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- 【ピン送り】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「ピン送り」とは、ビデオカメラの撮影において、被写体へのピントを移動させる撮影技法のことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ピン送り】 pinokuri Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「ピン送り」とは、ビデオカメラの撮影において、被写体へのピントを移動させる撮影技法のことです。 英語では「Focus pull / Pull focus」、「Rack focus」と呼ばれる手法で、手前の被写体にピントを合わせているところから、奥の被写体にピントを移したり、その逆を行ったりします。また、画面内のどこにもピントが合っていない状態から、被写体のひとつにピントを合わせたり、その逆にすることを言います。 視覚的な効果 奥行き感の表現 ピントの移動によって、画面に奥行きが生まれ、立体感が強調されます。また、ピントの移動によって物語の展開や登場人物の心の動きを表現することができます。 動きの表現 静止画のように見える映像に、動的な動きを与えることができます。 特定の被写体への注目 ピントを合わせた被写体、あるいはその部分に視聴者の視線を集中させることができます。また、複数の被写体の間でピントを移動させることで、それぞれの被写体の特徴を際立たせることができます。 【関連用語】 1. ラックフォーカス ピン送りと同義語です。 2. フォーカスプル・プリフォーカス ピン送りと同義語です。 3. F値(絞り値) カメラのレンズを通る光の量を調整するための数値です。レンズの中にある絞りという部品の開閉によって、光の量をコントロールします。 4. シャッタースピード カメラのシャッターが開いている時間の長さを表す数値のことです。1/100秒、1/500秒など、分数の形で表されます。シャッタースピードが速いほど、短い時間に光を取り込むことになり、逆にシャッタースピードが遅いほど、長い時間光を取り込むことになります。ビデオカメラは連続的にシャッターを切っていて、一般的にフレームレート (fps)の2倍分の1が推奨されます。 5. シャッター開角度 シャッター角とは、1つのフレーム を撮影する際に、シャッターが開いている時間を角度で表したものです。例えば、1つのフレームを撮影する時間が1秒だとすると、シャッターが0.5秒間開いている状態は、360度の円周の半分にあたる180度と表現できます。 こちらの説明 がとてもわかりやすいです。→こちら 【当サイト関連ブログ】 ブログカテゴリー「カメラマン」 ブログカテゴリー「撮影について」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【ドリー】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「ドリー」とは、移動ショットを撮影するためにカメラを乗せてスムーズに移動させる車輪付きの台車のこと、ないしはそれを使って撮影する行為を指します。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ドリー】 dolly Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「ドリー」とは、移動ショットを撮影するためにカメラを乗せてスムーズに移動させる車輪付きの台車のこと、ないしはそれを使って撮影する行為を指します。 ドリーは原則的に水平方向の移動ショット を撮影する、道具ないしはその撮影法のことです。 移動ショットは、人や車の移動視点から見た映像のような映像となり、映像作品の流れに変化をつけ、意図を加えることができます。 ドリーには、様々な種類があります。 三脚ドリー 三脚の脚に対応した3点支持構造の最も簡易なドリー。小回りが利き、狭い場所でも使用できます。折りたためるものもあり、コンパクトに持ち運びできます。安定性が低いため、転倒に注意が必要です。 4輪タイヤドリー 安定性に優れており、スムーズな移動が可能です。基本的に人力で押しますが、専用のものはカメラマンとアシスタントが同乗することもでき、複雑で微妙な動きの移動ショット撮影が可能になります。 レールドリー 鉄道のようなレールに滑車付きの台車を乗せ、その上にカメラ(三脚)とカメラマン が乗るもの。さらに台車にクレーンを取り付けたものなどがあります。 クレーンドリー クレーンとレールドリーを組み合わせたもので、より自由なカメラワーク が可能です。 多くのドリーのための器具は、安定性を確保するため重量があり、大きさもあるため、運搬や設営のための貨物自動車やスタッフが必要です。またオペレーションスタッフも必要であることから、撮影、ロケーション は綿密な準備が必要です。 企業PRビデオ の撮影などで、機材、スタッフ、時間が限られている場合にも、例えば工場の撮影などでは、物資の運搬にしようしている大型の台車などを拝借できれば、簡易的な移動撮影が可能になります。今は編集 のスタビライズ機能が優れているため、十分に使用可能なショットを撮影できることがあります。 【関連用語】 ドリー撮影を実現するために使用される主な道具は以下の通りです。 1. ドリーレール (Dolly Track) ドリーをスムーズに走らせるために敷かれるレールです。 直線レールだけでなく、カーブを描くレールもあります。 ドリーの移動距離や撮影アングルに合わせて、必要な長さを設置します。 2. クレーン (Crane) カメラを高い位置に持ち上げたり、上下に移動させたりするための機材です。 ドリーに取り付けて使用する場合もあります。 俯瞰撮影や、ダイナミックなカメラワークを実現するのに役立ちます。 3. ジンバル (Gimbal) カメラを安定させるための装置です。 手持ち撮影や、動きのある撮影でも、ブレを軽減することができます。 ドリーと組み合わせて使用することで、よりスムーズで安定した映像を撮影できます。 4. ドローン 被写体に対して直線的な移動撮影をした素材に対して、編集時にエフェクトによるズームイン、ズームアウトを使用して被写体の大きさを一定にすると、ドリーズーム 同様の効果が得られます。 5. スライダー レールドリーの小型版です。軽量なカメラを水平ないしは斜め方向に対して滑らかにカメラを移動させることができ、シネマティック 動画の定番撮影法のひとつになっています。 【当サイト関連ブログ】 ドリーズームを再び 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【画角】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
