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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
移動ショット
カメラの位置を移動させながら撮影するショットのことを指します。ビデオカメラのセンサーを「視点」とした場合、視点は動かず、視線だけが動くパンニングは、移動ショットとは言いません。
ドリー、レールドリー、スライダー、クレーン、ジンバル、ドローンなどの道具を使って、カメラをスムーズに移動させながら、カメラが切り取る連続的な変化を捉えるショットのことです。
走る車に並走したり、手持ちカメラで人を追いかけるのも移動ショットです。時には激しく揺れる移動ショットが効果的なこともあります。
移動ショットは主観的
こうして撮影された移動ショットは、視聴者は自分の目で見ているような認識になります。また、移動ショットの前のカットが、歩いている主人公の目のアップであった場合、その後の誰かを追いかけている移動ショット(カット)は主観移動と呼ばれ、主人公が見ている世界ということになります。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
移動ショットを多用する動画クリエーター
移動ショットは被写体が静止している場合に、映像に変化を与える手段でもあります。従って、動きがない世界を映像化する場合に、有効な演出手段のひとつになります。近年、デジタル一眼カメラを愛好する動画クリエーターの多くは、シネマティック動画を標榜して、スライダーやミニクレーン、手持ちジンバルなどを多用して、映像に変化をつけています。しかし本来、移動ショットは「ここは!」という時に効果を発揮する撮影方法です。
移動ショットの多用は視聴者に飽きを感じさせます。原則的にはカメラが移動していなくても、見ていたくなる映像づくりが王道だと考えます。
