再現ドラマとPR映像制作の費用
- 神野富三

- 3月21日
- 読了時間: 4分
出演者が必要になる「再現ドラマ」を盛り込んだサービス紹介やトレーニングビデオを制作する場合、そのご予算は、単純な撮影案件に比べて一段階上がります。理由は、映像制作というよりも「小規模なドラマ制作」に近い体制になるためです。その中でも、以下の5点が大きなウェイトを占めます。
主な費用
出演者の費用
グレード、人数によって大きく変わります。企業案件の場合は「演技が破綻しないこと」が重要になるため、一定以上の経験を持つ人材が必要になり、極端な低価格にはなりにくい領域です。
また見落とされがちですが、「契約期間」が設定されるのが一般的で、Web掲載1年/展示会使用2年 など、使用範囲と期間によって費用が変動します。期間満了後は再契約(追加費用)が発生する場合があります。
名古屋の中堅クラスで、目安として約10万円/人・日〜です。
撮影場所の借用に必要な費用
スタジオを使用する場合は、規模にもよりますが15〜30万円/日程度が目安です。
ただし、単に「場所代」だけでなく、・電源容量(照明が組めるか)・音環境(外部騒音の有無)・控室の有無など、撮影適性によって実質的なコストは変わります。
安価なスペースでも、結果的に撮影効率が落ちて人件費が増えるケースもあります。
美術セット(家具など)の借用・運搬・設置費
リアリティを担保するための重要な要素です。
既存ロケーションで成立する場合は抑えられますが、「企業の会議室らしさ」「病院らしさ」などを演出する場合、家具・小道具の調達、搬入、設営が必要になります。
部屋状の「セット」を一から組み上げる場合は、100万円以上になることも珍しくありません。
一方で「再現ドラマ」の目的が説明補助であれば、・白ホリゾント・背景を落としたシンプルなライティングなど、演出的に簡略化することで大きく圧縮することも可能です。
スタイリスト、ヘアメイク、衣装費
映像の「説得力」に直結します。
特に企業案件では、・清潔感・職種らしさ・年齢感といった要素が画面から伝わる必要があります。
自前衣装で対応することも可能ですが、「なんとなく素人っぽい」印象になるリスクとトレードオフです。
最低限、ヘアメイクのみ入れる、といった折衷案もよく取られます。
出演者の移動費(ロケバスなど)
ロケーションが複数にまたがる場合や、時間制約が厳しい場合に必要になります。
単純な移動費というよりも、・待機時間の削減・撮影効率の確保という意味合いが強い費用です。
1箇所・少人数であれば不要な場合もあります。
そのほかに発生する主な費用
・プロデューサー費(全体管理・品質担保)
・企画、シナリオ作成費(ここで成否がほぼ決まります)
・演出(ディレクター)費
・演出助手(AD)費(出演者がいる撮影では進行管理のため必須です)
・撮影機材、カメラマン等スタッフ費
・音声収録機材、スタッフ費
・照明機材、スタッフ費(ドラマ要素があると規模が大きくなります)
・編集費
・MA(ナレーション録音・整音・音楽)費
・その他(ロケハン、香盤表作成、小道具費など)
予算感の考え方
スタジオを使用し、セットを組み、複数のタレントを起用する場合、全体予算は数百万円規模になるのが一般的です。
一方で、条件を絞ることで現実的なラインに収めることも可能です。例えば、
・出演者は3人程度
・オフィスの会議室など既存環境を使用(場所代なし)
・衣装は自前、ヘアメイク
・スタイリストなし(または最小限)
・移動なし(1ロケーション完結)
・撮影は1日で終了
といった条件であれば、再現ドラマ部分に加えて本編全体の制作を含め、200万円前後から検討可能なケースもあります。
ただし、シナリオによっては・ロケーション追加・小道具の増加・CGやイラストによる補足表現などが必要になり、想定より増額することもあります。
あくまで「ミニマム構成で成立する場合」の目安としてご理解ください。
(2026年3月21日改)

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