画角とは、カメラのレンズを通して見える範囲を角度で表したものです。簡単に言えば、レンズを通してどれだけの範囲を捉えることができるかを示す指標です。画角は、レンズの焦点距離によって決まり、焦点距離が短いレンズほど画角が広く、焦点距離が長いレンズほど画角が狭くなります。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【画角】 gakaku Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 画角とは、カメラのレンズを通して見える範囲を角度で表したものです。簡単に言えば、レンズを通してどれだけの範囲を捉えることができるかを示す指標です。画角は、レンズの焦点距離によって決まり、焦点距離が短いレンズほど画角が広く、焦点距離が長いレンズほど画角が狭くなります。 1. 画角の種類 水平画角: レンズの中心から水平方向に見たときの画角 垂直画角: レンズの中心から垂直方向に見たときの画角 対角線画角: レンズの中心から対角線方向に見たときの画角 一般的に、レンズの仕様に記載されている画角は、この対角線画角を指すことが多いです。 2. 画角と映像表現の関係 画角によって、映像の印象は大きく変わります。 広角レンズ (画角が広い): 被写体を大きく見せ、遠近感を強調する。 広い範囲を一度に捉えることができるため、風景写真や建築写真などに適している。 周辺が歪みやすい。 標準レンズ (画角が標準): 人間の目で見たときの視界に近い。 自然な歪みが少なく、様々なシーンで使いやすい。 スナップ写真やポートレートなど、幅広い用途に使える。 望遠レンズ (画角が狭い): 遠くの被写体を大きく捉えることができる。 背景をぼかして被写体を際立たせることができる。 スポーツ写真や野生動物の撮影などに適している。 3. 画角を選ぶ際のポイント 撮影する被写体: 被写体の大きさや距離、表現したい雰囲気に合わせてレンズを選びましょう。 撮影する場所: 屋内か屋外か、広角な場所か狭い場所かなど、撮影環境に合わせてレンズを選びましょう。 表現したい雰囲気: 広角レンズでダイナミックな映像を表現したり、望遠レンズで被写体をクローズアップしたり、表現したい雰囲気に合わせてレンズを選びましょう。 【関連用語】 1. レンズ焦点距離 カメラのレンズ中心から結像面(撮像素子やフィルム )までの距離を指します。焦点距離が短いほど広角に、長いほど望遠になり、画角に直接影響を与えます。例えば、35mm判カメラでは、50mmが標準レンズ、35mm以下が広角レンズ、85mm以上が望遠レンズとされます。焦点距離の選択は、被写体との距離感や空間の表現、遠近感の演出に大きく関わります。また、ズーム レンズでは可変式の焦点距離を持ち、一本のレンズで多様な画角に対応できます。 2. アスペクト比 映像の横と縦の比率を表す数値です。画角と密接に関係し、映像の構図や視覚的な印象に大きく影響します。一般的な比率として16:9(現代のテレビ放送やデジタル映像)、4:3(古いテレビ規格)、2.35:1(シネマスコープ)などがあります。作品のターゲットとなる媒体や意図する表現によって選択され、撮影時の画角設定にも影響を与えます。近年ではSNS向けの縦型映像など、新しいアスペクト比も登場しています。 3. 被写界深度 ピントが合っている範囲の前後の深さを指します。画角と絡めて重要な要素で、レンズの絞り値、焦点距離、被写体との距離によって変化します。浅い被写界深度(ボケ が大きい)は被写体を際立たせる効果があり、深い被写界深度は風景全体をくっきりと映し出します。特に映画やドラマでは、この特性を活かして観客の注目点を制御したり、心理描写を表現したりします。 4. フレーミング 画角内での被写体の配置や構図を決める技術です。三分割法や黄金比などの構図理論を基に、被写体の大きさや位置、背景との関係性を考慮して決定します。また、ルーム(視線の先のスペース)の確保や、動きのある被写体に対する余白の取り方なども重要な要素となります。フレーミングの選択は、作品の視覚的な印象や物語の展開に大きく影響を与えます。 5. カメラアングル カメラの設置位置や向きによって決まる撮影角度です。画角と組み合わせることで、様々な視覚効果を生み出します。アイレベル(目の高さ)、ハイアングル (見下ろし)、ローアングル (あおり )などの基本的なアングルに加え、ダッチアングル(傾斜)なども表現手法として使用されます。アングルの選択は、被写体の印象や心理描写、シーン の緊張感などに大きく影響を与えます。 【当サイト関連ブログ】 画面のどこを見ていますか? 上から下・下から上〜映像の方向性の意味 映像制作マンが使う「画角」と「フレーム」と「構図」の違い 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【ネットワーク】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「ネットワーク (Network)」は、網の目のように相互に結びついた構造を持つシステムの概念を指します。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【ネットワーク】 network Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「ネットワーク (Network)」は、網の目のように相互に結びついた構造を持つシステムの概念を指します。 1. 情報通信のネットワーク コンピュータネットワーク 複数のコンピュータや情報機器が接続され、データや資源を共有するためのシステム。インターネットやLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などがこれにあたります。 放送ネットワーク テレビ局やラジオ局が連携し、同じ番組を各地に放送する仕組み。 2. 物理的に網状となって機能するもの 道路網、鉄道網、河川網のように、線状のものが繋がって機能している状態。 3. 組織や人間関係の繋がり 人的ネットワーク 個人の繋がりや関係性の集まり。情報交換や協力関係を築く上で重要になります。「人脈」という言葉に近い意味合いです。 組織ネットワーク 企業内の部署間の連携、支店間の繋がりなど、組織内部の構造や関係性。 社会的なネットワーク 地域社会の繋がり、趣味のグループなど、共通の目的や関心を持つ人々の集まり。 4. 電気・電子回路のネットワーク 電子部品が相互に接続された回路網。 【関連用語】 Internet Protocol(IP) IPはコンピューターネットワーク上でデータを送受信するための通信規約(プロトコル)であり、ネットワークの根幹をなす技術の一つです。近年ではカメラを含めた放送機器もネットワークで管理されるようになり、この技術に関する知見が必須になりつつあります。 