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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
フレームレート
1秒間に表示される静止画(フレーム)の数のことで、fps(frames per second)という単位で表現されます。(詳細は以下)
代表的なフレームレート
24(23.976)fps : 映画標準
30(29.97)fps : テレビ放送(NTSC方式)標準
60(59.94)fps : ゲームやスポーツ映像によく使用
120(119.88)fps以上 : ハイスピードカメラ、スローモーション撮影
特徴と影響
1. 滑らかさ
高いフレームレート → よりなめらかな動き
低いフレームレート → 動きがぎこちなく見える
2. 用途による使い分け
映画:24fps(映画らしい見た目)
ゲーム:60fps以上(快適な操作感)
スポーツ中継:60fps(動きの細部が見やすい)
3. データ量への影響
フレームレートが高いほどデータ量が増加
保存容量やネットワーク帯域に影響
4. 処理負荷
高フレームレートほど機器への負荷が大きい
撮影・編集・再生時の性能要件が上がる

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
29.97? fpsの小数点以下の数字は何?
元をたどると、NTSCのカラー放送の導入(1953年)にあります。
それまでの白黒放送は正確に30fpsでした。カラー放送を導入する際、カラー信号(色副搬送波)と音声信号の間で干渉が起きることが分かりました。この干渉を避けるために、フレームレートをわずかに下げて調整する必要が生じ、30fpsが30000/1001、つまり約29.97fpsにずらされました。
1001という数字は意図的に設計されたもので、信号同士の周波数関係を整数比で綺麗に保つための値です。29.97という小数はその結果として生まれた数字であって、最初から小数点ありきで設計されたわけではありません。
その後、24fpsや60fpsなどもNTSCの系譜で使われる場合は同じ1001分の1000の係数が引き継がれ、23.976や59.94という値が生まれました。機材やワークフローがNTSCベースで組まれていたため、この「わずかにずれた」体系がそのまま業界標準として定着していきました。
つまり小数点以下の数字は、カラーテレビの技術的な妥協の産物が、そのまま現代まで引き継がれているものです。
この仕組みを「ドロップフレーム」と言います。
ドロップフレームについては、こちらの説明をご覧ください。
