ストックフッテージ
株式会社SynApps 映像制作研究室の映像制作用語辞典
「ストックフッテージ」とは、日本でいう「レンタルフォト」の動画版です。
昔は番組やCMの仕事で、費用がかさむ外国での出張ロケがあった時に、本来の目的の映像には使わないテイクや、異なったアングルのショットを撮って帰り、レンタル市場に出品することで費用の足しにすることがありました。
現在はプロからアマチュアまで、貸し出しを目的に高品位な撮影を行い、レンタルに供するというビジネスが成立していて、数多くのWEBサイトで簡単に手にいれることができます。
最近は海外や日本の地方都市の街観や名所旧跡、自然環境のなどの素材が必要になると、案外ぴったりの素材があったりします。
料金と使用許諾範囲をよく確認しましょう
サイトによって料金体系が異なり、媒体の種類や期間によって厳格に料金設定している場合もありますので、利用するときは料金表をよく読んで、理解してから購入しましょう。年間料金の月割サブスクの契約は解約条件に注意をしてください。
また、「エディトリアル Editorial」と書いてある場合は、報道や教育目的に限り許諾されるもので、一般的に商用利用はできませんので注意してください。使えそうな素材に限ってエディトリアルだったりします。購入してからエディトリアルと気づくこともあります。後の祭りです。
私がたまに使うサイト

【関連用語】
1. パブリックドメイン(Public Domain)
著作権やその他の知的財産権による保護期間が終了したり、そもそも保護の対象外であったり、あるいは権利者が自発的に権利を放棄したりした作品や情報のことです。これにより、誰でも自由に、許可なく、無料で利用できる状態になります。古典文学、古い絵画、歴史的写真などがこれに該当し、新たな創作活動や研究の土台として、社会全体の文化や知識の発展に貢献しますます。ただし、気をつけるべき点もありますので、よく調査して使用しましょう。
2. CC0(シーシーゼロ)
非営利団体・クリエイティブ・コモンズが提供するライセンスの一つで、著作者が自身の著作物に対する著作権を含む権利を放棄し、作品をパブリックドメインとして公開することを意味します。これにより、利用者はクレジット(著作者表示)の有無にかかわらず、自由に複製、改変、配布、公開、さらには商用利用を含むあらゆる目的で作品を利用できます。著作権法上完全な権利放棄ができない国もあるため、CC0では「権利放棄できない場合は無条件のライセンス供与」という仕組みも含んでいます。
3. クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)
インターネット時代の著作物利用を促進するための、ライセンス体系を提供する非営利団体です。著作者が自身の作品に対し、「著作権を完全に放棄せず、一部の権利を留保しながら、特定の利用条件を設けて一般に公開する」という意思表示をするためのツールを提供しています。例えば、「著作者を表示すれば商用利用も可能」といった柔軟な組み合わせがあり、これにより、利用者は著作権法を気にしすぎることなく、安心して著作物を活用できます。
4. ロイヤリティフリー(Royalty-Free)
一度料金を支払ってライセンスを取得すれば、追加の利用料(ロイヤリティ)を支払うことなく、何度でも自由に利用できるライセンス形式です。写真、イラスト、音楽、映像など、様々なデジタルコンテンツに適用されます。利用回数や利用期間による制限がなく、利用者のコスト管理がしやすいのが特徴です。ただし、「著作権が完全に放棄されている」わけではなく、利用規約には使用目的や方法に関する制限(例:再配布の禁止、特定の商用利用の制限)が設けられている場合があるため、注意が必要です。
5. エディトリアル(Editorial)
主にストックフォトやストックフッテージの分野で使われるライセンスの種類で、その素材の利用目的を「報道、教育、解説、批評」といった非商業的な利用に限定するものです。商品やサービスの販売促進、広告、ブランドイメージ構築など、直接的または間接的に金銭的な利益を生み出す可能性のある商用目的での利用は一切認められていません。