1. ネットワークにおけるデータの送受信 ネットワークに接続されたコンピュータや機器(スマートフォン、サーバーなど)は、互いにデータをやり取りする際にIPという共通のルールに従います。IPは、データを小さなパケットに分割し、それぞれのパケットに送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを付与します。ネットワーク上のルーターなどの機器は、この宛先IPアドレスに基づいて、パケットを目的地まで中継します。 2. IPアドレスによる識別 ネットワークに接続された各機器には、IPアドレスという識別番号が割り振られます。これは、ネットワーク上の「住所」のような役割を果たし、どの機器がどこにあるのかを特定するために使われます。 3. TCP/IPというプロトコル群 インターネットをはじめとする多くのコンピューネットワークでは、IP単独ではなく、TCP (Transmission Control Protocol) と組み合わせてTCP/IPというプロトコル群が利用されます。TCPは、データの信頼性のある送受信を保証する役割を持ち、IPはデータのルーティング(経路制御)を担当します。 4. ネットワークの種類とIP インターネット 世界中のネットワークがIPプロトコルによって相互に接続された、巨大なネットワークです。 ローカルエリアネットワーク (LAN) 家庭内やオフィス内などの限られた範囲のネットワークでも、IPプロトコルが利用されることが一般的です。 IPネットワーク IPプロトコルを使用して構築されたネットワーク全般を指す言葉としても使われます。 【当サイト関連ブログ】 ブログカテゴリー「映像制作技術」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【トリミング】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
トリミングとは、写真や動画、音声など、様々なデジタルコンテンツにおいて、不要な部分を切り取り、必要な部分だけを残す作業のことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【トリミング】 trimming Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー トリミングとは、写真や動画、音声など、様々なデジタルコンテンツにおいて、不要な部分を切り取り、必要な部分だけを残す作業のことです。 写真のトリミング 構図の改善 被写体を際立たせたり、バランスの良い構図にしたりすることができます。 不要な部分の削除 背景の邪魔な要素を削除し、被写体に集中できるようにします。 アスペクト比 の変更 写真の縦横比を変更し、SNSや印刷物に合わせたサイズに調整できます。 動画のトリミング 1. 構図の変更 構図の改善 被写体を際立たせたり、バランスの良い構図にしたりすることができます。 不要な部分の削除 背景の邪魔な要素を削除し、被写体に集中できるようにします。 アスペクト比の変更 画面の縦横比を変更し、任意のサイズに調整できます。 2. 時間の変更 不要なシーンの削除 ミスショットや長すぎるシーンをカットし、動画をコンパクトにまとめることができます。 動画の長さ調整 SNS投稿に合わせた短い動画にしたり、特定のシーンだけを切り出すことができます。 音源の調整 動画の音声をトリミングして、不要な音声を削除したり、音声を繋ぎ合わせたりすることができます。 音声のトリミング 不要な部分の削除 ノイズや沈黙部分を削除し、音声をクリアにすることができます。 音源の長さ調整 必要な部分だけを切り出すことで、音源の長さを調整できます。 複数の音声を繋ぎ合わせる 複数の音声ファイルを繋ぎ合わせて、一つの音声ファイルにすることができます。 【関連用語】 1. アスペクト比 (Aspect Ratio) 映像の横と縦の比率を表す数値です。代表的なものとして16:9(ワイドスクリーン)や4:3(スタンダード)があります。近年のデジタル放送やオンライン動画では16:9が標準となっていますが、SNS向けの縦型動画(9:16)など、新しいフォーマットも登場しています。トリミング作業では、最終的な出力先のアスペクト比に合わせて映像をカットする必要があり、撮影時から最終的なアスペクト比を考慮した構図設計が重要となります。特に異なるアスペクト比の素材を混在させる場合、画角の調整や余白の処理など、慎重な作業が必要となります。 2. セーフエリア(Safe Area) テレビ放送において、確実に視聴者に表示される領域を示す基準です。アクションセーフ(映像の端から約7%内側)とタイトルセーフ(約10%内側)の2種類があり、特に文字情報はタイトルセーフ内に収める必要があります。これは、テレビの機種や設定による表示領域の違いを考慮したものです。デジタル放送やオンライン動画では物理的な制約は少なくなっていますが、視認性や演出効果の観点から、依然として重要な基準として参照されています。トリミング時にはこのセーフエリアを意識した調整が必要となります。 3. パン&スキャン(Pan and Scan) ワイドスクリーン映像(16:9など)を、より狭いアスペクト比(4:3などど)に変換するときに、映像を左右に動かしながらトリミングし、サイドを切り落とし画面全体に映像を映します。映画の放送用変換でよく使用される手法ですが、原作の構図や演出意図が損なわれる可能性があるため、賛否両論があります。近年は16:9が標準となり、以前ほど使用頻度は高くありませんが、アーカイブ映像の再利用やマルチプラットフォーム 展開において、依然として重要な技術として残っています。 4. オーバースキャン(Overscan) 映像の端を若干広めに撮影(編集)し、テレビ画面の有効範囲外が切り取られることを想定することを言います。また、編集時の安全マージンとして機能し、手ブレの補正や構図の微調整に対応できます。デジタルカメラの高解像度化により、撮影後のリフレーミングの自由度が高まっていますが、計画的なオーバースキャンは依然として重要な撮影です。特に動きの多いシーンや、複数のアスペクト比での展開を想定する場合に有効です。 5. レターボックス /ピラーボックス(Letterbox/Pillarbox) 異なるアスペクト比の映像を表示する際に、上下(レターボックス)や左右(ピラーボックス)に黒帯を入れる処理方法です。映像の縦横比を維持したまま表示できる利点がありますが、画面の一部が無駄になる欠点もあります。近年では、この黒帯部分を活用して補足情報を表示したり、デザイン要素として活用したりする演出も見られます。視聴環境や目的に応じて、トリミングかボックス処理かを選択することが重要です。 