ホーム / ビジネス映像制作研究 / 映像制作会社の用語辞典索引 /
映像制作を発注する企業担当者のための用語解説です。
ウルトラハイビジョン
フルハイビジョンより高解像度な4Kや8Kなどの高解像度のことを総称してUrtra High Visionと呼びます。
紛らわしいのは、ビデオカメラの解像度の設定において「UHD」と「4K」という選択肢が用意されていることがあります。(例:Panasonic DVX-200A)
上記のカメラの場合UHDは3,840×2,160ピクセル、4Kは4,096×2,160ピクセルでの撮影が可能となります。つまり通常4Kと呼ばれる解像度のことをUHDと呼んでいることになります。
実はこれらには別名として、前者が“4K UHDTV”、後者が“DCI4K”という名称があります。
3,840×2,160 = 4K UHDTV
4,096×2,160 = DCI4K
DCI4KはアメリカのDCI(Digital Cinema Initiatives)の規格で「フル4K」とも呼ばれます。
家庭用のテレビモニターの4K対応は通常、4K UHDTVに準拠していますので、このDCI4Kは、そのままでは見られないことに注意が必要です。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
「4Kで撮ってください」と依頼された際、それが「テレビの16:9」なのか「映画のDCI」なのかを確認することは、プロの現場では非常に重要なコミュニケーションです。
いま「4Kで撮ってください」という発注の95%以上は、実際には「UHD(16:9)」を指しています。もし「フル4K(DCI 4K)」で撮影した場合、以下のようなリスクが発生するため、事前の確認が不可欠です。
アスペクト比のズレ
納品形式がUHD(16:9)だった場合、編集時に左右をカットするか、上下に黒帯を入れる必要が出てしまい、意図した構図が崩れます。
納品ミス
配信プラットフォームや放送局の規定に「UHD」とある場合、DCI 4Kのまま書き出すと納品エラー(規定外サイズ)として跳ね返されます。
最新の「シネマ寄り」の機材であればフル4Kに対応していますが、一般的な「ビデオカメラの形をした業務用機」の多くではUHDに絞っています。
撮影前に「今回の4Kは3,840(UHD)ですか?それとも4,096(DCI)ですか?」と一言確認するだけで、編集段階の事故を100%防ぐことができます。
