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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
ドリー
移動ショットを撮影するためにカメラを乗せてスムーズに移動させる車輪付きの台車のこと、ないしはそれを使って撮影する行為を指します。移動ショットは、人や車の移動視点から見た映像のような映像となり、映像作品の流れに変化をつけ、意図を加えることができます。
移動ショットを撮影するドリーには、様々な種類があります。
三脚ドリー
三脚の脚に対応した3点支持構造の最も簡易なドリー。小回りが利き、狭い場所でも使用できます。折りたためるものもあり、コンパクトに持ち運びできます。安定性が低いため、転倒に注意が必要です。
4輪タイヤドリー
安定性に優れており、スムーズな移動が可能です。基本的に人力で押しますが、専用のものはカメラマンとアシスタントが同乗することもでき、複雑で微妙な動きの移動ショット撮影が可能になります。
レールドリー
鉄道のようなレールに滑車付きの台車を乗せ、その上にカメラ(三脚)とカメラマンが乗るもの。さらに台車にクレーンを取り付けたものなどがあります。
クレーンドリー
クレーンとレールドリーを組み合わせたもので、より自由なカメラワークが可能です。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
この撮影法を本格的に行うためには、さまざまな撮影「特機」を使用します。そのために入念な下見、十分な技術者の配置が必要になります。ただし、ちょっととしたアクセントとしてならば、簡易的なドリーズームも可能です。
多くのドリーのための器具は、安定性を確保するため重量があり、大きさもあるため、運搬や設営のための貨物自動車やスタッフが必要です。またオペレーションスタッフも必要であることから、撮影、ロケーションは綿密な準備が必要です。
企業PRビデオの撮影などで、機材、スタッフ、時間が限られている場合にも、例えば工場の撮影などでは、物資の運搬にしようしている大型の台車などを拝借できれば、簡易的な移動撮影が可能になります。今は編集のスタビライズ機能が優れているため、十分に使用可能なショットを撮影できることがあります。
