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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

あし

三脚のことです。ハンディで撮っていたカメラマンが三脚が必要になった時に、アシスタントに向かって「おい!あし持ってきて」というように使います。

あし解説するイメージ(監修・神野富三)

ビデオカメラ用三脚の特徴


プロ用・業務用ビデオカメラは、一眼レフやミラレースカメラと違い重量があるため、転倒しないよう、三脚にもかなり重量があります。またカメラを取り付ける「雲台」は、油圧などによって横方向・縦方向ともにスムーズに回転させることができます。雲台は取り外せるようになっているものが定番で、必要に応じて背の低い三脚(ミニ三脚、ハイハットなど)に素早く交換することができます。



移動する時は三脚から降ろして


撮影中に移動する時は、雲台からカメラを取り外します。カメラを載せたまま三脚の脚を畳んで横にすると、カメラが非常に重くバランスが悪いからです。フルクルーでの撮影であればカメラはカメラマンが、「三脚=あし」はカメラマンアシスタントが持ちます。


余談ですが「カメアシ」はカメラとあし(三脚)ではなく、カメラマンアシスタントのことです。



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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


映像制作会社にとって、あし=三脚は基本的な機材でありながら、その位置づけや使用頻度は変化しています。

かつては撮影の大前提として必須の機材でしたが、現在はカメラの手ブレ補正機能の飛躍的な向上や、ジンバル、スタビライザーといった可動式の機材の普及により、三脚を使わない撮影スタイルが増えています。特に動きのある映像表現が好まれる現代では、固定カメラよりも流動的なカメラワークが求められる場面が多く、三脚の出番は相対的に減少しています。


しかしインタビュー撮影、商品撮影、建築物の記録、長時間の定点撮影など、安定性と正確なフレーミングが求められる場面では三脚は不可欠です。またタイムラプスやスローモーション撮影といった特殊な技法でも、微動だにしない安定性が必要とされます。


つまり三脚は「常に使う基本機材」から「目的に応じて選択する機材の一つ」へと変化したと言えます。映像制作会社は、従来の重厚なビデオ三脚に加え、軽量なカーボン三脚、一脚、ミニ三脚など、用途に応じた多様な三脚を揃え、表現意図や撮影条件に応じて使い分けています。



カメアシについて


撮影部がある映像制作会社に新人、未経験者として入社すると、制作進行職よりも前に「かめあし」と呼ばれるこの仕事を経験させます。これは私たちの仕事の基盤が「撮影」にあるからです。その後、どんな職につこうと「撮影」のポジションから映像制作を見渡した経験は必ず役立ちます。とにかく撮影が大変な仕事ということを知ることは大切です。

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