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映像制作を発注する企業担当者のための言葉の解説です。

見切れ

「映ってはいけないものが映っている」が正解で「映っているべきものが切れていること」は誤用であるという人が多いのですが、語源がどうかという話は別として、映像業界ではすでに40年前にはこの両方の使い方がされていました。しかし、ふたつの意味があるわけではありません。

見切れを解説するイメージ(監修・神野富三)

正反対の場面で使われる「見切れる」という用語


この業界に入りたての新人が撮影現場で飛び交うこの言葉を聞いて、先輩に聞くのが怖くて人知れず悩む言葉のひとつです。私もそのひとりでした。


【用例】あるチームの集合カットを撮ろうとしているカメラマン


「すみません、上手に立っているあなた、左肩が見切れているから、一歩右に寄ってください」


→これはつまり、左腕あたりがフレームからはみ出ていて映らないという意味。


「そこのAD! 見切れているよ!」


→と言われたら、アシスタントディレクターがフレームに入っていて映ってしまうという意味。

TomizoJInno.jpeg

執筆者・神野富三
名古屋の映像制作会社 株式会社SynApps 代表取締役プロデューサー

シナリオ・演出・編集まで一貫して手がける映像プロデューサー・ディレクターとして、JR東海・トヨタ自動車など200社以上の映像制作に携わる。

映像制作会社としての視点


「見切れ」に、ふたつの意味があるわけではありません


見切れ=中途半端に映っていること、と理解すると納得がいきます。

あるいは体が半分切れている「身切れ」と宛て字をしてみてもいいかも知れません。

身切れしているのが、映ってはいけない人ならばフレームの外に出る、映らなくてはならない人ならばフレームの中に入る。と。

ただし、釣り用語で身切れ(みぎれ)は、魚体にハリ掛かりした後、掛かった部分の肉が切れて魚が逃げてしまうことだそうです。


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