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映像制作会社の選び方 at 名古屋

更新日:1 日前

あなたが抱えている映像制作案件の発注先として、適切なプロダクションを見つけるには、どうしたらいいでしょうか。

映像制作業界に長く働く人間にとっては見えている業界状況ですが、門外のみなさんからは、まったく雲を掴むようなイメージではないでしょうか。この名古屋市内に限定しても、映像制作事業を法人としてして活動している会社は数十社あります。規模も営業種目も千差万別のこれらのプロダクションから最適な会社を見つけ出すのは至難です。

今日はそのヒントを書いてみました。


映像制作会社の選び方 at 名古屋


まず、良い仕事とは


映像制作がうまくいくとはどういうことでしょう。


・予定した予算で目的の成果が得られる

・制作のプロセスがスムーズに進行し発注者・受注者に満足感がある


たぶん、こういうことだと思います。

では、この結果が得られる鍵となるのは何でしょう。

ここではプロダクション側に限定して考えます。



成功の鍵を握る者


プロデューサーの資質とディレクターの技量、このふたつが鍵です。


能あるプロデューサーはまず案件に適切な予算に関して、クライアントの規模や案件テーマから、必要になる予算を直感的に理解していて、その予算に見合うクライアントとのコミュニケーションの取り方を知っています。

さらに、そのクライアントとテーマに相応しいディレクターと、テーマに相応しいシナリオライターを知っています。



能あるディレクターは、シナリオライターが描いた設計図から、具体的な舞台と被写体を選ぶ想像力があり、その映像を可能にするカメラマンエディターを知っています。彼に選ばれたカメラマンは映像の基盤となる画像を生み出し、エディターはその編集技術とセンスで映像を洗練させます。



キャスティングするプロデューサーとディレクター


つまり、どんな案件であっても始まりはプロデューサーであり、ディレクターです。極論すればこのふたりの実績、技量を計ることが、プロダクションを選択する作業だと言えます。

では、プロデューサー(制作)やディレクター(演出)は、どこにいるのでしょう?



名古屋の映像制作会社・その設立起源による分類と特徴


A. 放送局系プロダクション

民放・NHKともに在名古屋各局が傘下に映像制作会社を持っています。名古屋市にはこれらの放送局の資本によって設立された制作会社が数多くあります。親会社の放送番組制作や人材派遣、スポンサー企業のPRビデオ、イベント映像などを制作しています。

多くが制作(プロデュース)・演出(ディレクション)・撮影・録音などすべての機材とスタッフを自社で持っていますが、スケジュールや予算に応じて、外注を使うこともあります。



B. 全国規模の大手プロダクションの名古屋ブランチ

数は多くありませんが、全国ネットのテレビCMを制作しているようなプロダクションも名古屋に支社を持っています。制作・演出は社員ですが、撮影、編集については外注することが多いようです。主に広告代理店からの仕事を請け負って、テレビCM、VPイベント映像、WEB動画などを制作しています。一般企業からの直接問い合わせにも、応じています。



C. プロデュース主体の映像制作会社

プロデューサー、ディレクターが在籍する映像制作会社です。撮影機材やスタッフは外注、編集については半分以上自社で行なっているイメージです。MAは外注です。

広告代理店や放送局、一般企業からの仕事を請け負って、テレビ番組、テレビCM、VP、イベント映像、WEB動画などを制作しています。



D. 撮影技術系の映像制作会社

カメラマン、撮影機材をもち、放送局からの撮影請負を主として、中には制作・演出・編集も行う映像制作会社があります。制作・演出は社員とは限りません。放送局や広告代理店、一般企業からの仕事を請け負って、テレビ番組、テレビCM、VP、イベント映像、WEB動画などを制作しています。学校法人や個人商店などからの仕事も請け負います。



E.ポスプロ系の映像制作会社

オンライン編集CGモーショングラフィックス制作、MAなどの請負を主として、中には制作・演出・撮影も行う映像制作会社があります。制作・演出は社員とは限りません。放送局や広告代理店、一般企業からの仕事を請け負って、テレビ番組、テレビCM、VP、イベント映像、WEB動画などを制作しています。



F. 新興の動画制作会社

従来の映像制作会社の系譜を受け継がない、ホームページ制作、ブライダルビデオ制作、印刷物制作、イベント制作などを行う会社が、企業動画制作も行う会社が、現在の名古屋では爆発的に増えています。

BtoBからBtoCまで、幅広い客層を持っています。

制作・演出・撮影・編集といった職能は社内で行なっていますが、従来のプロデューサー、ディレクターの概念が受け継がれている場合と、そうでない場合があります。




プロデューサーとディレクターの力量を計る方法


これはもう、その人の作品実績をたくさん見るしかありません。プロデューサーは演出をするわけではありませんが、少なくともその作品をつくったスタッフを集める力は持っています。

上記からわかるように、A、B、C、Fについてはプロデューサー、ディレクター(あるいはどちらか)が在籍しています。私の私見としては以下のような傾向を感じます。


A .放送局系プロダクションのスタッフは、放送番組の制作を志してきた人が多いです

B. 大手プロダクションは、広告代理店などプロを相手に仕事をすることが多いです

C. プロデュース主体の映像制作会社は、大手制作会社を経て独立していることが多いです

F. クライアントの要望を柔軟に受け止めるスタッフが多いです



なたとの相性


映像を評価する価値尺度はあくまで、あなたの主観になります。したがってプロデューサー、ディレクターは、案件の進捗期間中、継続的に関わっていく人間ですので、人格的、性格的な相性も重要な要素になります。ファーストコンタクトのメールや電話から、最初の提案があるまでの間で、可能な限り見極めてください。



予算傾向


見積額が高い傾向はB,A,C,E,D,Fの順ですが、あくまで全体的な傾向であり、個別の案件については根拠がありません。



そもそもどうやって見分けるのか


上記のA-Fの分類は各社のホームページを隅々までよく見るとわかります。けれど、それが面倒な時はお知らせください。お教えします。








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