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映像制作を発注する企業担当者のための用語解説です。

キー

連続する画像に連続的に効果をかける際に、その効果をかける範囲を示すために特定した要素のことです。

キーを解説するイメージ(監修・神野富三)

映像編集ソフトを使って編集操作をしていると、このキー(key)という言葉が頻繁に登場します。



1. キーイングにおける基準


キーイングでは、特定の色(クロマキー)や輝度値(ルミナンスキー)を「キー」として指定し、その範囲を透明化することで、別の映像との合成を可能にします。つまり、「キー」は、効果を適用する範囲を特定するための要素となります。


例:

緑色の背景を「キー」として指定し、その部分を透明化して別の背景映像と合成する。
特定の輝度値を持つ部分を「キー」として指定し、その部分を透明化して別の映像を重ね合わせる。


2. キーフレームにおける基準


キーフレームでは、特定の時点におけるオブジェクトの位置、形状、色などの情報を「キー」として記録します。キーフレーム間の変化を、ソフトウェアが自動的に補間するため、この場合の「キー」は、効果を適用する画面の範囲(要素)と時間的な範囲を特定するための要素という2つのキー要素があります。


例:

画面の中のキャラクターの範囲と、キャラクターが歩き始める時点と歩き終わる時点を「キー」として記録し、その間の動きをソフトウェアに補間させる。
映像のエフェクトが開始される時点と終了する時点を「キー」として記録し、その間のエフェクトの変化をソフトウェアに補間させる。


3. マスクにおける基準


映像編集ソフトなどでは、合成のためのマスクを作成する際に、特定の範囲を「キー」として指定して切り抜いたり、効果を適応させたりします。マスクは、映像の一部分を切り抜いたり、特定のエフェクトをかけたりする際に使用します。この場合も「キー」は効果を適応させる範囲を決める要素となります。


TomizoJInno.jpeg

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


映像編集における「キー」


キーとはまさに鍵という意味ですが、この技術を「鍵」を想像しながら理解しようとすると混乱が起きます。むしろプロンプトという言葉で理解するほうが、今の時代にはしっくりくるかもしれません。

たとえば、空の映像があるとします。その空だけを青から夕焼け色に変えたい。でも映像の中には空だけじゃなく、建物も木も人も映っています。

さあ、どうやってソフトウェアに「空だけ」を伝えますか?

「青い部分だけ変えてくれ」と伝えればいい。

この「青い部分だけ」という指示、これがキーです。AIへのプロンプトと同じように、人間が条件を渡し、あとはソフトウェアが自動で処理します。ソフトウェアはその指示を受けて、フレームを1枚1枚スキャンしながら「ここは青い→効果をかける」「ここは茶色い→かけない」と自動で判断し続けます。

キーとは、「どこに効果をかけるか」をソフトウェアに渡すプロンプトです。

色をプロンプトとして渡すなら「クロマキー」。明るさをプロンプトとして渡すなら「ルミナンスキー」。時間をプロンプトとして渡すなら「タイムキー(キーフレーム)」。

何をプロンプトとして渡すか、その種類によって、キーの名前が変わります。



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