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動画・映像制作用語

【フッテージ】

footage

「フッテージ(Footage)」とは、撮影された映像素材や記録された映像のまとまりを指します。

語源は初期の米国映画産業において、映像の記録媒体であったフィルムの長さを「フィート」で計測していたという歴史的な背景にあります。



映画フィルムの長さ単位として


黎明期の映画フィルムは、文字通り物理的なフィルムであり、その長さを測る単位として、ヤード・ポンド法における長さの単位である「フィート (foot)」が用いられていました。



長さの単位が映像の時間の単位に


撮影されたフィルムの長さが、記録された映像の量(時間)を表す指標となりました。

日本の「」と同じですね。



時間の単位が映像自体に (Feet of film → Footage)


時間の経過とともに、「○フィートのフィルム」という表現が省略され、記録された映像の量や素材そのものを指す言葉として Footage と言われるようになりました。



デジタル時代へ


現代では記録媒体はフィルムからデジタルデータへと移行しましたが、Footage という言葉は依然として、撮影された映像素材や記録された映像のまとまりを指す言葉として広く使われています。物理的なフィルムの長さに由来する言葉でありながら、その概念はデジタル映像にも引き継がれています。

フッテージ

​【関連用語】

1. ストックフッテージ(Stock footage)


過去に撮影・記録された映像素材で、特定の用途のために再利用可能なものを指します。ニュース番組の背景映像や、ドキュメンタリー番組の資料映像、映画の回想シーンなどに利用され、新規撮影のコストや時間を削減する目的があります。レンタル素材として市場に出回るものもあります。



2. アーカイブス(Archives)


歴史的価値のある文書、記録、写真、映像などを長期にわたり保存・管理し、必要に応じて利用できるように体系化した施設やシステム、またはその収蔵物を指します。後世への継承や研究利用を目的としており、映像アーカイブスは貴重な映像遺産を保存します。



3. ライブラリー(Liblary)


図書、雑誌、視聴覚資料など、多岐にわたる情報を収集・整理し、利用者に提供する施設です。映像ライブラリーは、映画、テレビ番組、ニュース映像など、様々な種類の映像コンテンツを保管し、貸し出しや上映などのサービスを提供します。



4. ダイジェスト(Digest)


長い映像や音声、文章などの内容を、要点だけを抜き出して短くまとめたものです。番組の見どころを紹介するプレビュー映像や、会議の議事録の要約、書籍のあらすじなどが該当します。短時間で内容を把握するのに役立ちます。



5. クリップ(Clip)


映像や音声の一部分を切り取った短い素材を指します。編集作業において、長い映像素材から必要な部分だけを抽出して使用するために作成されます。また、インターネット上では、動画共有サイトなどで短い動画の一部分が「クリップ」として共有されることもあります。

【当サイト関連ブログ】

撮影しない映像制作もある

 

 

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