【当サイト関連ブログ】 ブログカテゴリー「編集について」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【モノクロ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「モノクロ(モノクローム)」とは、もともとは美術の分野で「単色の」「一色の」という意味で使われていた言葉ですが、現在では写真、映画、テレビ、印刷など、様々な分野で「白黒」で表現することを指す言葉として使われるようになりました。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【モノクロ】 monochrome Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「モノクロ(モノクローム)」とは、もともとは美術の分野で「単色の」「一色の」という意味で使われていた言葉ですが、現在では写真、映画、テレビ、印刷など、様々な分野で「白黒」で表現することを指す言葉として使われるようになりました。 モノクロのクロは「黒」ではなく、元素記号Crで表される金属元素クローム(Chrome)のことです。 クローム色は、クロームの金属光沢に由来する、灰色がかった銀色のことを指しますが、クロームの化合物は様々な美しい色彩を示すことから、「chroma(クロマ)」はギリシャ語で「色」を意味します。 カメラや画像、映像編集ソフトの色調整機能「クロマ」はChromeに由来していてます。クロマは色の純粋さを表していて、色の鮮やかさ(彩度)を調整する機能です。クロマが高いほど色は鮮やかで、低いほど色はくすんだり、灰色に近づいたりします。 白黒でなくてもモノクロ写真 モノクロームの定義に従えば、白黒だけでなく、セピアやブルー、レッドなども含めた1色のみの濃淡、階調で表現された写真もモノクロ写真です。 【関連用語】 1. グレースケール 彩度を完全に失わせ、白黒の階調 のみで表現された状態を指します。 2. セピア ギリシャ語でコウイカを意味する「sepia(セピア)」に由来しています。 セピアとは、もともとコウイカの墨から作られた暗褐色の絵の具の名前でした。この絵の具は、19世紀頃まで描画によく使われていましたが、その後、写真技術の発展とともに、写真の現像にも使われるようになりました。 初期の白黒写真は、経年変化によって色が褪せやすく、茶褐色に変色することがありました。この変色した写真の色合いが、セピアの絵の具の色に似ていたことから、写真の色調を表す言葉としても「セピア」が使われるようになりました。 3. 色相 (Hue) 赤、青、黄色など、色の種類を表します。 4. 彩度 (Saturation/Chroma) 色の鮮やかさを表します。 5. 明度 (Value/Brightness/Luminance) 色の明るさを表します。 【当サイト関連ブログ】 映像の中の「雨」 モンタージュの基礎知識 | 映画やテレビで使われる映像編集の技法 フェードイン・フェードアウト 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【サントラ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「サントラ」とは、サウンドトラック(Sound Track)の略語で、映画、テレビドラマ、ゲームなどの映像作品に使われた音楽や音声を収録した媒体、またはその音楽や音声自体のことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【サントラ】 soundtrack Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「サントラ」とは、サウンドトラック(Sound Track)の略語で、映画、テレビドラマ、ゲームなどの映像作品に使われた音楽や音声を収録した媒体、またはその音楽や音声自体のことです。 1970年代くらいまでは、「サントラ」と言えば映画音楽の代名詞でした。Sound Trackとは、もともと映画フィルムの隅にあった「音声用の記録領域」のことで、「サントラ」は、そこに記録されている音楽、音声を取り出して製作したレコードを通称「サントラ盤」と言ったことに由来します。正式には「オリジナルサウンドトラック」でした。 サントラ盤には、映画中の俳優のセリフや効果音なども収録されていることがあり、映画ファンはレコードを聴きながら映画のシーンを思い浮かべ、至福の時間を楽しみました。 その後、この呼び名がテレビドラマやテレビゲームなどの音楽を、アルバムCDやデジタル音源にしたものなどにも使われるようになり、今に至っています。 【関連用語】 世界中で数百万枚以上のセールスを記録したオリジナルサウンドトラックの名盤 1. サタデー・ナイト・フィーバー (Saturday Night Fever) (1977) Bee Geesを中心としたディスコサウンドは社会現象を巻き起こし、音楽史に残る大ヒットとなりました。 2. ボディガード (The Bodyguard) (1992) ホイットニー・ヒューストンの歌声が世界を魅了し、「I Will Always Love You」は不朽の名曲です。 3. ダーティ・ダンシング (Dirty Dancing) (1987) 80年代のヒット曲を満載し、映画とともにサウンドトラックも大成功を収めました。 4. タイタニック (Titanic: Music from the Motion Picture) (1997) ジェームズ・ホーナーによる壮大なオーケストラスコアとセリーヌ・ディオンの主題歌が感動を呼びました。 5. グリース (Grease: The Original Soundtrack from the Motion Picture) (1978) 50年代のアメリカを舞台にしたミュージカル映画のサウンドトラックで、ノスタルジックな雰囲気が人気です。 6. サウンド・オブ・ミュージック (The Sound of Music) (1965) ミュージカル映画の金字塔であり、世代を超えて愛される名曲が多数収録されています。 7. パープル・レイン (Purple Rain) (1984) プリンスの代表作であり、映画とともにサウンドトラックも高い評価を得ています。 8. フラッシュダンス (Flashdance: Original Soundtrack from the Motion Picture) (1983) 80年代のシンセポップやロックが印象的で、映画のイメージを決定づけました。 9. ライオン・キング (The Lion King) (1994) ハンス・ジマーによる壮大なスコアとエルトン・ジョンの歌が、アニメーション映画の枠を超えた感動を与えました。 10. アリー/ スター誕生 (A Star Is Born) (2018) レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの歌唱力が光り、映画の感動を増幅させました。 【当サイト関連ブログ】 生成AIが映画を作れない理由 映画館でなければ伝わらないこととは 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【同録】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
