カメラ割り
複数台のカメラを配置した収録や生放送に際して、進行台本に沿ってあらかじめ、どのカメラで、何を(誰を)どう(アングル、ショットサイズ、カメラワーク)狙うかを決めることです。
結果として「カット割り」と同じ効果を生みますが、カット割りが演出意図を表しているのに対して、カメラ割りは、収録(生放送)時の、出演者・制作・技術スタッフ相互のテクニカルな面での、共通認識を得るために作成します。
また、カット割りは制作に関わる全てのスタッフに対する指示ですが、カメラ割りは主に、それぞれのカメラを受け持つカメラマンとスイッチャーに対する作業指示です。
ただし、職場によってはカット割りとカメラ割りを同義として、あるいは混在して使っている場合もあります。
大掛かりなアクションシーンなど、「一発勝負」での収録の場合、絵コンテ(カット割り)に従って、複数台のカメラをどう配置して、それぞれのどのような役割を与えるか(被写体、アングル、ショットサイズ、カメラワークなど)を、あらかじめ綿密に計画した上で、本番はそれぞれのカメラマンが間違いなく実行しなくてなりません。
複数台のカメラでの収録の場合、複数台のカメラの映像ソースを、各々収録すれば事後の編集での自由度が高まりますが、スイッチャーアウトのみを収録する場合には、事後の修正が効かないことに注意が必要です。
レギュラー番組やスポーツ中継などでは、カメラ割りはカメラ番号を指定する程度で、本番はディレクター、スイッチャー、カメラマンの阿吽の呼吸で進行する収録、放送もあります。
執筆者・神野富三
株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
大学時代のラジオ番組の構成演出に始まり、映像ディレクター・プロデューサーとして、40年以上の業界経験を基に映像業界に関する知見を発信しています。


