動画・映像制作用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
切り出す
映像制作における「切り出す」とは、動画ファイルの中から、一部分だけを選択し、新しいクリップとして独立させる操作を指します。
ノンリニア編集ソフトを使って編集作業を行う時に、素材の動画ファイルをトリミング(前後をカット)する操作を「切り出す」と表現することは少なく、撮影素材ファイル・編集済みファイルであることに関わらず、その動画ファイルから別の目的のために使う素材として、その一部を抜き出す操作を指す傾向があります。
クライアントが「ここの映像をデータで下さい」言われた時とか、切り出したファイルを集めてダイジェスト版を編集する時などです。
静止画を取り出して、ストリーボードをつくるような場合も「(静止画を)切り出す」と表現することがあります。
映像の中の特定の要素だけを抜き出すという意味にも
実写映像の動きに合わせて、アニメーションのキャラクターやエフェクトを重ねるために、人物や物体の輪郭をフレームごとに「切り出す」作業。
キーイング
特定の色(クロマキーなど)を透明にし、背景と前景を合成する際に、前景の被写体を背景から「切り出す」作業。
この場合「切り出す」は、時間的な範囲を指定するだけでなく、空間的な範囲や特定の色情報などを基に要素を分離する作業です。

【関連用語】
1. スクリーンショット
PCやスマートフォンの画面全体、または指定した範囲を静止画として保存すること。作業画面の記録や参考資料の共有などに用いられます。
2. フリーズ
映像の一瞬を静止画として表示する効果。時間軸を一時的に停止させ、特定の瞬間を強調したり、情報を示したりする目的で使用されます。
3. トリミング
動画ファイル(クリップ)の不要な部分を削除し、必要な範囲だけを残す編集作業。尺の調整や、見せたい部分を絞り込むために行われます。
4. クロップ
映像の上下左右の不要な部分を切り取り、表示範囲を狭める編集作業。画角の調整や、特定の部分を強調するために使用されます。
5. キーイング
特定の色(通常は緑や青)を透明にし、別の映像や画像と合成する技術。人物や物体を背景から「切り出し」、合成映像を作成するために用いられます。