.wmv(ダブリューエムブイ)
「.wmv 」という拡張子が付いたファイルは、Microsoft社が開発したWindows Media Video形式でエンコード(圧縮)された動画データであることを表しています。
WMV (Windows Media Video) ファイルに使用される主な拡張子が .wmv ですが、WMVファイルは ASF (Advanced Systems Format) というコンテナ形式で格納されることがあり、その場合は .asf という拡張子が使われることもあります。
現在では、より汎用性の高いMP4などの形式が広く普及しており、WMVの利用は減少傾向にあります。しかし、過去に作成された動画ファイルや、特定の用途で依然として利用されることがあります。
WMVの利用が減少してきた主な理由
1. 汎用性の低さ
対応デバイス・OSの制限
WMVはMicrosoftの製品との親和性が高いものの、Apple製品(Mac、iPhoneなど)やAndroidデバイスなど、他の多くのプラットフォームで標準的にサポートされていません。再生するには専用のコーデックやプレーヤーが必要となる場合があります。
Webブラウザのサポート
近年のWebブラウザは、HTML5の標準機能としてMP4などの形式をネイティブにサポートしていますが、WMVはサポートされていない場合が多く、Webサイトに埋め込んでも再生できないことがあります。
2. MP4の普及
高い汎用性
MP4は国際標準規格であり、Windows、Mac、iOS、Androidなど、ほとんどのデバイス、OS、Webブラウザで標準的に再生できます。
高画質・高圧縮
MP4は、比較的小さなファイルサイズで高画質な動画を保存できるため、ストレージ容量の節約やネットワーク経由での配信に適しています。
Webとの親和性
HTML5との相性が良く、Webサイトでの動画配信の標準的な形式となっています。YouTubeや主要なSNSもMP4を推奨または主要な対応形式としています。
3. コーデックの問題
WMVには複数のコーデックが存在し、互換性の問題が発生することがあります。
4. その他の要因
Apple製品の普及
Apple製品のシェア拡大に伴い、QuickTimeの標準形式であるMOV形式も広く利用されるようになりました。
オープンな形式の台頭
WebMなど、ロイヤリティフリーでオープンな動画形式が登場し、特定のプラットフォームに依存しない動画利用が推進されています。
現在では、特別な理由がない限り、動画コンテンツの保存や配信にはMP4形式が推奨されることが一般的です。
.wmv ファイルを再生できる主なプレーヤー
Windows:
Windows Media Player (Windows 10まで標準搭載、Windows 11ではLegacy版として利用可能)
VLC Media Player
KMPlayer
GOM Player
PotPlayer
5KPlayer
RealPlayer
Mac:
VLC Media Player
Elmedia Player
IINA
5KPlayer
RealPlayer
Android:
VLC for Android
MX Player
XPlayer
iOS (iPhone/iPad):
VLC for Mobile
PlayerXtreme Media Player
補足:
VLC Media Playerは全てのプラットフォームで最も信頼性の高い選択肢です
macOSのQuickTime Playerでも再生できる場合がありますが、コーデックによっては追加プラグインが必要です
Windowsで.wmvファイルを再生する場合、Windows Media Playerが最も互換性が高いです
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