動画制作仕様書作成ガイド
- 神野富三

- 2024年10月11日
- 読了時間: 3分
更新日:3月2日
仕様書はなんのために作るのでしょうか
動画制作の仕様書には、大きく分けて2つの使い方があります。
① 複数社への見積もり・企画提案を求める場合
複数の制作会社にフェアな条件で提案・見積もりを求めるには、詳細な仕様書が不可欠です。同じ条件で比較できるよう、できる限り具体的に記載しましょう。
② 特定の制作会社に指名発注する場合
この場合、最初から詳細な仕様書を用意する必要はありません。目的やターゲットなど骨格となる情報を共有したうえで、制作会社と相談しながら仕様を詰めていくほうが、時間もコストも効率的です。仕様書は「相談の出発点」と考えてください。
仕様書に書くべきこと
どちらの場合でも、以下の1-1〜1-3は必ず記載してください。制作の目的とターゲットが明確でなければ、制作会社はそもそも提案の土台を作れません。それ以外の項目は、指名発注の場合は決まっている範囲で記載すれば十分です。
1. プロジェクト概要
項目 | 例 | 必須 |
1-1. プロジェクト名 | 採用動画 | ✅ |
1-2. 動画の目的 | 会社の認知度向上、エントリー人数の増加 | ✅ |
1-3. ターゲット層 | 新卒、第二新卒 | ✅ |
1-4. 掲載媒体 | 自社ウェブサイト、企業説明会 | |
1-5. 納期 | ||
1-6. 予算 |
2. 動画の内容
項目 | 例 |
2-1. 動画の長さ | 30秒、1分、10分 |
2-2. 表現方法 | 実写、インタビュー、アニメーションなど |
2-3. ストーリー | おおまかな動画の流れ |
2-4. 使用する素材 | 映像、音声、音楽など |
2-5. ナレーション | 有無、イメージ |
3. その他
項目 | 例 |
3-1. 撮影条件 | 日程・場所が決まっている場合など |
3-2. 納品形式 | MP4、MOVなど |
3-3. 修正対応 | 修正回数の目安、上層部の決済方法など |
3-4. 著作権の帰属 |
仕様書作成のポイント
具体的に書く 抽象的な言葉は制作会社によって解釈が異なります。
❌「かっこいい動画」 ✅「10代女性が共感できるような、明るく楽しい雰囲気の動画」
参考動画を示す
言葉で伝えにくいイメージは、参考動画のURLを添えるのが一番の近道です。
決まらない項目は空欄で
OK 指名発注であれば、空欄のまま制作会社に持ち込んで一緒に考えましょう。「何を決めればよいか」のアドバイスも含めて相談できます。
まとめ
指名発注 | 見積もり・企画競合 | |
仕様書の役割 | 相談の出発点 | 公平な比較の基準 |
必須記載 | 1-1〜1-3(目的・ターゲット) | 全項目できる限り詳細に |
仕様の決め方 | 制作会社と対話しながら決定 | 事前に社内で固めて提示 |
コスト効率 | 相談過程で最適化しやすい | 複数案の比較検討が可能 |
仕様書は「完璧に書き上げるもの」ではなく、「制作会社と良い動画をつくるための共通言語」です。指名発注であれば気軽に持ち込み、競合提案であれば丁寧に準備する——その使い分けが、コストと品質の両立につながります。
補足:競合提案を求める場合 企画案・シナリオ・絵コンテの提案を求める場合は、プレゼン費用の負担について事前に明確にしておきましょう。









