動画・映像制作用語
【3DCG】
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「3DCG(スリーディーシージー)」は、コンピュータ上に仮想的な三次元空間を構築し、その中で立体的なオブジェクトを生成、配置、加工、そしてレンダリング(二次元の画像として出力)する技術です。
現実世界と同様に、縦、横、そして奥行きの三つの次元を持つため、よりリアルで臨場感のある表現が可能になります。一般的な3DCGの制作は、まずワイヤーフレームと呼ばれる骨組みを作り、それに表面の形状や質感を定義するモデリング、光源やカメラの設定、そして最終的な画像を生成するレンダリングといった工程を経て行われます。
これに動きをつけたアニメーションを含めて3DCGと言うこともあります。
3DCGは、映画やゲームにおけるリアルなキャラクターや背景、特殊効果の制作に不可欠な技術であり、建築物の完成予想図や工業製品のデザイン、科学データの可視化など、様々な分野で活用されています。現在のその表現力は非常に高く、現実と見分けがつかないほどのリアルな映像を作り出すことも可能です。
また 、インタラクティブな3Dコンテンツとして、バーチャルリアリティ(VR)や拡張現実(AR)の基盤技術としても重要な役割を担っています。

【関連用語】
1. CG
コンピュータを用いて、画像や映像などの視覚情報を生成、加工、表現する技術の総称です。アナログな手法とは異なり、デジタル処理によって視覚的なコンテンツを生み出し、静止画から動画、インタラクティブな3Dモデル、VR/ARまで、幅広い表現を可能にします。CG技術はハードウェア、ソフトウェア、人間の知識と創造性によって支えられ、エンターテインメント、デザイン、建築、医療など、現代社会の様々な分野で重要な役割を果たしています。
2. 2DCG
縦と横の二次元平面上で画像を生成、加工、表現する技術、またはそのように作られた画像や映像です。これに動きをつけたアニメーションを含めて2DCGと言うこともあります。手描きのアニメやイラストのデジタル版と捉えられ、デジタルイラストレーション、2Dアニメーション、ゲーム素材、ウェブサイトのアイコンなどに活用されます。ラスターグラフィックソフト(Photoshop、CLIP STUDIO PAINTなど)やベクターグラフィックソフト(Illustratorなど)が用いられ、それぞれ異なる特性を持ちますが、3DCGに比べてシンプルな制作工程で、独特の表現力と親しみやすさが魅力です。
3. 2Dアニメーション
必ずしもCGで描いたイラストや図表でなくても、それを2次元的に動かせば「2Dアニメーション」と言います。2DCG技術を応用し、連続するわずかに異なる絵を高速で切り替えることで動きを生み出しこともできます。デジタル化により、彩色や修正、カメラワーク、特殊効果などが効率化され、映画、テレビアニメ、ゲーム、ミュージックビデオといったエンターテインメント分野だけでなく、教育コンテンツやプロモーションビデオなど情報伝達の手段としても広く活用されています。
4. 3Dアニメーション
3DCG技術を用いて、仮想的な三次元空間内の立体的なオブジェクトに動きを与えるものです。デジタルな骨格(ボーン)を操作したり、物理演算エンジンを利用したりすることで、滑らかで自然な動きや現実世界の物理法則に基づいた動きを表現できます。映画、ゲームの特殊効果、最新のビデオゲームなどエンターテインメント分野で圧倒的な存在感を示し、近年では建築 visualizationや製品プロモーションなど、幅広い分野で活用が進んでいます。