テレビ局、ラジオ局において、オンエアソースを放送と同時に記録したデータを「同録」と呼びます。また、映像収録において映像撮影と音声録音を同時に行うことを「同録」と言います。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【同録】 doroku Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー テレビ局、ラジオ局において、オンエアソースを放送と同時に記録したデータを「同録」と呼びます。また、映像収録において映像撮影と音声録音を同時に行うことを「同録」と言います。 放送局は「法定同録システム」を設置して、放送した映像・音声一定期間保存することが義務付けられていますが、「同録」は必ずしもこの装置が保存したデータだけでなく、例えばスポンサー企業に放送した内容をコピーして渡すことも「同録を提出する」と言います。 撮影における同録 スタジオ収録、ロケーション 撮影に関わらず、さまざまな理由で映像の収録と音声の収録を同時に行うことは、比較的手間がかかる作業です。マイクなどがカメラに映り込むことや、外部の騒音が入り込むことが多いためです。そのため、あえて同時に行うことを「同録で」という言葉で表現しています。 出演者にとっては、セリフの別撮り(アフレコ )は気が楽ではありますが、撮影時の口パクやリップシンク に苦労することもあります。 【関連用語】 1. アフレコ アフレコとは、映像作品において、映像に合わせて後から音声を録音する作業のことを指し、「アテレコ」もアフレコに含まれます。アニメ、ドラマ、映画など、様々な映像作品で利用されており、例えば、アニメーションであれば、完成した絵に声優が声を当てていくことで、キャラクターに命が吹き込まれます。ドラマや映画では、撮影時に収録できなかったセリフや、後から変更になったセリフなどを、スタジオで改めて録音します。 2. アテレコ アフレコの中でも、特に既存のキャラクターや登場人物など「自分以外」の動きに対して、声を当てていく手法です。「当てる」という日本語が語源となっているこの技術は、様々な場面で活用されています。最も一般的な例が、海外映画やドラマの吹き替えです。原語の音声を別の言語に置き換える際、俳優の口の動きに合わせながら、自然な会話の流れを保つ必要があります。また、特撮作品におけるスーツアクターの演技に声を付ける場合や、動物の動きに人間の声を当てる場合なども、アテレコの一例です。ゲームやアニメーションのキャラクターに声を付ける作業も、広義のアテレコに含まれます。アテレコの特徴は、すでに存在する動きや表現に対して、声優が適切な演技を付け加えていくという点です。この過程では、オリジナルの演技や表現を理解し、それを損なわないように配慮しながら、新たな解釈や魅力を加えていく高度な技術が必要とされます。 3. プレスコ アフレコとは逆の手順で制作を行う手法です。まず音声を収録し、その後でそれに合わせて映像を制作していきます。この方法は、特に海外のアニメーション制作で主流となっています。プレスコの大きな利点は、声優が自由に演技できることです。映像に縛られることなく、感情の起伏や間の取り方を自然に表現できるため、より生き生きとした演技が可能になります。また、音声が先にあることで、アニメーターは声の抑揚やリズムに合わせて、より細かい表情やモーションをつけることができます。日本のアニメ制作現場では、通常はアフレコが主流ですが、スケジュールの都合で映像が間に合わない場合などに、プレスコが採用されることもあります。この手法は、より自然な演技を実現できる一方で、後から映像を合わせる必要があるため、アニメーション制作により多くの時間と労力が必要となる特徴があります。 4. ダビング 一般に使用されるメディアをコピーする行為ではなく、完成した映像に音声を重ねる作業全般を指します。MA とほぼ同義です。セリフの吹き替えはもちろん、効果音 、BGM 、ナレーション などを追加する工程も含みます。作業は専用のスタジオで行われ、高品質な収録環境と正確な映像同期が必要です。特にアニメーション作品では、キャラクターの声をすべてダビングで収録するため、演技と映像の同期が特に重要になります。タイミングだけでなく、空間的な音の広がりや奥行き感も考慮した収録が求められます。 5. ボイスオーバー 映像作品において、画面に映る人物や物とは異なる人物が、まるでその場にいるかのように、自分の声で何かを語る表現手法です。日本語では「ナレーション」と呼ばれることもありますが、ボイスオーバーはより広義で、様々な場面で使用されます。 ボイスオーバーの種類 ナレーション : ドキュメンタリー や解説番組などで、映像の内容を説明する。 キャラクターの独白: アニメやドラマで、キャラクターが心の内を独白する。 物語の語り手: 童話やファンタジー作品で、物語全体を語りかける。 ボイスオーバーと 吹き替え の違い 吹き替え: 海外ドラマや映画で、元の言語のセリフを日本語に置き換える。 ボイスオーバー: 原語の音声を残しつつ、別の言語で情報を加える。 当サイト関連ブログ】 同録とは撮影と同時に音を録音すること ブログカテゴリー「録音・音声」 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【コンテンツ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「コンテンツ」とは、この言葉自体では何ら性質的な意味はもたず、単に「内容」「中身」という意味ですが、使われる文脈によって性格を変化させる便利な言葉であると同時に、それでも漠然とした言葉です。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【コンテンツ】 contents Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「コンテンツ」とは、この言葉自体では何ら性質的な意味はもたず、単に「内容」「中身」という意味ですが、使われる文脈によって性格を変化させる便利な言葉であると同時に、それでも漠然とした言葉です。 以下に一般的な使われ方を記しますが、本音を書けば、「コンテンツ」を使う場面は、話題のコンテンツの価値レベル、有意性の有無などとは無関係に、文脈の中で主語や目的語が必要な時に、単にその代名詞として使っているように思います。 