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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
色相
光の波長の違いによって生まれる、色の質的な違いのことです。光の波長が変わると、私たちの目には「赤っぽい」「青っぽい」といった別の種類の色として見えます。この、光の波長の違いをもとに色を区別したときの「色みの違い」が色相です。
色相は「彩度」「明度」とともに「色の三属性」の一つで、色を決定する重要な要素です。この三属性の概念は、色彩を体系的に理解し操作するための基礎となっています。
色相環と色の関係
色相は色相環という円環で表現されます。この円環において、隣り合う色は類似色と呼ばれ、調和の取れた組み合わせを作ります。一方、円の反対側に位置する色は補色(対照色)と呼ばれ、最も強いコントラストを生み出します。この補色関係は、デザインや芸術において色彩の効果を最大化するために重要な概念です。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
デジタル環境での色相制御
映像や画像の編集ソフトでは、RGB、CMYK、HSV/HSB、HSL/HLSや独自のカラー調整機能を持っていて、色の三属性を連続的に変化させることができます。これにより、細かい色の調整や創造的な色彩表現が可能になります。
RGB(Red, Green, Blue)
RGBは、赤、緑、青の3つの光の要素を組み合わせて色を表現する「加法混色」のカラーモデルです。各要素は通常0から255までの値で表され、これらの値の組み合わせによって、約1677万色という膨大な数の色を表現できます。
RGBは主にディスプレイ、テレビ、デジタルカメラなど、光を発するデバイスで使用されます。光を混ぜれば混ぜるほど明るくなる性質があり、すべての光を最大にすると白になります。これは私たちが日常的に使用するスマートフォンやパソコンの画面で採用されている方式です。
CMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key plate)
CMYKは、シアン、マゼンタ、イエロー、キープレート(黒)の4つのインクの要素を組み合わせて色を表現する「減法混色」のカラーモデルです。これらのインクは光を吸収する性質を持ち、インクの濃度によって吸収する光の量を調整することで色を表現します。
CMYKは主に印刷物(プリンター、印刷機など)で使用されます。RGBとは逆に、インクを混ぜれば混ぜるほど暗くなり、理論上はすべて混ぜると黒になります。
キープレート(K)は黒色のインクのことで、CMYの3色のインクを混ぜて黒色を作るよりも、専用の黒インクを使用した方がより美しい黒色を表現できるため使用されています。また、文字の印刷においてもシャープで読みやすい仕上がりを実現し、インクの使用量も削減できるという実用的なメリットがあります。
