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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

AD(エーディー)

Assistant Directorの略語です。すなわちディレクターの助手です。ADの職責は撮影現場の進行管理と演出意図の実行・維持に集約されます。ディレクターが頭の中で描く演出意図やビジョンを、具体的な現場作業として実現可能にすることです。

AD(エーディー)を解説するイメージ(監修・神野富三)

テレビ・ラジオ放送の番組制作やVP制作におけるディレクター(演出)の助手として「AD」はよく使われます。ADは、次期ディレクターを期待される人から、雑務専門まで、幅広く分布します。映画監督の助手もADには違いありませんが、「助監督」と呼ばれることが多く、こちらは少し格上な印象です。


PM(制作進行)がプロデューサーの補助として制作部のスタッフであることに対して、ADはあくまで演出部のスタッフです。したがって本来は弁当の手配(制作部・PMの仕事)やカメラマンの補助(撮影部・カメアシの仕事)などは職務ではありません。


ADは、ディレクターや監督の演出方針をよく理解した上で、何事も先回りして動くことが重要です。

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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


現場によって異なる「AD」の意味


① 広告・デザイン業界の「AD」

Art Director(アートディレクター)

ビジュアル全般の責任者です。ロゴ、タイポグラフィ、写真のトーン、デザインの方向性を決定します。グラフィックデザインやWeb制作の文脈で「AD」と言えば、まず間違いなくこちらを指します。


② 映像・テレビ業界の「AD」

Assistant Director(アシスタントディレクター)

テレビ番組やCM制作の現場で「AD」と言えば、通常はこちらを指します。



混乱を避けるための呼び分け


映像制作の現場にアートディレクター(Art Director)が参加する場合、テレビ業界のアシスタントディレクター(AD)と混同されないよう、以下のような呼び分けがなされることがあります。


アートディレクターを呼ぶ時:
略さずに「アートディレクター」と呼ぶ。
映画や大規模なCM現場では、美術全般を統括する「プロダクション・デザイナー(PD)」という肩書きが使われることもあります。


アシスタントディレクターを呼ぶ時:
そのまま「AD(エーディー)」と呼びます。

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