もちろん「映像」「動画」「ビデオ」これらはすべてコンテンツですが、この業界に生きている人間は、業界外、特にハードウェア系の人から「コンテンツ」という言葉で括られると、ほんの少し違和感を感じます。十把一絡げ的な印象が気に触るのかも知れません。 1. 情報としての価値や質を意識する「コンテンツ」 単なる情報ではなく、ユーザーにとって価値がある、興味深い、役立つといった意味合いを強調したい場合に使われます。例えば、ウェブサイトの記事や動画について「質の高いコンテンツを提供する」「ユーザーにとって有益なコンテンツを作る」といった言い方をします。この場合、「内容」という言葉よりも、専門性、独自性、エンターテイメント性などを強調しようという意図があります。 2. 媒体を通して提供される情報全体を指す「コンテンツ」 テレビ番組、映画、音楽、書籍、ゲーム、ウェブサイトの記事、SNSの投稿など、何らかの媒体を通じて提供される情報をまとめて「コンテンツ」と呼ぶことがあります。「コンテンツ産業」「デジタルコンテンツ」「モバイルコンテンツ」といった複合語で使われることが多く、ビジネスや技術的な側面を含むことがあります。この場合、「内容」という言葉よりも、流通、消費、マネタイズといった概念が強く意識されています。 3. デジタルデータとしての特性を強調する「コンテンツ」 インターネットやコンピュータ上で扱われるデジタル化された情報を指す場合に、「デジタルコンテンツ」という言葉がよく使われます。音楽ファイル、動画ファイル、電子書籍、ゲームデータなどがこれに該当します。この場合、「内容」という言葉よりも、複製、配信、保存といったデジタルならではの特性が意識されています。 4. マーケティングやビジネスの文脈における「コンテンツ」 企業が顧客に対して提供する、情報発信やコミュニケーションの手段として「コンテンツ」が捉えられます。ブログ記事、SNS投稿、動画、メールマガジンなどが該当し、「コンテンツマーケティング 」という言葉も広く使われます。この場合、「内容」という言葉よりも、顧客エンゲージメント、ブランドイメージ 向上、コンバージョンといったマーケティング目標が意識されています。 【関連用語】 1. クリエイティブ (Creative) 本来「創造的な」という意味の形容詞ですが、日本では「制作部門」のように名詞として扱われることも多い言葉です。 2. プロダクション (Production) 製造、生産、制作といった意味を持ち、特に製品や作品を大量に、または組織的に作り出す過程を指します。「クリエイティブ」がアイデアや独創性を重視するのに対し、「プロダクション」は効率性や生産性を重視します。制作会社やタレントマネージメント組織をプロダクションとも言います。 3. プロダクツ (Products) 製品、生産物といった意味を持ち、製造または生産されたものを指します。「クリエイティブ」がアイデアや概念を指すことがあるのに対し、「プロダクツ」は具体的な製品や商品を指します。 4. グッズ (Goods) 商品、物品といった意味を持ち、特に販売や配布を目的としたものを指します。「プロダクツ」と意味が近いですが、より日常的な商品や、特定のイベントやキャラクターに関連するアイテム、具体的な商品を指します。 5. プログラム(Proglam) ある物事をどのように進めていくかの順序や内容を示したものです。例えば、運動会のプログラム、旅行のプログラム、研修プログラムなどがあります。コンピュータの指示を記述したものもプログラムです。 【当サイト関連ブログ】 メディアを頼らない映像コンテンツづくり LMSの設定、運用と動画コンテンツの企画・制作 複雑系映像コンテンツ 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【プロデューサー / プロデュース】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
映像制作におけるプロデューサー(プロデュース)は、予算管理、スケジュール管理、スタッフのマネジメントなど、多岐にわたる業務を担い、作品がスムーズに完成するようクライアントの意向を汲み取りつつ、クリエイティブな面でも貢献し、作品全体の質を向上させる役割を担います。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【プロデューサー / プロデュース】 produce Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 映像制作におけるプロデューサー(プロデュース)は、予算管理、スケジュール管理、スタッフのマネジメントなど、多岐にわたる業務を担い、作品がスムーズに完成するようクライアントの意向を汲み取りつつ、クリエイティブな面でも貢献し、作品全体の質を向上させる役割を担います。 プロデューサーの主な役割 1. 企画立案・開発 映像作品のコンセプト やテーマを決定し、企画書を作成します。 クライアント の要望や市場の動向を分析し、魅力的な企画を立案します。 斬新なアイデアを出し、作品にオリジナリティを加えます。 2. 予算管理 制作費の予算を策定し、各部門への予算配分を行います。 予算内で最大限の効果を出すためのコスト管理を行います。 スポンサーや投資家との交渉を行い、資金調達を行います。 3. 人員の選定・管理 監督、脚本家、撮影監督、編集者など、制作 チームのメンバーを選定します。 各メンバーの役割分担を明確にし、チーム全体の連携を図ります。 メンバーのモチベーションを維持し、円滑な制作進行をサポートします。 4. スケジュール管理 制作スケジュールを作成し、各工程の進捗状況を管理します。 遅延が発生した場合には、原因を分析し、対策を講じます。 クライアントとの納期調整を行い、プロジェクトを円滑に進めます。 5. 品質管理 制作過程における品質管理を行い、完成度の高い作品を目指します。 クライアントのフィードバックを踏まえ、必要に応じて修正を行います。 6. クライアントとの連携 クライアントとのコミュニケーションを密に行い、要望を正確に把握します。 定期的に進捗状況を報告し、信頼関係を構築します。 プロデューサーのスキル 企画力 魅力的な企画を立案し、実現させる能力。 コミュニケーション能力 さまざまな関係者と円滑にコミュニケーションを取り、チームをまとめる能力。 交渉力 スポンサーやクライアントとの交渉を行い、予算を獲得する能力。 リーダーシップ 制作チームをまとめ、目標達成に向けて導く能力。 問題解決能力 発生した問題に対して、迅速かつ適切な解決策を見つける能力。 プロデューサーの責務 作品全体の質向上 プロデューサーの企画力やリーダーシップによって、より質の高い作品が誕生します。 スケジュール遵守 プロデューサーのスケジュール管理によって、プロジェクトがスムーズに進みます。 予算の効率化 プロデューサーの予算管理によって、コストを抑えながら高品質な作品を制作できます。 