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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
被写界深度
レンズを通してピントが合っているように見える範囲のことです。この範囲は、絞り値、レンズの焦点距離、被写体までの距離によって変化します。
簡単に言うと、背景がボケている写真は「被写界深度が浅い」、手前から奥までくっきり写っている写真は「被写界深度が深い」と表現します。
なぜ「ボケる」のか?(物理的な仕組み)
レンズを通して光が集まる際、厳密にピントが合っているのは「ピント面」という一点(面)のみです。しかし、人間の目はその前後のわずかなズレも「ピントが合っている」と認識します。この許容しているボケの範囲が被写界深度です。
物理学的には「錯乱円」という概念が関わっており、光の点が点として認識できなくなる限界の大きさを指します。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
被写界深度を決める「4つの要素」
どうすればボケ味をコントロールできるのか、その決め手は以下の4つです。
絞り(F値)
F値を小さくする(例:f/1.8)ほど、被写界深度は浅くなります(よくボケる)。
F値を大きくする(例:f/11)ほど、被写界深度は深くなります。レンズの焦点距離
望遠レンズ(焦点距離が長い)ほど、被写界深度は浅くなります。
広角レンズ(焦点距離が短い)ほど、被写界深度は深くなります。被写体との距離
カメラが被写体に近づくほど、被写界深度は浅くなります。
被写体から遠ざかるほど、被写界深度は深くなります。センサーサイズ
フルサイズなどの大きなセンサーほど、被写界深度は浅くなりやすい傾向にあります。
