リモート時代の映像制作ソリューション
- Tomizo Jinno

- 3 日前
- 読了時間: 5分
増え続ける社内向け映像コンテンツのニーズ
研究発表、業務マニュアル、研修セミナー、代表者挨拶、教育コンテンツ——。これまで社内で制作していた、こうした映像制作案件をコストと労働時間を抑えて、非対面・リモートで進行したいというご要望が、コロナ禍以降さらに増加しています。
こうした制作案件は、日常的なコミュニケーション手段としての映像制作であるため、大規模広告キャンペーンとは異なる予算感が求められます。品質を維持しながら、いかにコストを最適化できるかが成功の鍵となります。
社内制作の現実的なコスト
人員体制の試算
社内で映像制作を専任で行う場合、最低3名のチーム編成が必要です。休暇取得や業務の継続性を考えると、これは避けられない人数です。
大企業の場合の年間人件費:
正社員3名で約2,000〜3,000万円
しかし、年間3,000万円の予算があれば、外部のプロフェッショナルチームを専任で確保することも可能です。
社内制作の課題
社員は映像制作を専門として入社したわけではない
3年程度で本来の部署へ戻すことを考慮すべき
ちょうど技術が身についた頃に人材が流出してしまう
ノウハウの蓄積が困難
結論: 本業以外の専門業務は、外部の専門家に委託することで、長期的な品質とコスト効率を実現できます。

プロフェッショナルが提供する品質とは
映像制作のプロフェッショナルとは、以下の条件を満たす人材を指します:
10年以上の実務経験
大手クライアント・広告代理店との取引実績
高度な技術力とセンス
社会常識をわきまえたコミュニケーション能力
社内コンテンツに求められる「品質」
華美な演出や高予算な制作は不要です。ここでの品質とは:
実用性: 実際に役立つ内容
効果性: 視聴者の理解を促進する構成
一貫性: 企業ブランドに合致した表現
素人制作との明確な差別化を図り、視聴者にとって価値のあるコンテンツをお届けすることが、私たちプロフェッショナルの使命です。
コストを最適化する4つの方法
1. まとめて大量発注
複数のタイトルを類似構成で制作する場合、共通テンプレートやパターンを活用することで:
撮影工数の削減
編集時間の短縮
制作全体の効率化
ポイント: 同時発注いただくことで、各工程を集約しコスト削減効果を最大化できます。
2. 長期契約の締結
年間数十本規模の制作であれば、専任チームを編成:
フリーランススタッフとの年間契約
チーム間の連携による作業効率の向上
コミュニケーションコストの削減
総予算の大幅な圧縮
3. クライアントとの役割分担
最も時間とコストがかかるのが、企画・構成・調査などの撮影前工程です。
従来の課題:
提案→打合せ→修正→再提案のサイクルが繰り返される
コミュニケーションによる時間的ロスが大きい
解決策:
クライアント様側で企画・構成案を作成
または、制作会社スタッフをクライアント様へ出向させ、社内で企画業務を遂行
これにより、大幅な時間短縮とコストダウンを実現できます。
4. 全面委任方式
適用条件:
経営トップからの絶大な信頼関係がある場合
創業家支配の企業など、意思決定が迅速な組織
メリット:
提案・修正プロセスの簡素化
制作会社側で効率的なスケジュール管理が可能
予算配分の最適化
留意点:
信頼を失った場合の影響が大きい
社内担当者様の調整負担への配慮が必要
少人数体制で実現する3つの制作手法
制作スタッフ体制(営業・プロデューサー・ディレクター・AD等)を最小限にすることで、予算を大幅に抑えることができます。
スタイル① 同時録音撮影による映像制作
制作方法:
講師が直接カメラに向かって説明
図表は板書やフリップで提示
編集はNG部分のカットと最小限のインサート追加
音楽は冒頭・末尾とコーナー区切りのジングルのみ
コスト削減のポイント: 講師がシナリオ作成を担当することで、制作会社の企画工数を削減できます。
スタイル② 2Dモーショングラフィックスシリーズ
制作方法:
シナリオ・作画・編集を1名の専門スタッフが一貫担当
同種コンテンツの量産で熟練効果を発揮
効率性:
熟練による作業スピードは200〜300%向上
3名分の作業を1名で完結
当社には、高度な技術・知識・デザインセンスを持つ専門スタッフが在籍
適用例: 学習コンテンツ、業務手順の解説、データ可視化など
スタイル③ オリジナル表現手法の開発・定着
事例: 「ホワイトボードアニメ」のような簡便な制作手法を独自開発
メリット:
従来のフルアニメーション予算の50%以下で制作可能
オリジナリティによる差別化
固定視聴者の獲得
コンテンツ群としてのブランド価値向上
まとめ
社内コミュニケーションの映像コンテンツ制作は、品質とコストのバランスが重要です。
私たちは、お客様のニーズと予算に応じた最適なソリューションをご提案いたします。長期的なパートナーシップを通じて、効率的で価値のある映像制作をサポートさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
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【執筆者プロフィール】
株式会社SynApps 代表取締役/プロデューサー。名古屋を中心に、地域企業や団体のBtoB分野の映像制作を専門とする。プロデューサー/シナリオライターとして35年、ディレクター/エディターとして20年の実績を持つ。(2025年10月現在)




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