top of page

不安でいっぱいの初取引─はじめて映像制作を発注する方へ

初めての映像制作会社(プロダクション)への発注は、誰にとっても不安がつきものです。「どんな対応をしてくれるのだろう?」「こちらの意図をきちんと汲んでくれるだろうか?」——そう感じるのは当然のことです。


「丸投げでお任せ」という関係が築けるのは、信頼関係を重ねた後の話。初めての取引では、双方が互いを知るプロセスこそが最も大切です。私たちも、長年お付き合いのある企業様からは“おまかせ”案件を多く承りますが、初めてのお客様の場合は、まず「どんな会社なのか」「どんな映像を求めているのか」をしっかり理解することから始めます。


初めての外注プロダクションとの対面


初めての打ち合わせまでの流れ


1. ご連絡をいただく


電話やメールでのご相談を受けた段階で、私たちは以下の基本情報を伺います。


  • 映像の目的(テーマ、媒体、ターゲット)

  • おおよそのご予算と納期

  • 特記事項やご要望

  • 競合見積・企画コンペの有無


これらは、人的リソースや技術体制を整えるための初期判断材料です。ご予算が未定の場合でも「おおよその腹積り」を共有いただけると、現実的な提案が可能になります。



2. 初回打ち合わせ(オリエンテーション)


対面またはオンラインで、具体的な方向性を整理します。


  • オリエンテーションシートをご用意いただけるとスムーズです。現時点での社内合意やご担当者の構想を整理し、共有してください。

  • 弊社からもヒアリングを行い、背景事情や経緯を丁寧に伺います。書面には表れないニュアンスが、企画の方向性を大きく左右することがあります。

  • 社内決裁の流れを確認し、必要な書類や手続きもこちらで準備いたします。


通常はこの後、「企画書・シナリオ案」「見積書」「スケジュール案」を順次ご提案します。守秘義務契約(NDA)が必要な場合は、事前郵送で対応いたします。



案件が成立しないケースも多い理由


映像制作のご相談のうち、実際に制作まで進むのは半数以下です。その理由は単純で、「予算」と「期待値」のバランスが取れていない案件が多いためです。

たとえば、


  • 予算が過少で実現不可能な内容になっている

  • 映像への期待が過大で、現実的な制作条件が整っていない

  • 「映像を作ればなんとかなる」という抽象的な企画になっている


こうしたケースでは、どんなに映像の完成度を上げても、目的を果たせないことが多いのです。



私たちが「実現可能な企画」を見極めるポイント


BtoB映像制作のプロデューサーは、単に“作る人”ではありません。案件の実現可能性を見極め、ゴールまで伴走する“プロジェクトディレクター”です。

以下の4点を常にチェックしています。


  1. 目的が明確か 

目的があいまいだと、打ち合わせの段階で話が進みません。

真剣に取り組んでいるかどうかは、最初の会話で見えてきます。


  1. 目的に対して熱意があるか 

責任者が明確な意志を持ち、必要な予算や人材を動かせるかどうか。

この点が、企画の推進力を左右します。


  1. 実現可能か 

誇張や夢物語ではなく、事実に基づいた計画か。

「YouTubeでバズる前提」などは、マーケティング戦略と一体でなければ成立しません。


  1. 映像の価値を正しく理解しているか 

映像は“形のない資産”です。 

過度な合議制や前例主義の企業では、評価軸が定まらず企画が停滞してしまいます。



信頼を築く最初の一歩を、丁寧に


私たちは、こうした観点から案件の実現性を見極め、不確定な要素を一つずつ具体化しながら、「制作を成功に導くための土台づくり」に注力しています。

初めての取引こそ、信頼を築く絶好のチャンス。映像制作というクリエイティブなプロセスを、安心して任せていただけるよう、私たちは常に“誠実な伴走者”でありたいと考えています。



初めての方にこそ、費用の“見える化”を大切にしています


多くの方が初めて映像制作を依頼される際に感じるのが、「プロダクションに頼むと、きっと高くつくのでは?」というご不安です。映像制作には専門的な工程が多く、費用の根拠が見えづらいことから、どうしてもそう感じられてしまうのは自然なことだと思います。


私たちは、その“わかりにくさ”をできる限りなくすことを大切にしています。お見積の段階では、撮影・編集・人員構成といった各項目について、どの作業にどれだけの費用がかかるのかを丁寧にご説明します。また、同じ目的をより効率的に実現できる代替案がある場合には、必ずご提示します。


制作会社の役割は「できるだけ高いものを売ること」ではなく、限られた予算の中で最も効果的な映像を設計することだと考えています。お客様にご納得いただいた上で、安心して制作を進めていただけるよう、最初の段階から透明性を重視しています。



▶ 映像制作をご検討中の方へ


まずはお気軽にご相談ください。企画段階でも構いません。御社のビジョンを、映像の力で“見えるかたち”にするお手伝いをいたします。



【関連記事】


【執筆者プロフィール】

株式会社SynApps 代表取締役/プロデューサー。名古屋を中心に、地域企業や団体のBtoB分野の映像制作を専門とする。プロデューサー/シナリオライターとして35年、ディレクター/エディターとして20年の実績を持つ。(2025年11月現在)

株式会社SynApps 会社概要はこちら → [当社について]  [当社の特徴]  [当社の実績]


コメント


bottom of page