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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
VE(ブイイー)
Video Engineer=ビデオエンジニアの略でビデオ撮影、テレビ番組制作、ライブイベントなど、様々な映像制作の現場で映像システムの構築、調整、操作、管理をする技術職です。
Video Engineerは、ENG取材や中継車、放送スタジオにおける、映像機器・映像品質の責任者です。
テープ時代にVTRがカメラと一体化する前のENGクルーには、原則的にカメラマンとは別の技術クルーとして参加していましたが、ビデオカメラが小型化、簡便化した今は、ニュースやバラエティ番組の取材クルーには同行しなくなりました。
VEの主な仕事内容
1. 映像システムの構築と調整
カメラ、スイッチャー、レコーダーなど、様々な映像機器を組み合わせて映像システムを構築します。
各機器の設定や調整を行い、最適な映像品質を確保します。
2. カメラの調整と色調整
撮影現場で、カメラの絞り、ホワイトバランス、色温度などを調整し、撮影環境に合わせた最適な映像を作り出します。複数のカメラの映像の色味を合わせ、統一感のある映像に仕上げます。
3. 映像信号の管理
撮影された映像信号を監視し、レベル調整やノイズ除去などを行い、安定した映像信号を維持します。
4. 映像機器のメンテナンス
映像機器の点検やメンテナンスを行い、常に正常な状態を保ちます。
5. 技術的なサポート
撮影スタッフや演出スタッフに対して、映像技術に関するアドバイスやサポートを行います。
ビデオエンジニア(VE)の職務は、映像技術の進化に伴い、近年大きく変化しています。主な変化としては、以下の点が挙げられます。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
職務範囲の変化
1. デジタル技術への対応
従来のVEは、アナログ機器の操作や調整が主な業務でしたが、近年では、デジタルカメラ、デジタルビデオレコーダー、デジタルスイッチャーなど、デジタル機器の操作や設定が必須となっています。
また、4K、8Kといった高解像度映像の普及に伴い、これらの映像を扱うための知識や技術も求められています。
2. ネットワーク技術の活用
IPネットワークを活用した映像伝送技術が普及し、VEは、ネットワークに関する知識やスキルも必要となっています。
リモートプロダクションやライブストリーミングなど、ネットワークを活用した新しい映像制作手法も登場しており、VEは、これらの技術に対応する必要があります。
3. ソフトウェア技術の習得
映像編集やカラーグレーディングなど、ソフトウェアを活用した業務が増えています。
VEは、これらのソフトウェアを使いこなすための知識やスキルも求められています。
4. 業務の多様化
VEの業務は、従来の放送番組制作だけでなく、Web動画制作、イベント映像制作、ライブ配信など、多様化しています。
VEは、それぞれの分野に必要な知識やスキルを習得する必要があります。
5. DIT(デジタルイメージングテクニシャン)との連携
映画やドラマの撮影現場では、DITと呼ばれる専門家が、撮影された映像の管理や調整を行います。
VEは、DITと連携し、撮影現場での映像技術に関するサポートを行うことがあります。
