動画・映像制作用語
【3Dアニメーション】
threedanime
「3D(スリーディー)アニメーション」は、仮想的な三次元空間内で作成された立体的なオブジェクトに動きを与えるものです。
3DCGを3Dアニメーションと同義語とする場合のあります。
キャラクターやオブジェクトにデジタルな骨格(ボーン)を組み込み、それを操作することで滑らかで自然な動きを作り出します。また、物理演算エンジンを利用することで、重力や衝突といった現実世界の物理法則に基づいた動きをシミュレーションすることも可能です。
3Dアニメーションの制作には、高度なモデリング技術、リギング(骨格設定)、アニメーティングのスキル、そしてレンダリングに関する知識が求められます。その結果として得られる映像は、奥行きや立体感、そして複雑な動きをリアルに表現することができ、観る者に強い没入感を与えます。
3Dアニメーションは、ピクサーやディズニーなどのアニメーション映画、実写映画の特殊効果、そして最新のビデオゲームなど、エンターテインメント分野において圧倒的な存在感を示しています。近年では、その表現力の高さから、建築 visualization、製品プロモーション、教育コンテンツなど、幅広い分野での活用が進んでいます。

【関連用語】
1. CG
コンピュータを用いて、画像や映像などの視覚情報を生成、加工、表現する技術の総称です。アナログな手法とは異なり、デジタル処理によって視覚的なコンテンツを生み出し、静止画から動画、インタラクティブな3Dモデル、VR/ARまで、幅広い表現を可能にします。CG技術はハードウェア、ソフトウェア、人間の知識と創造性によって支えられ、エンターテインメント、デザイン、建築、医療など、現代社会の様々な分野で重要な役割を果たしています。
2. 2DCG
縦と横の二次元平面上で画像を生成、加工、表現する技術、またはそのように作られた画像や映像です。これに動きをつけたアニメーションを含めて2DCGと言うこともあります。手描きのアニメやイラストのデジタル版と捉えられ、デジタルイラストレーション、2Dアニメーション、ゲーム素材、ウェブサイトのアイコンなどに活用されます。ラスターグラフィックソフト(Photoshop、CLIP STUDIO PAINTなど)やベクターグラフィックソフト(Illustratorなど)が用いられ、それぞれ異なる特性を持ちますが、3DCGに比べてシンプルな制作工程で、独特の表現力と親しみやすさが魅力です。
3. 2Dアニメーション
必ずしもCGで描いたイラストや図表でなくても、それを2次元的に動かせば「2Dアニメーション」と言います。2DCG技術を応用し、連続するわずかに異なる絵を高速で切り替えることで動きを生み出しこともできます。デジタル化により、彩色や修正、カメラワーク、特殊効果などが効率化され、映画、テレビアニメ、ゲーム、ミュージックビデオといったエンターテインメント分野だけでなく、教育コンテンツやプロモーションビデオなど情報伝達の手段としても広く活用されています。
4. 3DCG
コンピュータ上に仮想的な三次元空間を構築し、立体的なオブジェクトを生成、配置、加工、レンダリングする技術です。これに動きをつけたアニメーションを含めて3DCGと言うこともあります。縦、横、奥行きの三次元を持つため、よりリアルで臨場感のある表現が可能となり、映画やゲームのリアルなキャラクターや背景、建築物の完成予想図、工業製品のデザインなどに不可欠です。VR/ARの基盤技術としても重要な役割を担っています。