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動画・映像制作用語辞典 | 名古屋映像制作研究室

リフレッシュレート

「リフレッシュレート」とは、ディスプレーに映る画像が1秒間に何回更新されるかを示す数値です。

単位はヘルツ(Hz)で、60Hzのモニターは1秒間に60回画面を更新します。

リフレッシュレートが高いほど、画面の動きが滑らかになり、特にゲームや動画視聴において、残像感が少なく、クリアで快適な映像を楽しめます。ゲーミングモニターでは、144Hzや240Hzといった高リフレッシュレートの製品が一般的です。ただし、高リフレッシュレートを最大限に活かすには、パソコンの性能も重要となります。



リフレッシュレート(Hz)とフレームレート(fps)との違い


リフレッシュレートは「ディスプレイ側」の性能、フレームレートは「出力機器側」の性能です。

リフレッシュレートは「ディスプレイがどれだけ速く映像を表示できるか」、フレームレートは「出力機器がどれだけ速く映像を生成できるか」を表します。

ディスプレイが高リフレッシュレートに対応していても、出力機器のフレームレートが低いと、滑らかな映像は表示されません。逆に、出力機器のフレームレートが高くても、ディスプレイのリフレッシュレートが低いと、滑らかな映像を表示できません。

つまり、滑らかな映像を楽しむには、ディスプレイと出力機器の両方が高い性能を持つ必要があります。



家庭電力の周波数との関係性



1. 歴史的背景


初期のテレビ放送規格(NTSC、PALなど)は、交流電源の周波数に合わせて映像信号の同期をとっていました。例えば、NTSCは60Hzの交流電源を使用する地域(主に北米)で採用され、PALは50Hzの地域(主にヨーロッパ)で採用されました。このため、初期のテレビモニターは、放送規格に合わせて60Hzまたは50Hzのリフレッシュレートで動作していました。


2. コンピューターの普及


モニターはテレビ放送だけでなく、コンピューターの映像表示にも使用されるようになりました。しかし、初期のコンピューターモニターも、テレビ放送規格の影響を受け、60Hzのリフレッシュレートが標準となりました。


3. 術的要因


人間の目は、ある程度の速度で画面が更新されれば、残像を感じることなく滑らかな映像として認識します。60Hzのリフレッシュレートは、多くの人にとって十分な滑らかさを提供できるとされています。


4. 技術的制約


初期のディスプレイ技術では、高いリフレッシュレートを実現することが困難でした。60Hzは、当時の技術で安定して実現できる上限に近い値でした。


5. 現代の状況


技術の進歩により、144Hzや240Hzといった高いリフレッシュレートを実現できるようになりました。特に、ゲーム用途では、高いリフレッシュレートが求められるため、ゲーミングモニターを中心に高リフレッシュレート製品が普及しています。

しかし、一般的な用途では、60Hzのモニターでも十分な性能を発揮するため、現在も多くのモニターが60Hzで動作しています。

<h1 class="font_0">リフレッシュレート</h1>

​【関連用語】

1. 交流(Alternating Current: AC)


時間とともに電圧と電流の方向が周期的に変化する電気の流れです。家庭用コンセントから供給される電気は交流であり、その周期的な変化の回数を周波数と呼びます。交流は、変圧器を使って電圧を容易に変換できるため、長距離の電力伝送に適しています。



2. 直流(Direct Current: DC)


時間とともに電圧と電流の方向が変化しない電気の流れです。電池やバッテリーから供給される電気は直流であり、電子機器の内部回路などで広く利用されています。直流は、交流と異なり、電圧変換には専用の回路が必要ですが、安定した電圧と電流を供給できるため、精密な電子機器の動作に適しています。



3. 周波数(Frequency)


交流の電圧または電流が1秒間に繰り返される回数を表す物理量です。単位はヘルツ(Hz)で、1Hzは1秒間に1回の繰り返しを意味します。周波数は、交流の性質を特徴づける重要なパラメータであり、電力、通信、音響など様々な分野で用いられます。例えば、家庭用コンセントの交流周波数は、日本では50Hzまたは60Hz、音の周波数は可聴域である20Hzから20kHzまでなどです。



4. 変調(Modulation)


情報信号を伝送に適した信号に変換する技術です。情報信号を搬送波と呼ばれる高周波信号に重ね合わせることで、遠距離への伝送や多重伝送が可能になります。変調方式には、振幅変調(AM)、周波数変調(FM)、位相変調(PM)などがあり、それぞれ特徴が異なります。例えば、AMは振幅の変化で情報を伝え、FMは周波数の変化で情報を伝えます。デジタル変調では、情報を0と1のビット列に変換し、搬送波の振幅、周波数、位相などを変化させて伝送します。変調は、無線通信、放送、データ通信など、様々な通信システムで用いられています。



5. 帯域(Bandwidth)


信号が占有する周波数範囲のことです。単位はヘルツ(Hz)で、例えば、音声信号の帯域は20Hzから20kHz、FMラジオ放送の帯域は数十kHzなどです。帯域幅が広いほど、多くの情報を伝送できますが、周波数資源は有限であるため、効率的な帯域利用が重要となります。通信システムでは、帯域幅を狭くするために、信号の圧縮や多重化などの技術が用いられます。また、伝送路の帯域幅も、伝送可能な情報量に影響を与えます。例えば、光ファイバーは、銅線に比べて広い帯域幅を持つため、高速なデータ通信が可能です。

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