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キャスティング

株式会社SynApps 映像制作研究室の映像制作用語辞典

「キャスティング」とは、作品に登場する俳優やタレント、声優などを選んで起用する仕事やプロセスのことを指します。

キャスティングのプロセス


キャスティングは、監督プロデューサー、キャスティングディレクターなどが連携して行い、時にはオーディションを実施して候補者を選定することもあります。


1. 役柄への適合性の検討


脚本で描かれたキャラクターの性格、年齢、外見、バックグラウンドなどに最も適した俳優を選ぶことです。演技力はもちろん、その俳優が持つ雰囲気やイメージも考慮されます。



2. 興行的な魅力


人気のある俳優や話題性のある人物を起用することで、観客の関心を引き、作品の集客力を高める狙いもあります。特に大作映画や連続ドラマでは重要な側面です。



3. バランスと調和


主要キャストだけでなく、脇役も含めて全体のバランスを考慮し、それぞれの俳優が互いに引き立て合い、作品の世界観を壊さないように配慮されます。「共演NG」も考慮されます。



4. 交渉と契約


候補となる俳優やその所属事務所と出演料、スケジュール、契約内容などについて交渉し、合意に至るまでの一連のプロセスもキャスティングに含まれます。


「キャスティング」という言葉は、あくまでも役者や声優など、カメラの前に立つ人物や、声によってキャラクターを演じる人物を選ぶことを指しますが、出演者が少数であることが常の、我々VP映像制作会社では、ディレクターカメラマンといった、主要スタッフを選定することもキャスティングという場合があります。



キャスティングボート(Casting Vote)は全く異なる意味


言葉の響きが「Casting Board」に似ていることから、「キャスティング一覧書いた板」と勘違いするという笑い話があります。ちなみに、Casting voteは、会議などで採決を行った際に、賛成と反対の数が同数になった場合に、議長が持つ最終的な決定権のこと。あるいは、 複数の勢力が拮抗していて、どちらの勢力も単独では過半数を得られない場合に、少数派の勢力がどちらにつくかによって全体の方向性が決まる状況を指します。少数派が「キャスティングボートを握っている」と表現されます。



キャスト(cast)= 出演者


キャストという言葉は、もともと英語の動詞で「投げかける」「配役する」といった意味を持っています。ドラマや演劇の文脈で使われる「キャスト=出演者」は、ここから派生しています。

<h1 class="font_0">キャスティング</h1>

​【関連用語】

1. オーディション (Audition)


俳優やタレントが役柄を得るために、監督やプロデューサーの前で演技などを披露する審査のことです。候補者の演技力、役柄との適合性、個性などを評価し、最適な人材を選考するために行われます。特に主要キャストや新しい顔ぶれを探す際に実施され、制作チームが求めるイメージに合致するかを判断する重要なプロセスです。



2. コールシート (Call Sheet)


日本語では「香盤表」です。

撮影現場において、その日の撮影スケジュールや場所、出演者・スタッフの集合時間、必要な機材や小道具、連絡先などが詳細に記載された日ごとの進行表です。一般的にアシスタントディレクターが作成し、撮影に関わる全員に配布されます。撮影を円滑かつ効率的に進めるために不可欠な書類です。



3. コールタイム (Call Time)


「コールシート」に記載される、出演者や各スタッフが撮影現場に集合しなければならない正確な時刻のことです。この時間までに準備を整え、撮影を開始できる状態であることが求められます。撮影の遅延を防ぎ、スケジュール通りに進行させるために非常に重要であり、個々の役割に応じて異なる時間が設定されることもあります。



4. キャスト (Cast)


映画やテレビドラマ、舞台などの作品に出演する俳優、タレント、声優など、カメラの前に立つ、または声で役柄を演じる人々の総称です。主役からエキストラまで、作品に出演するすべての演技者を指す言葉として使われます。



5. クルー (Crew)


映画やテレビドラマの制作現場で、撮影、照明、音声、美術、衣装、メイク、制作進行など、技術的・裏方的な作業を担当するスタッフ全員の総称です。キャストがカメラの前で演じるのに対し、クルーはカメラの裏方で作品を作り上げる役割を担います。

 

 

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