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動画・映像制作用語

【パン】

pan

「パン」とは、ビデオカメラを三脚などに据え付けたまま、位置を変えずに水平方向に回転させるカメラワークです。

というのが建前。ここからは私見。

最近では縦方向にカメラを振ることを「Tilt(チルト)」と言うらしいですが、日本では昔からこの上下の動きは「縦パン」と言い、上に振ると「パンアップ」、下に下げると「パンダウン」と言ってきました。

昭和世代は、カメラ位置を変えずにレンズの方向を振ること全般が、「パン」とか「パンニング」であると理解しています(たぶん。知らんけど。)

私はカメラマンが「ここチルトしまーす」と言っているのを聞いたことがありません。

縦パンにTiltという言葉を使うようになったのは、手持ちジンバルのコントロール部に、上下方向をチルトと表示してあるからかも知れないですね。



目的



パンの注意点


カメラワーク自体(動き)が映像の重要な要素になります。

  • 速度: パンの速度を調整することで、映像の雰囲気を変化させることができます。

  • スムーズさ: 動きがカクカクしないように、スムーズにパンを行うことが重要です。

  • 三脚の精度:ある程度の重みと、雲台の滑らかさも重要です。

  • 報道パン:パンとズームを同時に行う場合、同時にフォーカスの調整も必要になりますが、これを1秒に満たない時間で終えるパンニングを「報道パン」と呼びます。限られたVTR時間を有効に使う技です。

パン

​【関連用語】

1. フィックス(Fixed)


パンニングの反対の概念となる、カメラを固定して撮影する基本的な手法です。ドラマやバラエティ番組の制作現場では「フィックスで」という指示が一般的です。特に人物の対話シーンインタビュー、商品撮影などで多用されます。安定した構図を維持できる利点があり、視聴者に安定感のある映像を提供できます。三脚やペデスタル(カメラ台)を使用して行われ、微細な振動も防ぐことが重要となります。高解像度化が進む現代では、わずかなブレも目立ちやすくなっているため、より厳密なフィックス技術が求められています。



2. ティルト(Tilt)


垂直方向のカメラワークです。上下方向のカメラ移動を指し、建物や人物の全身を捉える際に使用されます。特に高層ビルや大型セットなどを印象的に見せる際に効果的です。このカメラワークは「縦パン」とも言います。



3. トラッキング(Tracking)


被写体と並行して横方向に移動しながら撮影する技法です。パンニングが固定位置からの回転運動であるのに対し、トラッキングはカメラ自体が移動します。ドリーやレールを使用して行われ、人物の歩きや走りのシーン、車両の走行シーンなどで多用されます。滑らかな移動ショットを実現するために、レールの設置や動線の確保が重要な準備作業となります。



4. スイッシュパン(Swish Pan)


日本では「ウィップパン」とも呼ばれ、意図的に高速なパンニングを行い、画面をブラーさせる技法です。場面転換やテンポの変化を表現する際に使用されます。特にMVやCM、ドラマの演出で重宝されます。現場では「スイッシュ」や「早振り」という言葉で指示されます。デジタル編集でも似た効果を出せますが、撮影時の実際の動きの方が自然な印象を与えられるため、依然として重要な撮影技術として認識されています。



5. ズームパン(Zoom Pan)


ズーム操作とパンニングを組み合わせた技法です。被写体のサイズを変えながら水平移動を行うことで、ダイナミックな映像効果を生み出します。現場では「寄りながら」「引きながら」といった具体的な指示と組み合わせて使用されます。特に広いロケーション撮影やスポーツ中継で多用され、空間の広がりや臨場感を表現するのに効果的です。技術的な難度が高く、ズームスピードとパンニングスピードの調整が重要となります。

 

 

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