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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

アテレコ

アフレコの中でも特に既存のキャラクターや登場人物など「自分以外」の動きに対して、声を当てていく手法です。「当てる」という日本語が語源となっています。

アテレコを解説するイメージ(監修・神野富三)

最も一般的な例が、海外映画やドラマの吹き替えです。原語の音声を別の言語に置き換える際、俳優の口の動きに合わせながら、自然な会話の流れを保つ必要があります。また、特撮作品におけるスーツアクターの演技に声を付ける場合や、動物の動きに人間の声を当てる場合なども、アテレコの一例です。ゲームやアニメーションのキャラクターに声を付ける作業も、広義のアテレコに含まれます。


アテレコの特徴は、すでに存在する動きや表現に対して、声優が適切な演技を付け加えていくという点です。この過程では、オリジナルの演技や表現を理解し、それを損なわないように配慮しながら、新たな解釈や魅力を加えていく高度な技術が必要とされます。


なお、アフレコは映像に合わせて音声を後から録音する作業全般を指す広い概念です。一方、アテレコは、そのアフレコの中でも、特に吹き替えやキャラクターへの声の当て込みに特化した言葉として用いられます。

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執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


ビジネス映像における典型的な活用例は、海外の本社や支社で制作された映像を日本市場向けに展開する際の音声対応です。完全な吹き替え(元の音声を消して日本語音声のみにする)ではなく、原語の音声を小さく残したまま日本語を重ねる手法は、コスト効率が良いだけでなく、オリジナルの臨場感や国際的な企業イメージを保持できます。


また、技術的にも元の音声を完全に除去するより作業が簡便で、BGMや環境音はそのまま活かせるため、映像全体の一体感を損ないません。ただし、元の音声と日本語のバランス調整や、話すタイミングの同期には注意が必要です。視聴者が内容を理解しやすく、かつ原盤の雰囲気を損なわない音声設計が、この手法を成功させる鍵となります。

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