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名古屋で企業向け映像制作会社を選ぶ方法|得意分野の見極め方ガイド


実績を見るだけではわからない「得意分野」と選定の視点


企業や団体が動画・映像コンテンツを外注する際、最も難しいのが「どこに頼むか」という判断です。映像制作会社のサイトを見れば、魅力的な映像実績が並びます。しかし、その実績がどんな条件で作られたものか、あるいは自社の目的に適しているのかは、見ただけでは判断しづらいものです。

この記事では、ビジネス目的(BtoB)の映像制作を依頼したい方のために、名古屋で映像制作会社を選ぶ際の「見方」と「考え方」のヒントをまとめました。



第1章 BtoB映像制作会社の探し方


1.1 よくある探し方

  • 業界団体や協会の会員企業から探す 一定の品質基準を満たしているケースが多い。

  • 過去の取引先の制作会社を再確認する 社内での信頼性や決裁ルートが確立している。

  • 同業他社や取引先から紹介を受ける 第三者の実績評価を参考にできる。

  • インターネットで検索する 名古屋だけでも多数の制作会社が存在。新興企業や特化型の会社も見つかる。



1.2 現実的な課題

  • 放送系・広告代理店系の会社は敷居が高く、問い合わせしづらい。

  • 紹介をためらう心理(万一トラブルがあった場合の責任意識)。

  • Webサイトに制作実績が非公開の会社も多く、判断が難しい。



1.3 対策とアプローチ

  • 業界団体所属+一般企業向け案件に積極的な会社を狙う。 敷居が高そうでも、まずは電話やフォームで相談してみること。 反応(提案の速さ・的確さ)こそ判断材料です。

  • 取引実績のある会社でも、担当者交代で品質が変化している場合がある。 数年ぶりの依頼は「リピート」ではなく「新規」と考えて慎重に。

  • 第三者の評判や口コミに依存しすぎない。 映像制作は案件ごとに条件が異なるため、「自社に合うかどうか」を重視。

  • 数社に打診してレスポンスを比較する。 質問への回答の速さや理解度、言葉づかいからも信頼度が見えてくる。




第2章 映像制作会社のルーツと得意分野


映像制作会社は、創業者が持つ専門ジャンルを軸にスタートすることが多く、その“原点”を知ることで得意・不得意が見えてきます。

ルーツ

主な特徴

展開しやすい分野

得意傾向

テレビ番組系

放送局ネットワーク・短納期・企画力

Web動画、報道・PR映像

機動力・臨場感

CM制作系

クリエイティブ重視・高い技術力

ブランド動画、広告映像

商品訴求・演出力

映画制作系

映像美・ストーリー性

ドキュメンタリー、MV

芸術性・構成力

科学映画系

精密撮影・専門知識

医療・技術解説

可視化力・正確性

ビジネス映像系

コスト意識・企業理解

採用・教育・IR

構成力・目的理解

イベント映像系

ライブ撮影・即時編集

配信・スポーツ中継

現場対応力

アニメーション系

モーショングラフィック・3DCG

広告・展示・建築

ビジュアル表現

IT企業発系

データ分析・デジタル基盤

Web動画・SNS広告

効率・PDCA発想


このように、制作会社の「原点」を理解すると、自社が求めるタイプが見えてきます。たとえば、製造業の技術PRなら「科学映画・ビジネス映像」系、採用やインナーブランディングなら「ビジネス映像・CM」系が適しています。


街頭インタビュー撮影の様子


第3章 制作会社を見分ける視点


3.1 「得意分野」の二面性

「このジャンルが得意です」という言葉は、裏を返せば「それ以外は不得意です」という場合もあります。多様なジャンルを理解し、目的に応じた最適解を提案できる会社こそ信頼できます。



3.2 BtoCとBtoBの違い

視点

BtoC映像

BtoB映像

主な視聴者

消費者・一般視聴者

企業・業界関係者

求められる力

感情訴求・話題性

論理構成・専門理解

表現の方向

広告的・エンタメ的

実務的・戦略的

失敗リスク

印象が弱い

意図が誤解される

名古屋圏では、製造・建設・医療など専門的産業が多いため、映像制作者にも業界知識と論理的構成力が求められます。



第4章 BtoB映像のプロフェッショナルを選ぶ理由


4.1 文脈理解力

  • 企業文化・業界慣習・専門用語を理解している

  • クライアントの目的を“映像言語”に正確に翻訳できる


4.2 コミュニケーション力

  • 意図の共有がスムーズで修正負担が少ない

  • 企画段階から目的を整理し、施策化まで提案できる


4.3 費用対効果の最適化

  • 必要十分な品質の見極め

  • 再利用・展開を見越した構成設計


4.4 リスクマネジメント

  • 機密保持・法令遵守・権利処理に精通

  • 不測の事態にも柔軟に対応できる制作体制



おまけ:「得意分野」という言葉の真実


多くの制作会社が「採用映像が得意」「会社案内に強い」と打ち出します。それは“信頼を得るための戦略”でもあります。実際のところ、経験豊富な映像制作者の多くは、ジャンルを超えて本質を捉える力を持っています。構成・撮影・編集の基礎が確立していれば、どんなテーマでも一定以上の品質を実現できるのです。

だからこそ、迷ったらまず相談してみること。その最初のやり取りこそが、最良の制作パートナーを見極める試金石になります。



まとめ:名古屋で映像制作会社を選ぶ際のチェックリスト

チェック項目

確認ポイント

業界理解

自社の事業内容・専門用語を理解しているか

対応姿勢

相談や質問へのレスポンスが誠実か

実績構成

BtoB案件(採用・IR・教育など)の比率

予算対応

規模に応じた柔軟な見積もりが可能か

クリエイティブ力

目的と成果を両立する提案があるか


結論


名古屋でBtoB映像を発注するなら、「華やかな映像をつくる会社」ではなく、目的を共有し、成果をともに考える“ビジネス映像の専門家”を選ぶこと。映像は“作品”ではなく、“経営資源”です。その理解を共有できる制作会社こそ、信頼すべきパートナーです。


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【執筆者プロフィール】

株式会社SynApps 代表取締役/プロデューサー。名古屋を中心に、地域企業や団体のBtoB分野の映像制作を専門とする。プロデューサー/シナリオライターとして35年、ディレクター/エディターとして20年の実績を持つ。(2025年11月現在)

株式会社SynApps 会社概要はこちら → [当社について]  [当社の特徴]  [当社の実績]

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