クライアントとの良好な関係構築 プロデューサーのコミュニケーション能力によって、クライアントとの信頼関係を築くことができます。 プロデューサーと ディレクター の違い 映像制作において、プロデューサーとディレクター はどちらも重要な役割を担いますが、その役割は異なります。プロデューサーは、 プロジェクト全体の責任者であり、企画段階から完成まで、作品を成功に導くための舵取り役です。一方、ディレクターは、現場の責任者であり、プロデューサーが立てた企画に基づいて、実際に作品を制作します。 撮影監督 カメラワーク や照明などを指示し、映像のクオリティを担保します。 俳優への指示 俳優に演技指導を行い、シーン のイメージ を具体化します。 編集 撮影された映像素材を繋ぎ合わせ、完成作品に仕上げます。 クリエイティブ の管理 映像の品質を管理し、作品に求められている品質を実現します。 【関連用語】 1. ショーランナー 全体を通してクリエイティブの一貫性を指揮する人の職名です。何シーズンにも渡り長期間制作、放送される例があり、各話が同時に制作進行することも多く、またストーリーやキャラクターが複雑化しているため、一人の監督や脚本家だけでは対応しきれないケースが増えたために生まれたポジションです。 実質的にはエグゼクティブプロデューサー と言っても差し支えありません。 2. ラインプロデューサー (Line Producer) プロデューサーと現場スタッフの間を取り持ち、実際の制作進行を管理する役職です。予算管理、スケジュール調整、人員配置、ロケーション管理など、制作の実務的な側面を統括します。特に大規模なプロジェクトでは、各部門(撮影、照明、美術など)との調整や、予算の細かな管理が重要な業務となります。また、突発的な問題への対応や、天候による撮影スケジュールの変更なども担当します。制作現場での豊富な経験と、予算管理能力、コミュニケーション能力が求められる重要なポジションです。進行中の問題を早期に発見し、解決策を提案することも重要な役割です。 3. プリプロダクション (Pre-production) 本格的な制作開始前の準備期間を指します。企画書の作成、予算策定、脚本開発、キャスティング、ロケーションハンティング 、スケジュール作成などが行われます。この段階での綿密な準備が、本番での円滑な進行と予算内での完成を左右します。特に大規模なプロジェクトでは、各部門との打ち合わせや、許認可の取得、リスク管理なども重要な要素となります。また、テストシューティングやリハーサルを行い、技術的な課題や演出面での調整も行います。プリプロダクションの充実度が、作品全体の質に大きく影響します。 4. シリーズプロデューサー (Series Producer) テレビシリーズ全体を統括するプロデューサーです。近年では「ショーランナー」と呼ばれる場合もあります。各エピソードの一貫性を保ちながら、シリーズ全体のビジョンと品質を維持する責任を持ちます。脚本の方向性、キャスティングの決定、予算配分、放送枠との調整など、長期的な視点での判断が求められます。また、視聴率分析や視聴者フィードバックを基に、内容の調整や改善を行うことも重要な役割です。複数のディレクターやプロデューサーが関わる場合、その調整役としても機能します。シリーズの成功に向けた戦略的な判断が必要とされます。 5. エグゼクティブプロデューサー (Executive Producer) プロジェクト全体の最高責任者として、主に事業面での意思決定を行う役職です。資金調達、スポンサー対応、権利管理、配給戦略など、ビジネス面での重要な判断を担当します。また、主要なクリエイティブ スタッフの選定や、作品の方向性に関する最終決定権も持ちます。複数の制作会社や放送局が関わる大型プロジェクトでは、各社間の調整役としても機能します。業界内の人脈やビジネス感覚、リーダーシップが求められる立場です。作品の商業的成功に対する責任も担います。 6. コ・プロデューサー (Co-Producer) メインプロデューサーを補佐し、特定の領域や業務を担当するプロデューサーです。例えば、技術面、クリエイティブ面、または特定の地域やマーケットに関する責任を持ちます。国際共同制作では、各国のコ・プロデューサーが自国での制作進行や法規制対応を担当することが一般的です。また、経験を積むプロデューサーの育成ポジションとしても機能します。プロジェクトの規模や性質に応じて、その役割と権限は変動します。メインプロデューサーとの密接な連携が必要とされる立場です。 【当サイト関連ブログ】 映像プロデューサーの仕事:予算と制作と品質のマネージメント 企業における広報の重要性と映像プロデューサーの役割 感じが悪いプロデューサーにならないために プロデューサーはプロファイラー 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【リクルートビデオ】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
「リクルートビデオ」とは、B2Bのコミュニケーションにおいて用いられる映像コンテンツのテーマのひとつです。従来は「会社案内」がこの役割を担っていましたが、現代では求職者の知りたいことに対象を絞り、リアルに伝えるコンテンツ「採用動画」という呼び名が主流です。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【リクルートビデオ】 recruitevideo Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー 「リクルートビデオ」とは、B2Bのコミュニケーションにおいて用いられる映像コンテンツのテーマのひとつです。従来は「会社案内」がこの役割を担っていましたが、現代では求職者の知りたいことに対象を絞り、リアルに伝えるコンテンツ「採用動画」という呼び名が主流です。 かつて、「リクルート映像」という社名の、採用目的を標榜した映像制作制作会社があったこともあり、このコンテンツは「採用動画 」ではなく「リクルートビデオ」と言われました。 採用動画は、優秀な人材の獲得を目的とし、企業の魅力を伝え、応募者を増やすために制作されます。企業の求める人物像を明確にし、職場の雰囲気や社員の声を伝えることで、企業文化や価値観への共感を促進します。また、仕事内容やキャリアパス、福利厚生、研修制度などを紹介することで、応募者の不安を解消し、ミスマッチを防ぎ、定着率の向上を目指します。 映像の内容としては、社員インタビュー や仕事風景、ワークライフバランスの紹介などが含まれ、実際の働くイメージ を持てるように工夫されます。採用動画として近年よく使われる手法は、求職者の心に響き、共感を呼ぶようなリアルな映像表現や、SNSでの拡散を意識した短尺動画などが挙げられます。以下に代表的な手法を挙げます。 1. 社員インタビュー 実際の社員の生の声を通して、仕事のやりがいや職場の雰囲気を伝える手法です。 