、作品の基本設計に関わるす判断を行います。技術的な制約や予算との調整を図りながら、最適な表現方法を選択していきます。 シナリオライター 映像作品の脚本を執筆する専門職です。企画意図をもとに、具体的なストーリー展開、シーン 構成、セリフを作成します。ドラマやCM では視聴者の感情移入を促す魅力的な物語を、ドキュメンタリーでは取材内容を効果的に構成し、企業VPでは依頼主の意図を明確に伝えるストーリーを組み立てます。 制作進行(PM・ プロダクションマネージャー ) 制作進行管理の中核を担う職種です。具体的には、撮影スケジュールの作成、ロケーション 確保、出演者との調整、必要機材の手配など、制作に必要なすべての実務的な準備を担当します。予算管理や各部門との連絡調整も重要な業務となります。 【関連用語】 1. 企画書 映像制作の出発点となる基本設計書です。作品の目的、ターゲット、予算、スケジュール、表現方法などを具体的に記述し、制作の指針となる文書です。企画書には通常、作品の主旨(コンセプト )、具体的な内容(構成案)、制作体制、予算案、スケジュール案などが含まれます。特に商業作品の場合、クライアントへのプレゼンテーション 資料としても使用されるため、視覚資料や参考データなども盛り込まれます。企画書の質は作品の方向性を決定づける重要な要素となり、各セクションの具体的な準備作業もこれを基準に進められます。デジタル技術の発展により、企画段階でのビジュアライズ(CG やプレビズなど)を含めることも一般的になっています。 2. 絵コンテ 映像作品の設計図となる視覚的な資料です。シナリオの内容を、カット割り やカメラワーク 、演出意図などを含めて絵で表現したものです。各カットの構図、サイズ、動き、セリフ、効果音 、推定尺などが記載され、撮影時の具体的な指針となります。特に日本では、アニメーション文化の影響もあり、詳細な絵コンテ作成が一般的です。これにより、撮影時の手戻り を防ぎ、効率的な制作を実現します。近年では、デジタルツールを使用した絵コンテ作成や、3DCG を活用したプレビズへの発展も見られます。制作規模や予算に応じて、詳細度は調整されます。 3. ロケハン (ロケーションハンティング) 撮影場所の下見と選定を行う工程です。シナリオや絵コンテの内容に適した撮影場所を探し、実際に現地調査を行います。技術的な撮影可能性の確認だけでなく、許可申請の必要性、電源確保、照明設置スペース、音声収録の環境、出演者の待機場所、駐車スペースなど、実務的な確認事項も多岐にわたります。また、季節や時間帯による光の変化、天候の影響、交通アクセス、近隣への配慮なども考慮します。デジタル時代では、VFXとの組み合わせを前提としたロケハンも増えており、グリーンバック設置の可能性なども検討します。 4. キャスティング 出演者の選定過程を指します。シナリオの登場人物像に合わせて、適切な出演者を選定する重要な工程です。演技力や外見的な適性だけでなく、スケジュールの調整、予算との整合性、話題性、相性なども考慮されます。オーディションの実施、芸能事務所との交渉、契約条件の調整なども含まれます。近年では、SNSでの影響力や、国際展開を見据えた言語能力なども、選定基準の一つとなっています。また、バーチャルタレントの活用など、新しい形態のキャスティングも登場しています。 5. プロットシート シナリオの前段階として作成される、物語の骨子をまとめた文書です。ストーリーの展開、シーン の流れ、重要な出来事などを簡潔に記述し、作品の全体像を把握するために使用されます。特にドラマやドキュメンタリー では、取材内容や素材の整理、構成の検討に活用されます。監督 やプロデューサー との打ち合わせ資料としても重要で、この段階で作品の方向性や表現方法について議論が行われます。デジタルコンテンツ の制作では、インタラクティブ要素や、マルチデバイス展開を考慮したプロット設計も必要となっています。 【当サイト関連ブログ】 企業映像の歴史と今 映像制作業の属人性と生産性向上 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