動画・映像制作用語
【シノプシス】
synopsis
「シノプシス」は、映像作品、ドラマ、アニメなどの企画段階で作成する簡潔な作品の概要書です。
シノプシスは、そのコンテンツの全体像を簡潔に把握するための書類です。通常、A4用紙1〜2枚程度にまとめられ、以下のような用途で使用されます
制作会社やスポンサーへの企画提案
スタッフ間での作品の方向性の共有
予算や制作規模の検討材料
脚本執筆の前段階における基本設計書
主に以下のような要素を含みます
作品の全体的なストーリー展開
主要キャラクターの設定や関係性
テーマや作品の狙い
想定される視聴者層
作品の特徴や見どころ
シノプシスと他の資料との違い
シノプシスは必ず作成されるものではなく、プロジェクトの発生経緯によって必要に応じて作成されます。
企画書やシナリオと密接な関係がありますが、異なる役割を持ちます。シノプシスは、一般的に企画書よりも詳細度が低く、シナリオよりも範囲が広いという点が特徴です。
企画書
映像作品を制作するためのビジネスプランであり、予算やスケジュール、収益性などが詳細に記述されます。
シナリオ
映像作品を実際に撮影するための詳細な指示書であり、登場人物のセリフや場面転換などが具体的に書かれています。
【関連用語】
1. シナリオ
セリフや場面設定、ト書き(演技・演出の指示)を含む、映像作品の設計図となる完成台本です。映画では映画脚本、テレビではテレビ脚本とも呼ばれます。
2. プロット
物語の展開や構成を簡潔にまとめた文書です。起承転結や重要な転換点を示し、シナリオを書く前の骨組みとして機能します。
3. ストーリーボード
シナリオを絵で表現した一連の画コンテです。各ショットの構図、カメラワーク、演出意図などを視覚的に示します。アニメでは「絵コンテ」と同じ意味で使われます。
4. 絵コンテ
ストーリーボードと同様、映像の設計図となる絵付きの演出資料です。特にアニメーション制作では、カット割りや演出指示を含む重要な制作指示書となります。
5. 香盤表(こうばんひょう)
撮影スケジュールを管理する表で、出演者の予定、シーン、場所、必要な小道具などを一覧にしたものです。特に実写作品の制作進行に不可欠です。