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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。
ダビング
一般的にはメディアをコピーする行為ですが、映像制作においては完成した映像に音声を重ねる作業全般を指します。
もともとはフィルム映画の制作現場で使われてきた用語で、セリフの吹き替えはもちろん、効果音、BGM、ナレーションなどを追加する作業です。作業は専用のスタジオで行われ、高品質な収録環境と正確な映像同期が必要です。特にアニメーション作品では、キャラクターの声をすべてダビングで収録するため、演技と映像の同期が特に重要になります。タイミングだけでなく、空間的な音の広がりや奥行き感も考慮した収録が求められます。
現代ではMAと同義です。
ダビング作業の内容
整音
撮影現場で録音された音声を、セリフ、効果音、音楽などに分け、それぞれの音質や音量を調整します。
必要に応じて、俳優のセリフやナレーションを録音し直します。
効果音の追加
映像に合った効果音(例えば、ドアの開閉音、足音、環境音など)を追加します。
音楽の追加
映画のシーンに合ったBGMや主題歌などを追加します。

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー
シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。
映像制作会社としての視点
昔は「ダビング」だった理由
昔の映画・映像制作では、音の仕上げ作業の中核が“ダビング(音の複製・重ね録り)そのもの”だったからです。
そもそも「ダビング」とは何か
ダビング(dubbing)は、別々に録った音声素材を、1本の音声トラックに“写し替える(複製する)作業”を指します。
映画のポストプロダクションでは、かつて
セリフ(台詞)
効果音
環境音
音楽
が、それぞれ別のフィルムやテープに記録されていましたので、最終的にそれらを1本にまとめる作業が必要になります。
この「まとめて写す」行為そのものが、まさにダビングだったわけです。