多様な職種の社員を登場させることで、多角的に企業の魅力をアピールできます。 飾らない言葉で語られる社員の姿は、求職者に親近感を与え、共感を呼びます。 2. 職場密着・ドキュメンタリー 社員の一日の仕事風景や、プロジェクトの裏側などを密着取材し、ドキュメンタリー 形式で紹介する手法です。 リアルな仕事内容や職場の雰囲気を伝えることで、入社後のギャップを減らし、求職者の不安を解消します。 社員の熱意や成長を感じさせるストーリーは、求職者の心を動かし、共感を呼びます。 3. 短尺・縦型動画 スマートフォンでの視聴を意識した、短尺で縦型の動画をSNSで配信する手法です。 TikTokやInstagramリールなど、若年層に人気のプラットフォーム で効果的にアピールできます。 テンポの良い音楽や映像、テロップ などを活用し、短時間で企業の魅力を印象的に伝えます。 4. リアルな社員の姿 社員の飾らない姿や、オフィスの日常風景などを映し出すことで、企業のリアルな雰囲気を伝える手法です。 社員同士のコミュニケーションや、休憩中の様子などを自然に映し出すことで、親近感や安心感を与えます。 企業の「素」を見せることで、求職者の共感を呼び、入社意欲を高めます。 5. 企業文化・理念の訴求 企業の理念やビジョン、大切にしている価値観などを、映像を通して伝える手法です。 社員の言葉や実際の行動を通して、企業の文化を具体的に表現します。 企業の理念に共感する人材を集めることで、入社後のミスマッチを防ぎ、定着率向上を目指します。 【関連用語】 1. 採用動画 企業の魅力を伝え、求職者の応募意欲を高める動画です。職場の雰囲気、社員インタビュー、キャリアパスなどを紹介し、具体的な働くイメージを伝えます。企業の文化や価値観に共感する人材を集め、ミスマッチを防ぐ役割も担います。 2. IRビデオ 投資家や株主向けに、企業の経営状況や財務情報、事業戦略などを説明する動画です。企業の透明性を高め、信頼を得ることを目的とします。決算説明会や事業報告、今後の展望などを映像で分かりやすく伝え、投資判断をサポートします。 3. 企業PR映像 B2Bのコミュニケーションにおいて用いられる映像コンテンツのジャンルのひとつです。一般的に「企業概要」として捉えられる全ての事項が対象になりますが、詳細な説明は個別のテーマのコンテンツ に委ねます。 4. 研修ビデオ 社員のスキルアップや知識習得を目的とした教育用動画です。業務マニュアル、専門知識、コンプライアンスなどを解説し、効率的な学習をサポートします。場所や時間を選ばずに学習できるため、社員教育の効率化に貢献します。 5. セミナー動画 講演会やセミナーの内容を記録・編集した動画です。参加できなかった人への情報提供や、参加者の復習を目的とします。専門知識やノウハウを広く共有し、企業の専門性やブランドイメージ向上にも貢献します。 【当サイト関連ブログ】 「映像制作」と聞いてどんなジャンルの映像を思い浮かべますか? 映像は三通りある 展示映像とイベント映像 WEB動画ってなに? 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ
- 【エンコード】 用語辞典 | 名古屋映像制作研究室
エンコードとは、動画データを圧縮し、復元再生可能なファイル形式に変換する処理のことです。 動画・映像制作用語 映像制作用語索引 【エンコード】 encode Facebook X (Twitter) WhatsApp LinkedIn Pinterest リンクをコピー エンコードとは、動画データを圧縮し、復元再生可能なファイル形式に変換する処理のことです。 エンコードの目的 ファイルサイズの縮小 高画質な動画は非常に大きなファイルサイズになるため、エンコードによってファイルサイズを縮小し、保存や配信を容易にする。 再生デバイスへの対応 異なるデバイスで再生するために、それぞれのデバイスに対応したファイル形式に変換する。 配信プラットフォームへの適合 各配信プラットフォーム で推奨されるエンコード設定があるため、それに合わせてエンコードを行う。 エンコードで設定する項目 コーデック H.264、H.265など、様々なコーデックが存在し、それぞれ圧縮 率や画質が異なる。 ビットレート 1秒間の動画データ量。ビットレートが高いほど高画質だが、ファイルサイズも大きくなる。 解像度 出力する動画の解像度。 フレームレート 1秒間に表示されるコマ数。 プロファイル コーデックの種類によって、異なるプロファイルが用意されている。 エンコードの種類 ソフトウェアエンコード パソコンにインストールされたソフトウェアで行うエンコード。 ハードウェアエンコード グラフィックボードなどのハードウェアを利用して行うエンコード。ソフトウェアエンコードに比べて高速に処理できる。 エンコードの注意点 画質とのバランス 高い圧縮率でエンコードすると、画質が劣化してしまう。 再生環境 再生するデバイスやソフトウェアの性能に合わせて、適切なエンコード設定を行う。 【関連用語】 1. コーデック 映像データの圧縮・展開方式を指します。H.264、ProRes、DNxHDなど、用途に応じて様々な規格があります。圧縮率と画質のバランス、編集時の負荷、再生環境との互換性などを考慮して選択します。放送用、配信用、アーカイブ用など、目的によって最適なコーデックは異なり、ワークフロー全体を見据えた選択が必要です。特に最新のコーデックは、高圧縮でありながら高画質を実現する一方で、デコード時により高い処理能力が要求されます。 2. ビットレート 映像データの情報量を示す数値です。一般的にMbpsで表現され、高いビットレートほど高画質になりますが、ファイルサイズも大きくなります。固定ビットレートと可変ビットレートがあり、コンテンツ の性質や配信方式に応じて選択します。ストリーミング配信では、視聴環境に応じて複数のビットレートを用意することが一般的です。 3. デコード エンコード(圧縮)されたデータを復元(復号)すること。 4. フレームサイズ 映像の解像度を指します。4K 、2K、FHD 、HDなど、様々な規格があります。エンコード時に必要に応じてリサイズを行い、配信プラットフォームや視聴デバイスに適したサイズに変換します。高解像度素材を低解像度に変換する際は、シャープネスやノイズ処理など、画質の最適化が重要になります。 5. プリセット エンコード設定の組み合わせを保存したテンプレートです。コーデック、ビットレート、フレームサイズ、音声設定など、複数のパラメータをまとめて設定できます。YouTubeやVimeoなど、主要な配信プラットフォーム 向けの最適化されたプリセットも用意されています。定期的に行うエンコード作業の効率化や、設定ミスの防止に役立ちます。 【当サイト関連ブログ】 4K撮りFHD完パケが定石になっているビジネス映像制作 オーバーシュートは映像技術用語!? 映像制作のことなら何でも・・・株式会社SynAppsへ